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素盞嗚(スサノオ)の日本古代史

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Sep 10, 2007
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テーマ:日本の歴史(1070)
カテゴリ:古代史レポート

古代史を研究していると

往々に陥るワナがあるんです。

外国資料に登場する人物で、

日本の資料(記紀等)には

出てこない人物がいますよね。

それをむりやりこじつけようとしちゃうんです。

例えば隋書に登場する「多利思北孤」を

聖徳太子に重ねようとしたり、

宋書に登場する「倭の五王」を

雄略等の歴代の天皇と考えたり・・・・

そして最も有名な三国志魏志倭人伝に登場する

倭の女王「卑弥呼」。

彼女も「記紀」に出てこないもんだから、

やれ神功皇后だの、

「ヤマトトトソモモソ姫」だのと重ねちゃうんです。

そして最近よく出てくるのは、

卑弥呼は天照大神だ!って。

いろいろな自論の展開があるんですが、

「ヒミコ」は「日の巫女」だし、

「天照大神」も「日の巫女」と考えられるからって

説がもっともベーシックな説なんです。

素盞嗚説ではこれは×ですね。

「卑弥呼」は「ヒミコ」ではなくて

「ヒミカ」と読むべきと考えてますからね。

まーそれはいいとして、

最近この「卑弥呼=天照大神」説の主流と言えるのが、

天岩戸伝説が日食をモチーフにした神話だったという説と

もうひとつは「天皇平均在位10年説」というものなんです。

今回はまず日食について考えてみます。

天照神話の中の天の岩戸神話は、

卑弥呼の死の前後に起こった皆既日食が

モチーフになってであろうから、この二人は

同一人物の可能性がある、

というものなんです。

この説に対する反論を調べてたら、

先行する論文がありました。

松中祐二氏の『「倭国」とは何か』

という研究論文です。

思わず唸ってしまうような鋭いもんです。

んで、今回はこの論文をベースに書きます。

今回のように他者への反論を調べる場合、

まず大切なのは、

その説のベースになってる「前提」の確認作業です。

今回の場合は

「天の岩戸神話」とはどういうものか?

ということと、

「皆既日食」についての知識ですね。

まずは天の岩戸神話について確認しましょう。

天照大神の弟の素盞嗚があんまり悪さをするもんだから、

姉の天照大神は天の岩戸に隠れちゃいました。

すると高天原も葦原中国も全部闇に包まれて、

災いが起きるようになりました。

そこで八百万の神は天の安川原に集まって

どうしようかと対策を練りました。

常世の長鳴鳥を集めて鳴かせ、

天のウズメっていう色っぽいねーちゃんが

岩戸の前でエロダンスを始めました。

何事かと思った天照が外を覗こうと

チラリと岩戸を細目に開けた時、

力自慢の天のタジカラオが

ガバッと岩戸を押し開いて

天照を引き出したら、世の中はまた明るくなった、

めでたしめでたし♪

とまー、こういうストーリーですね。

天照大神は女なんで、

ムキムキにーちゃんのほうがいいような気もしますが・・・

なんとも大らかな神話なワケですが、

この神話のモチーフが皆既日食なんじゃないか、

という訳です。

特に皆既日食の直前には動物が騒いだり、

鳥が一斉に巣に戻ったり鶏が鳴き出したりするそうです。

また世の中が闇に包まれたのは

まさに皆既日食中の様子を表していると言うんですね。

それと天照が細目に岩戸を開けた様子が

日食の終わる瞬間に起こる「ダイヤモンドリング」を

表していると。

ちなみにダイヤモンドリングとはこういうヤツです。

DR

それで実際に天文学者の渡辺敏夫氏が調べたんです。

すると、西暦247年3月と、

翌年248年9月に皆既日食があったって言うんですよ。

この247年ごろってーのは、

まさに卑弥呼が死亡した頃なもんですから、

こりゃー、卑弥呼の死の前後に皆既日食があって

それを神話化したのが天の岩戸神話に違いなーい!

こういう流れなんですね。

卑弥呼は3世紀の人、

天照大神は紀元前の人。

そう考えていた素盞嗚も、

この説を最初に読んだときは

どうしようかと思っちゃいました。

科学的に責められると反論が難しいですからね。

しかーし!

ここで怯むワケにはイカンですね。

まずはこの皆既日食の真偽を確認せねばね。

よくよく見てみるとですね、

科学的だと思っていたモンが

実は脆弱だったことがわかりました♪

次回、この日食を解剖していきます。

 

最近エチ一家が家の中に入ってくるもんだから

なんかノミ君まで家の中に入ってきたみたいっす・・・

身体がかゆい・・・・

 

明日は長野です。

松本で逢いましょう♪

SEE YOU NEXT TIME

 






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Last updated  Sep 10, 2007 09:00:08 PM
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