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素盞嗚(スサノオ)の日本古代史

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Feb 19, 2007
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テーマ:日本の歴史(1070)
カテゴリ:古代史レポート

おはようッス!

そろそろ確定申告の時期ですな。

今年はいくらもっていかれるか不安です・・・・

 

さて、額田ちゃんと井戸王との恋のやりとり。

いかがでしたか?

額田ちゃんと言えば、

天武と天智に愛されたオナゴとして有名なんですが、

この井戸王って何者なんですかね。

考えられることは3つ。

1.天武の別名。

2.天智の別名。

3.第三の男。

pleさんが予想した通り、

素盞嗚氏も最初天武の別名かと思っていました。

ところが8世紀前半ごろに書かれた

「類聚歌林」(山上憶良)には、

この歌は667年都を近江に移す時に

天皇が作った歌。

と解説してるんです。

そうなると天智の作ってことになります。

憶良は7世紀後半から8世紀にかけての歌人なんで、

彼の認識は「同時代」と言える訳です。

あなどれない資料と言えますね。

我が心の師匠「古田武彦」氏はこの意見です。

しかーし、

素盞嗚氏はどうにも腑に落ちない・・・・

近江遷都の時に

天智が「三輪山の歌」を詠んだとしたら、

天智は近江に行って、

額田ちゃんは大和に残る、

そういう背景で詠われてますよね。

この時額田は天智のかみさんなんだから、

近江に一緒に行ってもいい話ですよね。

そもそもこの歌の前書きに、

近江に行く時に詠った、

と書いてあるのが怪しいんじゃないか、

素盞嗚氏はそう思うんです。

井戸王が誰であったにせよ、

井戸王が大和から遠く離れたところに行って、

しばらく額田ちゃんに逢えない、

そんなシチュエーションじゃないと

この歌はしっくりこないと思うんです。

ではどこに行ったのか?

この歌は万葉集の巻1の17~19に納められてます。

その前には例の天智の歌、

「大和三山の歌」です。

これから始まるであろう天武との戦いに向けて、

出雲に向かう途中で額田ちゃんを想って詠んだ歌です。

直後には天武と額田がやりとりした

あの有名な「あかねさす・・・」が納めされている。

次回にこの歌は改めて解説するけど、

この歌は「別れ」という悲壮感がないんです。

素盞嗚氏はこう思ったんです。

まず額田が「へそがた」の歌を詠んで、

それを受けた天智は

これから一大決戦に向けての交渉をするため

出雲に行かなくてはならない。

断腸の想いで大和を離れる天智が

「三輪山の歌」を詠んだ。

その後歩を西に進めて印南国原について

またいとおしい額田ちゃんを想いだして

「大和三山」の歌を詠んだ。

その文底には

「大和に残した額田ちゃんが

天武の野郎と浮気してんじゃねーだろーなぁ・・・」

そんな想いが込められてたんじゃないか・・・

おそらくこの考えが一番整合性が取れると思うだけど、

1点だけ「?」があるんです。

もし井戸王が天智なら、

わざわざわかりにくい「井戸王」なんて書かないで

そのまま「天智」の作って書けばいいのに・・・

これだ。

何かこの「三輪山の歌」の作者を

天智と書くと不都合があったのか?

どうにもそうは思えない。

この考えでいくと

天智説も天武説も吹っ飛びますね。

残るは第三の男説。

では第三の男とは誰か?

人物を特定することはできないけど、

考えられることは1つだけだ。

大物主とかかわりのある人物・・・

神武以前に大和を納めていた

ニギハヤヒ系の王族・・・・

銅鐸王朝の末裔、

これだ。

物部のにおいがしますな・・・・

 

井戸王の正体。

可能性としては天智とするのが無難なんだろうけど

銅鐸王朝の末裔としたほうが

ロマンがあっていいかな、

なーんて思ってます。

 

さて、次回はいよいよ「あかねさす・・・」だ。

SEE YOU NEXT TIME






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Last updated  Feb 19, 2007 10:33:14 AM
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