カテゴリ:74年英国
クリス・スクワイア親分のソロを出したら次は当然イエスを登場…させるわけないだろっ! 皆さんよくご存知のように、私はひねくれ者なのでそんなわかりやすい展開は望みません。 まあ今回紹介するバンドにもイエスメンはいるんだけどね。 スイス出身の実力派鍵盤奏者パトリック・モラツ、元ナイスのリー・ジャクソンとブライアン・デイヴィソンの3人からなるレフュジーの唯一作。 編成からすると“ナイス続編”って感じもするけど、ナイスよりも芝居がかった、または知的な雰囲気を醸し出してます。 時代柄ビート・ポップの影響も聴き取れたナイスに比べ、レフュジーからはその要素は感じ取れなかったしね。 そう思うのは私だけかも知れないが、キース・エマーソンよりモラツの方が頭は良さそうです… 「key」とひとまとめにすりゃいいじゃないかと言いたくなってくるほど様々な鍵盤類を弾きまくっていて、その音色は色彩豊か。 高音部を多用したチキチキ・ドラムと気取りのない歌声との相性はベリーグー。 1曲の中で明らかに違う種類の鍵盤が鳴っていて、多重録音じゃないとしたらまさにあれだ。オクトパスだ。 (ジェントル・ジャイアントとコージー・パウエルがそんなタイトルのアルバムを作っていたよね) なんか、久しぶりに充実したキーボード・トリオの演奏に触れた気がする…。 ラストの“クリードウ”は泣き泣きの美旋律→迫力の盛り上がりの流れが最高! 民謡バカになってしまった現在、レフュジーに限らずプログレもんってそんなに多くは聴いてないんだけど、やっぱクオリティ高いや。 5曲中15分を越えるものが2曲、残りも全部5分台。 歌入りもあるがインスト・バンドとしての印象が強いです。 この後モラツはイエスの3代目鍵盤奏者としてリック・ウェイクマンの後釜に納まることに。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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