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テーマ:海だぁー海ぃ~(262)
カテゴリ:キャンプと山登り
キャンプの朝。 いつもより早く目がさめて、みんなを起こさないようにそっと外へ出たら、雨が上がっていた。 キャンプ場は日本海をのぞむ山のふもとにあるので、背のびをすると遠くの海もきれいにみえる。 山の冷たい水を沸かして、ことりちゃんがコーヒーを淹れてくれる。 インスタントだけど、澄みきった朝の空気の中でのむと、なんともいえない、特別な味がする。 昨日のカレーをパンにつけて食べる朝ごはんが、またしみじみとおいしい。 近くの牧場から運ばれてきた飲むヨーグルトも、うんと濃い味がする。 朝食の後、並んで景色を眺める男性陣。 男の人って、女の子みたいに感じたことを言葉にして分かち合う必要を感じないのだろうか。 ふたりして、ひたすらだまって座っている。 それにしてもあんまり長いこと静かなので前に回ってみたら、ふたりともうとうと眠っていた。 たくさん運転して疲れたかな。 キャンプ場を出て、海へむかう。 こじんまりと居心地のよさそうなビーチを見つけ、テーブルを置いてパラソルを広げる。 うきわに乗って見上げた空が笑い出したくなるほど大きくて、何年か前の夏のことをまぶしく思い出す。 ころころとよく笑うことりちゃんは、男の子たちに課題を出すのもすごく上手。 「じゃあ、走って海にとびこんで、あのロープまでクロールね。ロープにタッチしたらバタフライで戻ってきて、半分まで来たら逆立ち三回。水から上がったらひげダンスでここまで戻ってきて、この枝を先に取った方が勝ち!」なんて言いながら、その辺に落ちていた流木のかけらを砂に立てている。 嫌がるかと思った二匹のくまは、目をかがやかせて海のほうへ走ってゆく。 「うわあ、ほんとに逆立ちしてる!」とげらげら笑うわたし。 「体を動かす男の子はね、海に来たら一回は思いっきり走ったり泳いだりさせてあげるといいんだよ」とことりちゃん。 さすが元保母さん! 午前中いっぱい日差しと水を浴びてから、名残を惜しみつつ家路に着く。 車に乗ってからも、夕方ことりちゃん夫婦に手を振って別れてからも、布団に入ってからも、「キャンプ楽しかったねえ」とかわるがわる言いつづけるくまとわたし。 ふたりそろって、すっかりキャンプの魅力にとりつかれてしまったみたい。 夜の静けさや、朝の澄んだ空気の中でのむコーヒーの味。 何よりも、そういう時間のなかで、心が外にむかってどんどん広がっていく感じが気持ちいいんだと思う。 最近は、くまが仕事から帰ってくると、ふたりでパソコンにむかって、ああでもないこうでもないとキャンプ用品を吟味する日々です。 雪国のみじかい秋が過ぎて本格的な寒さがやってくる前に、あと2、3回はキャンプに行きたいところ。 まずはテント。それから寝袋だ! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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