カムイミンタラ~神々の遊ぶ庭・旭岳に咲く花々
大雪山国立公園のHPより:大雪山国立公園は日本最大の国立公園です。北海道の最高峰「旭岳」を主峰とする大雪山連峰を中心に、面積は約23万ha(神奈川県全体の面積とほぼ同じ)にも及び、山々の広がりは実に雄大です。標高は2,000m前後ですが緯度が高いため本州の3,000m級のような高山環境を持ち、氷河期の生き残りといわれるエゾナキウサギも生息しています。また、山麓には豊富な温泉が湧き出ていて、層雲峡、勇駒別、天人峡、糠平、白金、然別湖、トムラウシなどの温泉地は自然体験や観光の拠点となっています。そうそう、3000m級の山なんて誰になんと言われようと登れないヘナチョコ兼メタボな私でも、標高1600mまでロープウェイでびょ~ん、1時間ほどの周遊コースをへろへろ歩けばその裾野のしっぽの先くらいは感じられるラッキーな場所なわけです。カナダのバンクーバー近郊にそびえるグラウスマウンテンが確か標高1200mほど。数年前ロープウェイで登った時に「なんで山頂がこんなに整備されちゃってるんだ・・・バンクーバーはゲロゲロどろどろの魔窟チャイナタウンさえ無ければ完ぺきに美しい!」と思いましたが、北海道の大雪山系の方が格段に自然の迫力とパワーがありますわ。(HPはねぇ、GrouseMountainの方がカッコイイです。熊の保護が進んでますし・・・)旭岳ロープウェイは、日本国内で唯一「森林限界」を通過し高山帯まで運行している、車窓から森林限界の境界を眺めることができるロープウェイだそうです♪ウラジロナナカマドに蟻。秋に実る赤い実の種子には毒があるそうです。見渡す限りどこまでもチングルマが咲き誇っていました。ゾクゾクするくらい凄いなぁと感動したのは、植えたり種を蒔いたりして作った庭ではなく、大自然そのまんまで花畑になってるから。意図もなく媚びもせず、ただ生き残ろうとする姿がこんなに美しい。キバナシャクナゲありゃココにも蟻が、働き者ですねぇ。アリ?こんな森林限界の標高の高い場所で冬を越せるんだろうか・・・ミヤマカラスアゲハ君、そこに居るのは分かってるんだ!エゾコザクラのかげに隠れていないで早く出てこい!「オバサン、バカ言ってないで足元をちゃんと見て歩かないと岩場でコケるよ」確かに・・・ 岩の角にぶつかって履いてたNIKE AIRMAXのエアバッグ部分が「パン!」と小気味いい音をたてて割れました (^ー^;)ミツバオウレン(ミツバオーレン)、白い小さな高山植物です。4枚の花びらが凛々しいゴゼンタチバナも咲いていました。あ、大雪山は十勝岳~帯広・十勝方面へも抜けられるんですよねぇばん馬恋しや・・・やっぱり空から雲が旭岳の噴煙を迎えに来ているように見える。カムイミンタラ~神々の遊ぶ庭世俗にまみれた私の目には見えなかったけれど、この時も神々はそこかしこで悠々と遊んでおられたのでしょう。