僕が想う愛のカタチ

[外国での出会い] カテゴリの記事

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• 幸せ？

  いつものように、電話をしているとき。彼女が突然話したいことがあると言ってきた。僕はきっと彼女は僕の気持ちに答えられないんだということを伝えようとしているんだと思った。やはり僕には無理だったのか、幸せにはなれないんだな。いつものネガティブ精神爆発である。少しの期待も持てないのだ。僕は少し待ってと言い　色々なことを考えていた。オーストラリアで知り合った彼女。彼女のおかげで僕は前の恋愛の呪縛から解き放たれた。人を好きになるのが怖かったのにまた人を好きになれた。一緒にいるとき楽しかった。これからはもう一緒にいれない。僕自身がそう望んだんだ。好きになって良かったと本当に思う。でも相手に気持ちがないのに割り切って付き合えるほど僕は器用じゃないのだ。覚悟を決めて彼女に言った。「良いよ。言って。」「あのね、私なおのこと好きになっちゃったんだ。」僕は驚いた。人は本当に驚いたときには言葉を失うのだ。５分くらいか僕は何も言えなかった。彼女がどうしたの？とか言っているのに僕は「あ、」とか「うん、」とかそっけないことしか言えなかったんだ。しばらく沈黙が続いて最初に出た言葉は「本当に？」だった。疑っていたわけでもなく彼女が嘘を言うはずもない。ただ信じられなかったんだ。さっきまでこれで終わり、これからは忘れなきゃいけないと別れを覚悟していたのに意外な事を言われたのだ。もし、嘘だよなんて言われたらどうしようとか信じられないの？とか思われたらどうしようとすぐ後悔してしまった。「本当だよ。」なんていえば良いのかわからない。とにかく実感がなかった。彼女の言葉は耳には聞こえていたが頭にはすぐには入ってこなかった。それから、僕は冷静になり、その後も普通に会話していたが気持ちはものすごく高ぶっていた。電話を切った後もぼくはなかなか寝つけずずっと彼女のことを考えていた。

  Oct 20, 2005

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• 転機

  それから僕は自分の気持ちを口にすることはせず、ただ普通の友達としてメールのやり取りや、たまに電話をすることもあった。その後また遊ぼうという話になった。でも、僕は気が進まなかった。なぜなら会ったらやっぱり好きな気持ちを抑えられなくなってしまうんじゃないかという不安があったからだ。普段、メールを打っているときでさえ。「好きだよ。」というフレーズを思わず打ち込んでは消してメールを送っている。電話をしているときも思わず言ってしまいそうになる。そういった不安と会いたいと気持ちの葛藤の中で僕は会うことにした。一緒にいる間はなんとか平静を装ってあくまで友達として振舞うように努めた。ところが帰り際に彼女が変なことを聞いてきたのだ。「なおは、このままの関係じゃ嫌だ？」僕はその質問の意味がわからなかった。とりあえず今の友達関係のままじゃ嫌かってことだと思い、僕なりに考えた。確かにこのままずっと友達の関係でいるのは僕の気持ちとしては少し辛いところだ。僕は確かに彼女のことを好きになっているわけだし、その想いは日に日に強くなっていく。このままずっと友達として付き合っていくとなると僕の精神は崩れてしまいそうになるかもしれない。しかし、今はこのままの関係でもいいと思っている。ずっと続くとなると辛いが今だけならと思うと、彼女と一緒にいられる時間を楽しめるからだ。いろいろ悩んで考えた挙句僕は「別に嫌じゃないけどこのままずっと続くのはさすがに嫌かもしれないかな。」とどうしようもない答えを出したのだ。僕は何でそんなことを聞くのかと尋ねると彼女は今は言いにくいから今夜またメールで話すね。と言って帰っていった。夜になってメールを待っていると彼女からメールがきた。「今日なんであんなこと聞いたかというと、なおは今のままじゃ辛いかな～とと思ってさ。このままなおが辛いようだったらそのままさようならしようかと思ったんだ。やっぱりまだ好きにはなれないし、付き合うとか考えられないからさ。」なんだ、やっぱり好きになってるわけないんだ。予想通りのメールについに封印がとかれてしまった。「俺は今は遊んだりしててすごく楽しいし一緒にいる時間を楽しめるから付き合うとかは考えてないし、これからどうしたいとかはあんまり考えてないよ。今はこのままでいいと本当に思っているしさ。でも、俺は本当にお前のこと大好きだからこのままずっと友達の関係が続くとなるとやっぱり辛くもなってきちゃうし、一緒にいる時間が楽しくなくなっちゃうときがあると思うんだ。だからできれば、ゆっくりでいいから俺のこと考えてほしい。」このメールについては彼女はあまり深くはつっこまなかった。それからまた時間がたち、いつものようにたまの電話をしているときだった。

  Oct 19, 2005

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• 彼女の気持ち

  彼女からの返事にはこんなことが書いてあった。「私は今何か楽しめることがなくて、今あるとしたらなおと遊んだりすることなんだ。サッカーの試合も見に行きたいし。だから今なおとさよならするのは嫌だな。もしなおがデートしたいならしてみる？」「私は今なおのことは気にならないって言ったら嘘になるけどまだ好きかどうかはわからないし、今まで付き合ったことないからよくわからないんだ。」僕は微妙に嬉しかった。まず俺と遊ぶことが楽しいと思ってくれてたことに対してものすごく嬉しかった。それと、一応気にはなってくれてるんだ。これ、期待しちゃうよ？と、少し期待したけどこの頃の僕は恋愛に関して本当にネガティブだった。気になってくれてても好きになってくれるとは限らないし、そもそも好きになってくれるなんかありえない。自分でも嫌になるくらいネガティブだ。でも、僕は彼女が本当に好きだったのだ。彼女の楽しみを奪ったり、彼女が嫌がるようなことをしてはいけない。僕は彼女への想いを伝えるんじゃなくてこんなにも好きになった、好きにさせてくれた彼女のことを裏切りたくなかった。だから僕はまた連絡取ろうよと言い、再び僕らは連絡取る事になった。このときは本当に期待していたわけではなかった。彼女が嫌だなと思うことをしたくなかっただけだった。それからは普通に普段の生活のことを話したり、メールのやり取りをしていた。あの時のことが無かったように僕は自分の気持ちを彼女に伝えるのを必死で抑えていたのだ。伝えて離れてしまったら嫌だ。本当に好きになってしまった僕は自分が傷つくのを恐れることよりも一分一秒でも彼女とかかわっていたかった。きっと彼女はいつか恋人をつくり僕のもとから去ってしまうだろう。それで良い。彼女が幸せになってくれるなら僕にとっても幸せだ。普段はこんなこときれいごとだと思っている僕だが心からそう思えたのは彼女が初めてだった。たぶん、本気で人を好きになったのもこれが初めてなんじゃないかな。とにかく、彼女が僕のもとを去ってしまうまで少しでも長く一緒に時間を過ごしたいと思った。

  Oct 16, 2005

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• 返信

  彼女から返事がきた。色々書いてあったけど。僕は諦めることを考えた。彼女はデートは恋人になってから行くことを言うからなおと一緒に出かけてもデートにはならないんじゃない？ということを言ってきたのだ。確かに。僕は、そうだね。と言って返事をした。やっぱり彼女は僕に気があるわけではなかったんだな。そりゃあそうだ。僕は特に取り得のない人間なんだから。僕は諦めようと思い。彼女に気持ちだけを告げて別れを告げようと思った。まだ気持ちが諦めることに前向きなうちに彼女のもとを去れば前のように傷つくことはないだろう。もう傷つくのは嫌だ・・・・。彼女に。「実はさ、俺、Ｏのことが好きなんだ。たった２日間オーストラリアで一緒に過ごしただけで好きになっちゃったんだ。もしかしたら気づいていたかもしれないけど。で、デートをしようってことを聞いて気持ちを確かめようと思ったんだけど君にその気がないことがわかった。俺の勝手なんだけどもう連絡とか取らないほうが良いと思うんだ。これ以上好きになって迷惑かけたくないし、ごめんね。」と、いうメールを送った。彼女に送る最後のメールかな。彼女からすぐ返事があった。本当は見ないで削除しようかと思ったけど、僕は女々しい男だ。まだ未練があったのか、メールを開いてしまった。そこには意外な内容が書いてあったんだ。

  Oct 15, 2005

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• 展開＆賭け

  彼女とのメールは毎日のようにしていた。そのなかで僕はかなり積極的に行動していたと思う。映画に誘ったりしていた。そして、ついに映画を見に行くことになったのだ。いつも通り待ち合わせして映画を見に行った。僕は終始緊張しっぱなしで、楽しかったけど緊張の方が大きかった気がする。午前中に映画を見てその後ご飯を食べて、僕らが恋人通しなら立派なデートだ。僕は、周りから見たらカップルに見えるのかな～なんて思いながら彼女とのひと時を楽しんでいた。これはいい展開になっているんじゃないかと思い少し期待が大きくなっていった。でも、僕はこんなに可愛いくて性格もいい彼女が僕のことを好きになってくれる事なんかまずはないだろうと思った。僕は普段自分に自信があるようなことを言ったり調子に乗ったりすることもあるけれど、本当は心の底では自分に自信がなく、さらに最近の二つの恋の失敗から僕のことを好きになってくれる人はいないんじゃないかと思っていた。彼女には今彼氏はいないし、友達としてでも僕の誘いに快く承諾してくれたし、今気持ちを伝えて気まずくなり前の時のように避けられたりしたら嫌だし今遊んだりメールできたりするだけでも十分幸せな気持ちになれるのだからそれでいいと思わなきゃと自分の気持ちを抑えていた。ある日、メールをしていたときに少し調子に乗ってしまった。「この前の映画はすごく楽しかったよ。また機会があったらデートしようね。」僕は半分冗談でそんな内容のメールを打った。半分冗談というのはもう半分は彼女がこのメールに対してどんな反応をするか楽しみだったのだ。いや、楽しみ半分不安半分といったところだろうか。彼女がこのメールに対して乗り気で「そうだね。またどこか行こうね！」と言ったら脈ありと思って良いと思うし。逆にこのメールに対して「え、デートじゃない。」とデートという言葉に対して否定的だったらやはり諦めようかと思っていた。彼女は僕と遊んでいるときも嫌な感じはしなかったし、正直半々の確率だった。そして彼女から返信がきた。

  Oct 10, 2005

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• 日本にて

  日本に帰ってきたときは、台風がすごくて親が空港まで迎えに行けくれてたんだけど、車で帰るときもすごかった。家に着くととりあえずみんなに挨拶してお土産を渡した。そして色々なことを話した。そのあと、僕は居間へ行きパソコンをたちあげた。早速僕は帰国の報告をＯちゃんにしたのだ。夜になって返事がきていた。僕は今度二人で遊ばないかと誘った。さらに僕は高校の時友達とサッカーチームをつくり活動していたのだが、今度試合があると言うと見に行きたいと言われた。どうやら僕がサッカーをやっている姿が想像できないらしい。。失礼な！と思ったけど見に来てくれるのは嬉しいし良い所を見せればという気持ちもあった。とりあえず夏休みの間ちょくちょくメールのやり取りをしていたのだ。毎日という訳ではなかったが毎日メールが来ているかチェックするのが楽しみになっていた。そして会う約束をした。どこか行きたい所はある？と聞いたらなおの家に行きたいと言われた。最初は変な期待もあったが誠意を見せなきゃいけないと思いうちに呼んだ。僕は駅まで迎えに行って改札口の前で待っていた。彼女は携帯電話を持っていないので時間を決めて待ち合わせした。少し待ち合わせ時間から過ぎたのか僕も少し早めに来てしまったのかかなりの時間改札口の前で待っていた気がする。彼女を待っている間緊張して少しテンパッていたような気がする。すると、改札口の向こう側から彼女が歩いてきた。僕は手を振り彼女はこっちに歩いてきた。久しぶり！と言葉を交わし、うちに向かった。自転車の後ろに乗っていいよと言ったけど彼女が拒んだため歩いて行った。「オーストラリアでの友達とは連絡取ってる？」とか最初はオーストラリアにいた時の話をしていた。それとやはり埼玉からは遠かったらしく少し疲れていた様子だった。家に着くと僕はかなり緊張していた。日本に帰ってきてからメールをしていてその間に僕の気持ちはすごく強くなっていた。そんな大好きな子と部屋に二人きり。緊張しない人がいたらよほどの大物だろう。とにかく僕は中学の時のアルバムや小さい頃の写真を見ながら昔話みたいなことをしていた。何時間か一緒にいて話してただけなのにすごく幸せな気分だった。しかし時間が経つのは早く感じ、幸せな時間は長くはなかった。彼女の家は厳しいらしく門限があるため早めに帰る事になった。僕は途中の駅まで送りに行った。また、今度暇なとき会う約束をして彼女は帰って行った。その日の夜にまたメールした。「今日は楽しかったよ。また遊ぼうね。」本当に久しぶりに充実した日だった。

  Oct 7, 2005

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• 帰国

  Ｏちゃんの帰国から２週間遅れて僕は日本に帰国した。帰国日、日本には台風が近づいてきていて、成田空港に行けないかもという情報が入った。とにかく、飛行機はオーストラリアを発ち日本へ向かった。その後なんとか成田空港に着陸できる事になり少し安心した。帰りの飛行機で色々なことを思っていた。慣れない異国の地での様々な文化の違い、忘れられない彼女とのこと、そして新たな希望となったＯちゃん。このオーストラリアでの出会いと別れ、様々な経験が今の僕を作り出しているんだと思う。そしてＯちゃん。僕にとっては生涯忘れられない人になる事になる。色んなことを学んで、成長し、今の僕に繋がる。英語力をつけるというだけならばたかが３週間の短期留学では身につかないだろう。実際英語を聞きとるのは慣れた、少し早口で言われても何を言われているのかはわかる。理解できる。英語を聞いて頭の中で日本語に訳して理解するのとは違う。英語がそのまま頭の中に入ってくるような感じだ。しかし、話すほうはどうだろう。自分の中で伝えたいことが思うように口に出せない。ボキャブラリーが足りないのと構文、文章構成能力が乏しいからだ。だから聞いて理解することはできたが、結局自分が思っていることを正しく相手に伝えることは３週間ではできないのだ。さらに本場の発音ができるのにも時間がかかるだろう。僕はこの３週間で得られたのは英語力ではない。３週間も家にいないのなんて初めてのことだし、親から離れて生活するのも初めてだ。さらに様々な体験をして人間的に成長したに違いない。これから日本に帰りさらに辛いことや楽しいこと色々な経験をするがそれぞれが意味のある事で、自分を成長させるために必要なことなのだ。だから、楽しみ苦しみ悲しむ。でもそれを乗り越えてこそ人は成長するのだ。僕は彼女に自分の気持ちが届かず苦しんだ。彼女に避けられて悲しんだ。でも新しい出会いがあった。確かにみんながこんなすぐに運命的な出会いがあるとは限らない。しかし些細な出会いも大切にしていけばいつかは良いことがある。周りにいる人を大切にして生きていきたいと思う。

  Oct 4, 2005

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• 少しの間の別れ

  Ｏちゃんの意外な一面が見れてさらに好きになってしまった僕は動物園でもずっと一緒にいた気がする。Ｏちゃんの笑顔、声、話し方。全てが最近すさんでいた僕の心を洗い流すようだった。楽しい時間はあっという間に過ぎ。いよいよ帰る事になった。Ｏちゃんは僕たちよりも早く来ていたため僕たちよりも早く帰国するみたいだった。駅に着くと携帯のアドレスを交換しようということになったが、なんとＯちゃんは携帯を持っていないという。今時女子高生で携帯を持っていないなんて珍しいな。これじゃあ日本に帰ってから連絡が取れないじゃないか～と思った。とりあえずパソコンのアドレスを聞いてオーストラリアからと日本に帰ってから連絡し合うことを約束した。来週の週末はもう帰ってしまうので最後に何人かでご飯を食べに行った。Ｏちゃんはご飯を食べるとき本当に美味しそうに食べるのだ。僕はそんなところも好きだった。ご飯を美味しそうに食べること。基本的なことなんだけどとても人間味があり素直に気持ちを表現することにおいてとても重要なことだと思う。僕は最後に必ず連絡するねと言ってホームステイ先に帰った。それからしばらく会えないけれどぼくはさっそくオーストラリアの学校のパソコンからＯちゃんにメールして見た。次の日パソコンを開くと返事がきていた。すごく嬉しかったな。なんか最近いやなことや辛いことがあったから久しぶりに幸せな気分だった。毎日メールという訳にはいかなかったけど何通かのメールのやり取りが僕にとっては全てだった。僕は早く日本に帰ってまたＯちゃんに会いたいと思っていた。僕は日本に帰ったら遊ぼうと約束した。その時僕は彼女と恋人になったりする事は無理だろうとあきらめていた。なぜなら彼女、Ｏちゃんは可愛いし、性格もいいし、僕とは釣合わないほど魅力的な人だからだ。僕は恋人になりたいとか彼女になって欲しいという高望みはしなかった。Ｏちゃんは今彼氏がいないと言っていたので、彼女に迷惑をかけずに遊んだりメールしたりできればそれで十分だった。僕は本気で彼女のことが好きだったが多くは望んでいなかった。

  Oct 2, 2005

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• 意外な一面

  次の日動物園に行くのにまた駅に集合した。前の日の失敗を踏まえて早めにバスに乗り集合時間より早く着いた。しかし、誰もいないため駅の周辺を散策していた。みんなが集まり、また電車に乗って移動した。この時もＯちゃんの隣をしっかりキープして色々話していた。Ｏちゃんは僕とは違う県に住んでいるらしくもし付き合えても遠距離になっちゃうな～と思っていたがその時僕の気持ちは強すぎてそんなことどうでもよかった。駅に着きしばらく歩いているとどうやら動物園の場所がいまいちわからないらしくタクシーを呼んで連れてってもらうことにした。Ｄさんがタクシーを呼びしばらくみんなで駅で待っている間、事件は起きた。「あれ？Ｏちゃんは？」そう、気がついたらＯちゃんがどこにもいないのだ。僕はずっとそばにいて話していたのにちょっと目をそらした隙にいなくなってしまったのだ。みんなあちこち探してもどこにもいなく、だんだんみんな心配の色が濃くなっていった。僕なんかじっとしていられず歩き回って探していた。数分後みんなでどこ行ったんだろうねって話してたときに向こう側からＯちゃんが歩いてきた。Ｏちゃんは自分勝手というか天然というか行き先もいわずに散策していたらしい(笑)帰ってきた本人は心配しているみんなにむかって「どうしたの？」まったく、心配して損したと思うぐらい普通に帰ってきたためなんだか力が抜けた。そう、Ｏちゃんは天然系でいきなり分けのわからない行動をしたりするのだ。Ｏちゃんはしっかりしている子だと思ってたので意外な一面が見れた。ますます好きになった僕はちょっと変なのかな。。。

  Oct 1, 2005

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• あの子のに夢中

  街に着いた僕たちは最初はみんなで行動していたが買い物に行きたいとか名所を見たいとかで意見が分かれたため集合時間と場所を決めてばらばらに行動することになった。僕は正直友達と買い物組みに行きたかったけどＯちゃんがいなかったので大して見たくない刑務所の博物館に行く事になった。なぜそんなところに行くかというとＯちゃんは写真を撮るのが趣味で結構本格的に写真を撮るのだ。それで見てみたいということで行くことになった。Ｏちゃんの希望だから楽しんでいかなくちゃと思い、いったが結構リアルにそのまま残っていて食事をするところなどがそのまま残っていた。僕はとにかくＯちゃんと仲良くなりたかったのでずっと話していた。そこでＯちゃんは意外と頑固者だったり、優しいところがあったり、実は英語がとても上手く普通に話せたり、強そうに見えてすごく女の子らしいところがあったりと色んなところがわかって僕はますます好意をもつようになった。帰りの電車の中でもずっと話をしていた気がする。他の人が客観的に見たら僕がＯちゃんを好きなのがすぐにわかってしまうほど一分一秒でも長くＯちゃんのそばにいたかったのだ。次の日も遊ぼうかという話があったので僕はホームステイ先の連絡先を教えて連絡を待った。夜になって電話がかかってきた。Ｏちゃんからだったのですごくドキドキした。Ｏちゃんの声を聞いているだけですごく幸せな気持ちになって、たった数分の明日の約束を話しただけなのにものすごく満ち足りた気分になった。結局次の日は動物園に行くことになったらしい。明日もたくさん話したいな。そばにいたいな。そう想いながら眠りについた。おそらく初めて一人で外国の地に寝泊りしていて、毎日英語ばかりを聞き、話し毎日不安な夜を過ごしていた。そんな中、こんなにも幸せな気持ちで眠りについたのは初めてだろう。

  Sep 29, 2005

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• 地獄から天国へ

  僕は初めて一目ぼれというのを体験した。口では説明できない、本能がこの子が好きだと言っているようなそんな感じだった。その時、彼女が妙に大人っぽく感じた僕はなぜか最初敬語だった。年は同じ年だし背も僕より低く特別美人という訳ではないのだがなかなかタメ口になれなかった。その後まだ来ていなかったメンバーも合流してみんなで大きい街に行くことになった。前にも言ったがパースは閑静な住宅街で、田舎町といった感じだった。そこでここよりも大きい街に行ってみたかったのでちょうど良かった。電車で向かうのだがここでも日本との違いがあった。なんと改札口がないのだ。駅のホームまで誰でも入れてそこに切符を買うところがあるのだが日本と同じく自動販売機なのだ。つまり買っても買わなくても電車には乗れる。僕はもちろん切符を買って乗ったが、これならいくらでも無賃乗車できるじゃんと思っていた。話を聞くと電車に乗ってから車掌さんが回って切符を確認するのだそうだ。でもたまに来ないときもある。。おいおいどこまでのんびり屋さんだよ？(笑)さらに日本との違い。今日本でもいくつかあるみたいだが駅に着いたときボタンを押さないと電車のドアがあかないのだ。よってドアの近くにいる人はエレベーターに乗ってるときのようにボタンを押すのが義務である。僕はこの時ボタンを押してあげたけど少しいい気分になった。いい制度だと思う。ちなみに外にも同じボタンがあるので乗りたい時は押せばいいのだ。もう一つ。普通に自転車ごと乗ってくる。すいてるときは良いだろうけど混んでるときは？などと様々な日本との違いに、あ～俺今外国にいるんだな～と実感しながら目的の駅に着いた。目的地に着くまでの間僕はＯちゃんとずっと話していた。やはり海外だといつもより積極的になれるのかな。とにかく、もっと話をしてどんな人か知りたいと思った。僕は焦って彼女が欲しいとか、彼女を忘れるためにとかそういった気持ちは少しもなかった。ただただ、Ｏちゃんが気になってもっと知りたい一心だった。

  Sep 28, 2005

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• 思わぬ出会い

  あの事件以来あからさまに彼女は僕を避けることはなくなったが僕は心にぽっかり穴があいて毎日憂鬱だった。もっとも、毎日慣れない英語に疲れていてそんな余裕もなかったのだが。学校の授業で他のクラスの人との交流みたいなものがあった。そこで日本人のＤさん、台湾人のＹちゃんと知り合いになった。Ｄさんは僕より５，６歳くらい年上で僕みたいに短期ではなく長期の留学でこちらに住んでいるようだ。なんと海外で一人暮らし！僕には考えただけで汗が出るくらい大変だ。Ｙちゃんは僕と同い年ぐらいで同じく短期留学だ。さらに例の彼女と同じ家にホームステイしているみたいで仲良さげだった。しかも中国語も話せて日本語も話すのは苦手だが聞き取りはできるという秀才ぶり。交流のときにはいなかったが、あと何人かＤさんたちといつも一緒にいる人たちがいることを聞いた。後日週末にみんなで遊びに行くことが決まった。僕の家の人たちは忙しく同じ年ぐらいの長男もクラブ活動があるみたいなので家にいても暇だし行くことにした。当日オーストラリアでのカルチャーショックの第一歩が始まった。僕はステイ先の家の近くでバスを待っていたんだけどいつまで経っても来ない。。。。そう、バスが時間どおりに来ないのだ！５分、１０分なら交通の事情で日本でも遅れることはよくあることだが、休日で道はがらがらだった。それでも２０分は待ったが一向に来ない。仕方なく歩いて近くまで行くことにした。するとかなり遅れて乗りたかったバスが着たが時すでに遅し。僕はバスを見送った。。。。歩いていればまた次のバスが来るだろうと、とにかく集合時間に間に合いそうもなく焦って早歩きをしながら道をすすでいた。日本なら携帯で連絡が取れるのだが誰も持っていなく連絡すらできない。やっと、バス停にバスが来て集合時間には間に合わなかったけど１０分以上遅刻してしまった。僕がついた頃何人か来ていた。僕の友達はみんな来ていて僕はみんなに謝りながら合流した。そこにはＤさん、Ｙちゃんもいた。それともう一人知らない女の子がいた。その子も彼女と同じ家にホームステイしている子でＯちゃん。「はじめまして。なおですよろしくね。」「こちらこそよろしく。」人生で最初で最後になるだろう。初めて一目ぼれした。。。。。

  Sep 27, 2005

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• 自分が情けない。

  彼女というのは男女関係なく友達が多いタイプで、人のことを避けたりするのは珍しいことだ。それだけ嫌だったって事かな。。。一緒にオーストラリアに行ったメンバーも彼女とは仲良くしてた。だいぶ町にも慣れ、みんなで飲みに行こうって話しになった。ちょうど学校の近くの駅のそばにフードコートと呼ばれる場所があった。フードコートとは屋台が立ち並ぶ場所みたいな感じだ。そこには色んな料理があった。パスタや中華、カレー、なんと寿司や牛丼までもあったのだ。オーストラリアでは一般的にはあまり米を食べないらしいがそこには日本人(？)の店員さんがいて日本語で応対してくれた。久しぶりに日本食が食べたくなって牛丼を食べたりした。たぶんオーストラリア米なのだが日本の米と似ていてとても美味しかった。それからお米が恋しくなるとそこに行きカレーや牛丼を食べたりしていた。そこにバーカウンターみたいなものがあり、そこでみんなで飲んでたのだがウォッカとか強い酒を飲んだり調子に乗っているうちに酔ってしまったみたいで、ここでついに今まで我慢していたことが爆発してしまったのだ。いきなり友人に「なんで俺だけ避けられなきゃならないんだよ？」とか「俺だって一生懸命迷惑かけないように行動しているじゃん！」など散々愚痴を言い挙句の果てそいつの帽子をぶんどって投げつけてしまった。正直その場は冷めてしまい、みんなも酔っていたので店の人に英語でしかられたためそこで解散する事になった。帰り、急に酔いが冷めて友人のもとに走り何度も謝った。友人は「お前の気持ちもわかるけどやりすぎたね。でも、俺は別に気にしてないから彼女にちゃんと謝りな。」と言われた。次の日僕は彼女を呼び出して自分が思ってたことを酔った勢いではなくきちんと伝え昨夜のことを謝った。「頑張って忘れるし気持ちもちゃんと抑える。迷惑はかけないから避けたりするのはやめてくれ。」と。その次の日あたりから彼女は避けなくなり僕は気持ちを押さえ込むのに必死だった。。

  Sep 26, 2005

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• 希望と絶望

  オーストラリアでの学校が始まった。最初に説明などを軽く受けた。この学校は食堂というか購買みたいなのがありお昼はそこで食べるか、家の人に作ってもらうか、外に食べに行くようだ。友達と話してお昼はなるべくみんなで食べようという事になった。例の彼女とも一緒だ。それから毎日学校に通い、ホームステイ生活が始まった。ステイ先ではお父さんは仕事が忙しいらしく３週間で数回しか会話をした記憶がない。お母さんが作ってくれた料理はどれも口に合い美味しかった。犬にも慣れてきてこの経験からのちにうちで犬を飼うことに賛成するきっかけとなったのだ。子供たちはというと、女の子はさすがに年頃なだけに気を使いあんまり話さなかったが、長男は年が近いこともあり部屋で話したりしていた。何日か経ってオーストラリアには日本人が多いことがわかった。やはり僕が行ったパースという町はオーストラリアでも田舎町ということもあってのどかな町だ。しかしオーストラリアでいくつかのカルチャーショックはあった。これはまた次の機会に書くとしようかな。ここ数日でわかったことがある。僕は彼女に避けられているのだ。確かにまだ好意があるのは確かだし、それを知らず知らずのうちに態度に表していたかもしれない。ほとんど無視ということはなかったが誰が見ても避けられているのがわかるほどだ。しかもここで女の子の団結力は恐ろしい。このときのホームステイメンバーの中で女の子は４人いたのだが４人で協力して僕を彼女に近づけないようにしているのがわかった。僕は恐怖とショックを受けた。僕に気をもたせないためかもしれないがひどく落ち込み段々憂鬱になっていった。友達に「俺避けられてない？」と聞いたら「みたいだね。」と返事が返ってきたとき僕の変な期待は打ち砕かれたのだ。僕は平静を装い、普段と同じように生活していたが自分の中でのジレンマが爆発してしまった。僕は事件を起こしてしまったのだ・・・・・。

  Sep 25, 2005

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• 一人ぼっち

  オーストラリアに着いた。１日目はシドニーのホテルに泊まり次の日にパースへ飛びそこでホームステイが始まった。僕は両親が共働きで長男、長女、次女の３人兄妹の家にステイする事になっていた。事前に手紙を交換し合ってお互いのことは全く知らないというわけではなかった。基本的にペアか一人でステイするのだが僕は一人だった。正直心細かったけど一人で泊まらないと友人に頼ってしまうかもしれないしそしたら３週間という短い間で何にも得られないと思ったので一人でステイすることにしたのだ。みんなの家の人が迎えに来てくれる中で僕の家の人がなかなか迎えに来てくれなかった。さっそく僕は泣きそうになった。約束の時間を大幅にオーバーして迎えが来た。その間オーストラリアで通うときの専属の先生の家に迎えられた。どうやら用事があって遅くなるらしい。こうして僕はホームステイ先に言ったのだが、家には誰もいなく犬が一匹いた。僕は当時犬は苦手で嫌いではなかったが好きでもなかった。早速僕は戸惑いさらに心細くなった。この家の子はみんな僕と同世代くらいでみんな学校に行っているようだった。添乗員の人に「オーストラリアでは食事の量が少なく感じるかもしれない」「特に留学生がいてもいつもと変わらない生活を送る」などと注意をされていたので、そこは理解していた。やはり一人では心細い。夕食も日本のとは全然違いワンプレートランチといった感じだった。味はとてもおいしかったが量は少なかった。空腹を紛らわすために早く寝た。やはり精神的な疲れがあったためすんなりと寝れた。次の日から学校が始まり彼女とも顔をあわせることになる。期待と不安と妄想をしながら眠りについた・・・・。

  Sep 24, 2005

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• 忘れない日々

  彼女のことを忘れないまま高校２年生へとなった。彼女とは違うクラスになり、クラス内での噂などが無い分少し気が楽になったが彼女への想いを考えただけで胸が苦しくなる。高校２年の夏休み　僕は人生においてすごく貴重な体験をする事になる。―オーストラリアへのホームステイ―学校の行事というわけでもなく、強制ではない。自発的に学校で申し込んで行くのだ。学校側で向こうでのホームステイ先、その間通う学校などが手配されて安全面なども心配なく（もっともどこにいても完全に安全だとは限らないが）３週間の短期語学留学みたいなものだ。僕は英語が得意なほうではないが外人と話したりするのは好きだし興味もあった。何より英語圏の国に行くのは初めてなのですごく楽しみだった。もしかしたら嫌な事が続いた日本という国を離れたかったのかもしれない。しかし、僕はオーストラリア行きを迷ってしまった。なぜなら彼女も行くことがわかったからだ。正直同じ家にホームステイするということは完全にないが、同じ学校に通うということはほぼ毎日顔を会わせなければならない。僕は迷った挙句行くことにした。自分の中でこの３週間耐えられたら彼女のことを忘れられるんじゃないかという妙な期待感があったのだ。もしくは海外で仲良くなってあわよくば・・・・・なんて変な妄想に駆られていたのかもしれない。しかし、現実はやはり甘くはなかったのだ。妙な期待感も変な妄想もことごとく粉砕しさらに自分を追い込んでしまう旅になってしまったのだ。

  Sep 23, 2005

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• 異国の地へ

  僕は今高校２年生。中学を卒業して高校に入学し高校生活にも慣れたが一つ問題がある。僕は人見知りしないタイプで誰とでも打ち解けることができる。そのため高校でも友達は多いほうだと思う。だが女友達は少ないさっき言った問題というのは―女性恐怖症なのだ―実は中学の頃好きな子がいてその子は確かに顔はタイプなのだが性格は悪く、今思えばなぜあんな子のことが好きになったのか自分でも不思議に思うくらいなのだ。あの頃は若かったと言うしかないかな。。それで、ひどい振られ方をして女の子が苦手になってしまったのだ。高校に入学して好きな子はできたけどやっぱりそのことがあり素直になれずひそかに思っている程度だった。その頃の話は健気な自分に涙してしまう(笑)その子は同じクラスのＳ君が好きでクラスでも有名だった。そのため僕は自分が好きなことを仲間内でしか話せなかったのだ。その子が具合が悪く倒れてしまったときもただ心配していることしかできなかった。でも、その子の苦しむ姿を見ていたら居ても立ってもいられなくてその子のもとに駆けつけ一言「大丈夫？保健室に連れてってあげようか？」僕はその時足が震えていて、声も震えていた気がする。その時僕の中で最大の勇気を振り絞った瞬間だった。友人からは「頑張ったな！」などと言われた。。でも、結局その恋は実ることはなかったのだ。それ以降も自分なりに頑張ったつもりだ。でも僕の想いはその子に届いても答えてくれることはなかった。そのあとも彼女のことを忘れることはできずに僕は毎日憂鬱な日々を過ごしていたのだ。

  Sep 22, 2005

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