もると屋にてクラインリッシュと出会う
1杯目GLENROTHES 1987, 43%, OB最近ご無沙汰のグレンロセスをチョイス。香りはかなり強めのセメダイン系のケトン臭。実はこの香りはあまり得意ではない。口に含むと少しナッティーな味わいと舌触り。結構スパイシーかな。微かな南国系フルーツの香りもしてくる。でも、も一つ物足りない(^^;グレンロセスは「セメダイン系」と「オレンジ系」の香りの2つに大きく分かれると思う。前者は1984、1987ヴィンテージ、後者は1973、1992ヴィンテージなど。同じ蒸留所で同じ蒸留釜を使って作っているのに、こうも明らかに個性の異なるモルトを作っているのは興味深いですね。「ばらばら」という訳ではなく2種類の個性を作り分けている・・・ブレンド用モルトを作る上での、ブレンダーからの要請なのかもしれませんね。グレンロセス 1987正規 43度700ML(スペイサイド)GLENROTHES 19872杯目CRAIGELLACHIE 15YO (1989), 54.2%, Dewar Rattray, cask #3882バックバーを眺めていると、デュワーラトレーのボトルが結構並んでいる。デュワーラトレーのモートラックも買ったけどまだ呑んでないなぁ、なんてこと考えながら、今回はクライゲラヒをチョイス。実はクライゲラヒってあまり呑んだことがないんですよね。トップノートはやはりセメダイン香り。ただ、ロセスの時ほどもったりしておらず、微かなスモーキーフレーバー(!)やリンゴ系エステル香など結構複雑。口に含むと、オレンジ様の風味飛び出してきて、ロセスより更にナッティ、クリーミー。甘さもほど良く、長いフィニッシュ。いやぁ、こりゃ、いいモルト見つけました♪3杯目SPRINGBANK 8YO (1960’s), 40%?, OB次はマスターお勧めのスプリングバンク。これだと「オールドボトル」に入るのかな?マスターのおっしゃる「麦系」の香りは飛んでしまって薄くなりあまり印象に残りません(ラストのワンショットくらいだったので)。むしろ、イチゴやラズベリーのような甘いエステル香を感じます。味わいもわりとあっさり。4杯目CLYNELISH 17YO (1979), 46.2%, Manager’s Dramラストはクラインリッシュにしようと思い、ボトルはお任せでマスターにオーダー。サーブされてきたのはマネージャーズ・ドラムのクラインリッシュ。これは、なかなかに美味いっす!ピートっぽさ、磯の香り、麦の甘さ・・・非常に調和の取れた一品です。