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素盞嗚(スサノオ)の日本古代史

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Aug 7, 2007
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テーマ:日本の歴史(1070)
カテゴリ:古代史レポート

隋書には「日出づる処の天子」、

「多利思北孤(タリシホコ)」の後継者を

「名太子為利歌彌多弗利」と記している。

これは『太子を名づけて「リカミタフリ」となす』

と読むんです。

「リカミタフリ」・・・・

どう考えてもヘンな名前ですな。

んで、一般的にはどう考えられているのか?

岩波の現代語訳では次のような解釈をしている。

最初の「利」は「和」の間違いで、

「ワカミタヒラと読んで『稚足』の意味か、

ワカミトホリと読んで『若い御世嗣』であり、

聖徳太子のことを指す」

とある(意訳)

悲しいかな、ここでもなんの検証もなく

原文改定を平気で行っています。

この後継者の名前を検証するのは

他に資料がないだけに、大変難しい問題なんだけど、

どうして彼を聖徳太子と限定しているのか、

素盞嗚氏は理解に苦しむんです。

聖徳太子を「利歌彌多弗利」を呼んだ形跡、

いったいどこにあるんでしょうか?

かつて素盞嗚氏はこの問題について

次のように解釈していました。

「本来の名前は違うんだけど、

 倭人が発音した音を中国人が間違って聞き取って、

 そのまま漢字に表記したんじゃないか」と。

わかりやすく言うと、

江戸時代の日本人が始めてアメリカ人を見た時、

「お前、何人?」

メー!」

「ああーん?メリケン?」

てな訳でアメリカをメリケンと言ったんですね。当時は。

これと同じようなことがあったのかなぁ・・・・

そう思ってたんです。

ただ、どうにもひっかるんです。

親父の「思北孤」と

太子の「歌彌弗利」、

「利」と「多」と、2字、共通の文字がありますよね。

「多利思北孤」は前回書いたように、

隋の煬帝に国書を出した時に

日出づる処の天子としてのサインが

「多利思北孤」と書かれていたいたはずです。

ということは、この漢字を充てたのは

中国人ではなくて「多利思北孤」本人でしょう。

当時の倭国は隋書でもわかるように

仏教を篤く敬っていたので、

この漢字を充てたのも、

「現世利益が多く、思いの深い天子」、

きっとそんな意味を考えての当て字だったと思うんです。

その意味深き漢字を

後継者の「歌彌弗利」も2字受け継いでいるわけです。

そうなるとこの漢字を充てたのも

中国人ではなく、倭人じゃないとおかしいですね。

この意味するところは、隋の煬帝に差し出した国書には

天子「多利思北孤」と

太子「利歌彌多弗利」とサインが併記されていた

可能性があるんじゃないかと思うんです。

さて、では問題のこの名前の解釈です。

卑弥呼の後継者「壹与」については前回やりましたが、

「壹与」は「倭与」であり、

「与」が中国風一字名称だったと書きました。

実はここにヒントがあったんです。

問題の「利歌彌多弗利」の「利」は

中国風一字名称ではないのか?

こう思ったんです。

要するにこういうことです。

「太子の名は『利』、

 『歌彌多弗』の『利』となす」と。

「彼の名は『ジョージ』

 『秋山ジョージ』である」

というような感じですかね。

そうなると太子の倭風名称は

「歌彌多弗」(カミタフ)となる。

・・・・・

カミタフってなんだぁ?!

「タフ」という表記は、音で表すと「トウ」だ。

「テフテフ」が「ちょうちょ」だったり、

「ケフ」が「きょう」みたいなもんですね。

そうなると「カミタフ」は「カミトウ」・・・・

そうです、「カミ」は「上」、「トウ」は「塔」だ!

「上塔」・・・・・

仏教国家の太子の名前に相応しくないですか?

恐らく倭国王の菩提寺の「カミ」の地名を「上塔」と言い、

「シモ」を「下塔」と呼んだんじゃないか!

そう仮説を立ててみました。

この太子は「上塔の皇子」と呼ばれ、

対外的には「利」を名乗っていた・・・・

九州の大宰府周辺の字地名に

もしこの「上塔」「下塔」という地名が残っていたら

上記の仮説はほぼ間違いないと言えるでしょう。

ちょっと調べてみたくなりました♪

 

さーて、一気に書きました。

明日はのんびり越後屋ネタにしようかと

思ってます。

いいッスか、pleさん?

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Last updated  Aug 7, 2007 03:44:11 PM
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