気になる本
きわこのこと [ まさきとしか ]
先日書店にて手にした本。
いつも全く文庫本化されてない本は手に取らないし買わないけど
なんか気になりパラパラ読んだ。
面白そう•••
以下コピペ↓
内容紹介
「いらないなら、私にちょうだい」
女はなにも持たず、すべてを欲しがり、家族を手に入れ、
そして息子に——殺された。
ありふれた三面記事。見知らぬ他人の他人事。しかし――時間をさかのぼり見えてくる"貴和子"という一人の女の人生。貴和子は、事件に関わっていたのか。貴和子は、彼らに何をしたのか。そして貴和子は――何者だったのか。
徹底して母と娘の関係を描き続けてきた著者が挑む新境地。
他人事。それは真実に辿り着くことのない、最大のミステリー。
第一章:衝突事故男性の死因「窒息死」と判明
老人、大龍昇の前に現れた見知らぬ女性、多恵。特に美人でもなく、つかみ所がなく、だらしない。「金目当てだよ」と笑うその女は、ある日突然いなくなった、幼い少女、貴和子に似ていた。
第二章:「超熟女専門」売春クラブ摘発
「あの女は笑っていたのだ。彼氏をとられ、結婚したものの子供に恵まれない、私の人生を。だから貴和子は私の人生から夫をやすやすと奪えたのだ。あの女より、私のほうが幸せでないといけない、それなのに――」。
バツイチ独身の女、芳美。貴和子に“勝つ"ために同窓会出席を企てる。
第三章:他人のベランダで暮らす男逮捕
こんなはずじゃなかった――。妻もいた、仕事もあった、それなのに、今はハローワークに通う日々。貴和子と体を重ね、金を貸してしたように、また敦子に金を与えてしまう――ただ、ありがとうといってほしいだけ。妻にも言われなかったその一言を言ってもらうためだけに。
第四章:パトカー追跡中電柱に衝突 女性重体
「教え子が母親を殺したんだって」。その噂を聞いた時から、香織は確信していた。――私もあの娘に殺される。山田貴和子という女のように。実の娘、唯香よりも、血の繋がらない娘、和花のほうが美しい。この苛立ちをどうしたらいいのか。
第五章:母親に強い恨みか 殺人容疑で長男逮捕
母親は優しい。けれどうざい。母から離れてようやく手に入れた彼との生活。たとえ彼に彼女がいようと、たとえ彼が私をぶとうと、貴和子という赤の他人の女がいる家にいるより、私は居心地がいいのだ。
しかし美亜の彼は、車で幼児たちをはねてしまい―—。
内容(「BOOK」データベースより)
ありふれた三面記事。見ず知らずの他人の出来事に鏤められた貴和子という女の人生。彼女はどんな罪を犯し、彼らに何をしたのか。そして貴和子は―幸せだったのか。