オープンソースマガジン(UNIX USER)の休刊に思う
結構長い事続いてきた雑誌、UNIX USERが去年くらいからオープンソースマガジンと名前を変えていましたが、今月でた2007年1月号で休刊となりました。この雑誌、創刊号からずっとおつきあいさせていただいていたのでかなり残念です。昔は、FreeBSDや市販UNIX向けのsambaなどでかなりお世話になりました。この間のネット環境の変化などで、雑誌に頼る必要が無くなったのか、フリー系のUNIX/Linuxのニーズが無くなったのかは定かではありませんけれど、雑誌としては継続しがたい状況になったのは、結果からみて間違い無いです。それで、思うんですが、UNIX/Linuxの最大の欠点は、最大の長所でもあるのですが、そのフレキシビリティにあるように思います。この自由度が、各種の派生ディストリビューションを産み、SystemV,BSD/Linuxの各種ディストリビューションなどと似ているけれど違うOSをたくさん生んできました。これらは、それぞれ、癖があるので、1つ解れば全部解ると言った物ではありません。基本の部分で同じ所はあってもです。これが、UNIX/Linuxが、技術的に発展してきた源ではあると思うのですが、運用したり、学習したりと言った点では、マイナスであったことは否めません。市販ディストリビューションでは、HPのVUEあたりから発展したU/Iで、複数メーカの統合盤の様な物もでましたが、根底の所では、統合されていませんでした。結局の所、完全な統合をするには、到達しませんでしたが、日本のハードベンダーは、メンテナンスの困難さから、ほとんど、HP-UXになってしまったので、違う意味で統合されているのが皮肉っぽいです。UNIX/Linuxの開発に携わっている人たちは、それぞれに、思いがあってやっていて、それが、開発へのエモーションの大きなウエイトを占めているので、まとめて行くことは困難だと思うのですが、究極的に一つのOSとしてまとまって行かないと、ユーザOSとしてはWindowsに対向し得ない様に思います。で、UNIX/Linuxの利用シェアが低下しているとは思わないですが、どんどん一般ユーザから離れる方向になって、マニアが作るマニアの為のOSや、裏方のOSになっていると思います。で、UNIX USERなどの雑誌が入り口の敷居が高い所をフォローして支えて来たのが、もう追いつかない所まで来たということなのかなあとか思っています。UNIX USER オープンソースマガジンに感謝