#43 NEW TROLLS 《UT》 73年イタリア
Studio スタジオ (Cramer-elab, Salvi)XXII Strada 22番通り (Di Palo/Salvi)I Cavalieri Del Lago Dell’Ontario オンタリオ湖の騎士達 (Di Palo/Salvi/Belleno/Rhodes/Chiabrera)Storia Di Una Foglia 木ノ葉の物語 (Di Palo/Salvi/Belleno/Rhodes/Dini)Nato Adesso 誕生 (Di Palo/Salvi/Belleno/Rhodes/Dini)C’E’ Troppa Guerra 大戦争 (Di Palo/Salvi/Belleno/Rhodes/Dini)Paolo E Francesca パオロとフランチェスカ (Di Palo/Belleno/Rhodes/Dini)Chi Mi Puo’ Capire 誰が知るか (Di Palo/Salvi/Belleno/Rhodes/Martinis) Ed. UsigniloVisioni 幻想 (Di Palo/De Scalzi/D’Adamo) Produzione di Gianpiero Reverberi Nico Di Palovo, gVittorio De ScalzigFrank LangellibGianni Bellenods, voMaurizio Salvikeyproduced by New Trolls また別種の怒り爆発です。 前回出したセラピー?はあまりにクソ盤だったけど、今回紹介するニュー・トロルスの「UT」は傑作すぎです。 これを聴いてニュー・トロルスに目覚め、シングル曲集まで買ってしまった私なんだけどさ… 来月の7日(土)と8日(日)に川崎クラブチッタで行なわれる来日公演は行かれないんだよね。 1万2千円のチケ代は少ない小遣いで精一杯音楽生活をエンジョイしている我々をなめきっているとしか思えません。(怒) 60年代から活動していたニュー・トロルスの5作目あたりです。 それまでのメンバー遍歴なんかは各自調べてくださいね。 書くの面倒くさいんじゃなく本当にわかってないので。 というかイタリー語ちんぷんかんぷんなのを理由に知ろうとする努力をしてないので。 最初こそ荘厳なピアノが実にクラシカルだけど、だんだんとハードな面が頭をもたげてきます。 本作中最も長い10分近い6ではかなりブルータルなエレキギターがハーイこんにちは。 だけど同じ曲の中にしっとりしたパートも入っていて静と動のコントラストが鮮やかです。 歌い手さんの中心音域は相当に高め。 文句なしにハイトーンです。 ハイトーンとはいってもプログレ者によく見受けられる「気のせいかちょっとヘタレ声?だけど決して下手じゃない」なタイプ。 この人たち、演奏技術は結構高いんじゃないかと。 素人の私が言うのもおこがましいけども、不安定な箇所がまったくない。 どこを切り取ってみてもヨレてなくて的確です。 各楽器の絡みも絶妙、歌入りパートとインストパートのバランスもちょうどよし。 エモーショナル、リリシズム、ヘヴィネス…どれをとってもわざとらしくない。 じっくり聴いたのは久しぶりだったけど、いつ聴いても感動するね。 ラストの“幻想”は1968年夏のディスク・フェスティバル参加時のもの。 音楽性は本編とちょっと違うかな。 この曲はどちらかと言うとアート・ロックとビート・ポップが混ざった感じ。 最初から最後までだれません。 聴き終わると心地よい疲労感が広がります。 あれれれれ? 聴き終えたら45分前の怒りボンバーが消えちゃったよ。公式サイト