お空へ旅立った愛犬
ヴァレンタインズデーの朝、実家から愛犬が亡くなったと電話がありました。老衰で、朝方、眠っている間に、旅立って行ったとの事でした。愛犬は、もう19歳だったので、こういう日が来るのがそう遠くない事は、覚悟してはいました。2週間前に、急に、脚が弱って、自分で立てなくなったのですが、2日前に母と話した時には、食欲もあり、排泄も順調と聞いていたので、あと何ヶ月かは大丈夫かもしれないと思っていた矢先の事でした。もう、愛犬に会えないんだと思うと、とても悲しくて、午前中一杯は、涙にくれていました。いつもは、いたずらな息子も、今日は、私の様子がおかしいので、大人しくしていました。息子も、気持ちというか、雰囲気を察する事が出来る様になったのですね。午後になって、やっぱり、ぼんやりと愛犬の思い出に浸って、涙していると、電話が鳴りました。息子が、今日で、2歳と1ヶ月になったので、お義母さんが電話をしてきたに違いありません。お義母さんは、毎日曜日に必ず電話をしてくるのですが、日曜日が13日だったとしても、14日にも、また電話をしてくるのです。電話に出てみると、案の定、お義母さんです。私の声がいつもと違ったのか、「あら、寝ていたの?」とお義母さん。「いいえ。」と私。もちろん、お義母さんには、愛犬の事は、話しません。お祝いの電話をくれたのだから悲しい話題は避けたという事もありますが、お義母さんは、動物が嫌いだし、私とは全く感性が違うので、愛犬を亡くして悲しんでいる気持ちを分かってくれるとは、思えないからです。まあ、気持ちを分かってくれなくてもいいのですが、お義母さんは、何事にも、一言、お説教というか、教訓めいた事を言わないと気が済まないので、愛犬の事で色々と言って欲しくなかったと言うのが、本当のところです。愛犬の写真に、お花(夫のくれた、色とりどりの花束に、ちょうど、白い菊が入っていたのです。)、キャンドル、お水とタマゴボーロ(息子のを分けて貰いました。)を供えました。愛犬は、和菓子が好きだったのですが、ここにはないし、以前、タマゴボーロを喜んで食べていたのを思い出したのです。 愛犬の写真。写真が嫌いで、カメラを向けるといつも緊張した表情になっていました。リラックスした、いつもの表情の写真が無いのが残念です。愛犬が、家に来てくれて、家族に、愛情や、幸せや、笑いや、優しさをもたらしてくれ、沢山の思い出を残してくれました。愛犬には、心から有難うと言いたいです。長い間、お疲れ様でした。天国でゆっくり暮らして下さいね。