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テーマ:キャンプを楽しむ方法(4855)
カテゴリ:キャンプと山登り
(きのうの記事のつづき) 翌朝は5時前に起きて、夜明けの高原を散策する。 空気がひんやりと澄んで、深呼吸すると、体の中身が全部入れ替わるみたいに気持ちいい。 嬉しくてテンションが上がり、写真をたくさん撮る。 草むらをどんどん歩いてテントに戻ったら、朝露で靴がぐっしょり濡れていた。 朝食前に、くまが淹れてくれたコーヒーを一杯。 家で半焼きにしてきたはちみつパンは、アルミホイルに包んで鍋に放り込み、あたためる。 火加減を調節しながら、ベーグルだったら現地で粉から焼けるかもしれないと思いつく。今度ためしてみよう。 ゆで卵にサラダ、それから旬の桃と梨もむいて、ゆっくり食べる。 わたしもくまも、最近の朝食はもっぱらフルーツだけなんだけど、こうやって外で食べると、いくらでも食べつづけられる気がする。 それにしてもキャンプは、真っ最中ももちろん楽しいのだけれど、全部終わって家に帰って、何日も経ってからその真価を発揮する。じわじわ心に効いてくる。 もともと、ひとつところにじっとしていられない性格のわたし。 キャンプをすると、むこう数週間ぶんの外出欲が十二分に満たされるので、平日は腰を据えて、家のなかですべきことに取り組もうという覚悟がきまる。 以前に比べて、小さなことにくよくよしなくなったし、きーっとなってくまに言いがかりをつけることも減った(気がする、たぶん)。 何よりも、歯みがきをしながら見あげた天の川や、トイレに起きたとき明け方の空に浮かんでいた満月の白さは、家で食器を洗ったり、スーパーで野菜を選んだりしているときも、体の底にしっかり息づいている。 その景色がいつも気持ちを底上げしてくれる、少し大げさに言えば、支えになっているように感じる今日このごろなのです。 自然のなかで、食べるため眠るために手と体を動かしたり、何も考えずにぼんやりする時間は、日常のもろもろでこんがらがった頭と体を、すっきりシンプルに戻してくれる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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