芦屋ロックガーデン再び
ムスメ1号が夏休みにチャレンジする課題として、ちょうど1年程前に途中まで登った「芦屋ロックガーデン」の完全踏破!という目標を学校当局に宣言していたので、引率することになった。前回登ったときは「もう二度といかない」と言っていたはずだったが、ムスメのロック魂が再び目を覚ましたようである。朝7時半に登山口に到着したが、いきなりもう暑い。本日の予想最高気温38度である。この日のコースは中間地点で折り返すのではなく、そのまま別のルートに入り隣の駅の麓まで降りてくるコース。標高1000m弱で大人の足で全行程約3時間、小1のムスメ1号なら4時間てところか。岩場に入って10分も登るとすぐに鎖を掴む垂直の壁。まあここはまだまだ序盤で体力もあるので、下からムスメの尻を押し上げながら難なく越えて行く。登山口から30分ほどで、前回引き返したあたりを通過。思った以上にハイペースでいい感じ。しかし日陰のない剥き出しの岩場が続くので、午前中とはいえ日差しが厳しく早くも全身汗だくである。コースは、途中から直登に近い岩場が減り、比較的傾斜の緩やかな山道も増えてくる。とはいえ、ところどころに難所はある。ここなんか、誰かがハシゴをかけてくれているが、これがなかったらムスメ1号は絶対登れない。いや、このハシゴ登るのも相当アブナっかしいのでヒヤヒヤするよ。前回も遭遇したが、六甲山系のコースはとにかくイノシシ遭遇率が高い。おそらく、この日もどこかで出てくる予感。あまりの暑さに途中3回ほど水飲み休憩を挟みつつ、ちょうど90分で中間地点の目標である「風吹岩」という巨石群が目印のポイントに到達。ムスメもバテ気味だが、正直なところワタシもすでにかなりヘトヘトに消耗。真夏のハイキングはキツイす。しかし「風吹岩」というのは名ばかりで、市街地を見下ろす景色は確かに絶景なのだが、風なんかまったく吹いてないぞ。カンカン照りで岩肌も焼けるように熱いし、なんとか日陰を見つけて20分ほど脱力休憩しましたよ。ムスメとおにぎりを食べていたら、背後で何かぶひぶひ声がするので振り返ると、岩場の陰からイノシシ登場。見た目はさほど大きくないが、どんどん接近してくるので、これはイケンイケンと、とりあえず飯をかくそうとしていたら、最後に食べようと思っていたタラコのおにぎりを不覚にも落としてしまったよ。それを見たイノシシは、猛然と走ってきて一瞬で飲み込む。バーロー、返せ返せ。中間地点を過ぎると、一転して岩場はほとんどなくなり、頭上も木々が生い茂って日陰の道が続くので、前半戦に比べればずいぶん涼しく感じる。それでも、前半ちょっと飛ばしすぎたのと、暑さと岩登りで体力的に消耗しているのでムスメ1号の足取りもふらふらしてきた。そこにまたイノシシの群れがじゃかすか出てくる。ウリボウだけでも9匹もいて超カワイイ。もうおにぎりないのだよ。ラスト1km地点の神社で休憩していると、後ろから「ぶひー!」とまた別のイノシシが襲ってくる。もう、ええっちゅうねん。ま、そんなこんなで、最後の方は山道で何度かイノシシの糞(むちゃくちゃ臭いんだこれが)を踏みそうになりながらも、予想通り4時間ジャストで無事ゴールの阪急岡本駅に到着。ムスメ1号も夏休みの課題クリアで一安心である。ワタシは、翌日になって恒例のギックリ腰が出ないか不安である。それにしても、あぁぁ暑かったぜよ。ぶひ。