編集者としての旅立ち
4月まで、あと1週間。 春から入社という方は、いよいよ編集者としての旅立ちの日を迎えます。 いまの心境は、ちょっぴり緊張しつつも、きっと、期待に胸が膨らんでいることでしょう。 入社してからしばらくは、 新しい環境に慣れるまでに気疲れもするでしょうし、 「自分は上司や先輩からどんな目で見られているのだろう」 と周りの目が気になることもあるかと思います。 でも、 それはごく自然なことであって、普段の自分以上に着飾って周りに良く見せようと無理をするのではなく、社会人としてのマナーを弁えつつ、自分らしさを出していく方が良いのではないかと思います。 皆さんが最初にする仕事は、編集者の仕事の中で言えば、ごくごく一部分であったり、会社の業務という大きな枠組みから見れば、雑用的な仕事の方が多いと思います。 でも、それらの仕事を “自分にただ与えられた仕事” と受動的に捉えて取り組むか、 “自分に任された仕事” と能動的に捉えて取り組むか、ということで大きな違いが出てきます。 受動的であれば、ただ単にその仕事をこなせばよいと考えるに留まってしまうでしょうが、能動的に取り組むことができれば、自分なりに工夫をしたり、先を読んだ仕事 (もう少し効率良くできないだろうか、こうすれば先輩の作業がしやすくなるだろう等) がきっとできるようになると思います。 これから皆さんは、 本当に多くのことを学んでいかなければいけません。 まずは、 上司や先輩の仕事の進め方や作法を真似ることからスタートして、一つ一つの作業を一日も早く自分のものとし、将来、自分のスタイルを確立してほしいと思います。 でも、そのためには、基礎をしっかり身に付けなければいけないということを決して忘れないで下さい (砂上の楼閣となってはいけません)。 本作りにかける情熱がなければ、編集者の仕事は続けていくことはできません。 その情熱を保ち続けるのはとても大変なことではありますが、自ら企画を立て、著者と読者を橋渡ししていく編集者の仕事は、本当にやりがいのあるものです。 皆さんには、ぜひ頑張ってほしいと思います。 「入社直前ミニ講座」 と言いながら、とても講座と言えるほどの内容ではなく、期待していた皆さんには不満な点が多々あったかと思います (ごめんなさい) 。 それでも、これまで継続して見に来て頂いた新人編集者の皆さん、本当に有難うございました。 4月からは、きっと多忙な日々が始まることと思いますが、いつかまた、この EDITOR NAVI にぶらっと立ち寄って頂ければ幸いです。