杉浦日向子さん
作家の杉浦日向子さんが22日に亡くなっていたらしい。死因は咽頭ガン江戸を分かりやすく題材にされていた方だけに惜しい方を亡くしたと思う。まだ46歳だったそうだ。杉浦さんが江戸の生活について書いた本の中で,江戸時代の町民にとって衣服を新調する事は,今だと新車を買うのに匹敵する大きな買い物だったと書いていた。まさに,ヘェーである。たいていの庶民は新しく衣服をあつらえる事など一生に一回あるかないか,大抵は古着で済ましていた(済まさざるを得なかった)そうな着物比べなどに登場する服になると,フェラーリかロールスロイス並みの贅沢品だったのだろう。江戸時代の奢侈禁止令で必ず華美な衣服の禁止があり,身に付けるものまでお上が口を出すのかと思っていたが,スーパーカー禁止とかデコトラは止めましょうというぐらいの感覚だったのかもしれない。現代ではずいぶんと衣服も安くなって,スーツでも下は数万円から買えるようになってきた。だいたいパイプの中級品~の値段相当かと思う。営業の人でもスーツを数十着持ってるのは例外的だろうが,パイプを数十本持ってる人は普通にいそうである。そう思うと業の深い趣味だなあと思う。スーツとの相似でいうと,6~7万のダーバン辺りまでなら買う勇気があるが,15万のバーバリーは買えない感覚が,7万のMatzholdなら買えるが15万超のCUクラスは買えないとか近いかなバーバリーもMatzholdのCUも,いつかは欲しいと思う点も一緒かも…