序章
・・・闇。生物はおろか、何かが存在するという概念すら打ち消してしまう様な闇。否。概念がどうこう考えるのが間違っている。この闇の前には、概念も何もないのだ。つまりは無。つまりは零。つまりは回帰。元々ここには何も無い。そして、それは世界の始まり。すべてが0から始まり、0に帰る。その闇の中、存在するはずの無い何かが蠢いた。そしてその「何か」は、こう言った「さあ、世界を再誕させよう。これは、これより始まるあらゆる現象の序章となるのだ。」それは、神が述べた啓示か。それとも悪魔が放つ、甘美なる囁きか。どちらにせよ、この時、この瞬間より世界は構築されていく。次に、この時を迎えるのはいつの事だろうか?何千年?何万年?何億年?それとも・・・。いずれにせよ、全ては0に回帰する。そして今起きているこの事象は、序章に過ぎない。そう。「何か」が作りたもうた新たなる世界の、大いなる序章にしか・・・。~It's time to fall. It's time to say “good bye” I wish your gone. I wish your all dead ~文章by海斗