袈裟丸山「塔の沢コース」を歩いてきました。(後編)
前袈裟丸山を塔ノ沢コースから登ると「歩き甲斐あり!」 今回の歩行ルートを「カシミール3D」を使って解析してみた。初めにお断りしておきますが、GPSの導入には踏み切れていないので精度は地図を私が測ったより多少増し程度と思って下さい。 「塔の沢コース」 塔の沢登山口~寝釈迦・相輪塔~賽の河原~小丸山(小袈裟)~袈裟丸山(前袈裟丸山)の標高グラフを見ると総コースで歩行距離6,566m(往復13.1km)、高低差1,021mとなり、塔の沢登山口~賽の河原間が距離3,086m、標高差684mで賽の河原~袈裟丸山(前袈裟丸山)が小丸山が入るが距離3,480m、標高差337mとなり、塔の沢登山口~賽の河原間は同じような距離で倍近い標高を稼がなくてはならない。 こうやって高低差をグラフ化すると、地図を見ただけでは頭に描けない部分を視覚化できるので、事前に「カシミール3D」を使ってコース設定をしておけば、コースの難易度やペース配分などにかなり有効に使えそうですね。 過去の山行についても、随時コース図と標高差グラフを追加して行きますので、活用して下さい。 賽の河原を歩き始めると、所々に石積みがつまれミニ恐山の雰囲気がある、秋の終わりの曇天の日に来たときは、人が一人も居らず薄暗いため気味の悪い所と思っていたが、今日は晴天の上、ヤシオツツジのパステルピンクが彩りを加え非常に明るい尾根道になっている。 「弓の手コース」からの登山者、ハイカーが沢山合流しているので非常に人が多い。 約50分歩くと小丸山(小袈裟)に到着、今日は人が多く、腰を下ろすスペースも無いので写真だけ撮ってそのまま通過します。ココからの眺めは素晴らしく、先週行った皇海山・鋸山」はじめ、庚申山、日光白根、男体山などが一望できる。 丸小山から登山道は西に折れ、10分ほど行くと黄色いドームの避難小屋が目に入るが、ココの避難小屋は鉄製のドームで、気温が高い時などは湿度も上がり不快そうであるが、この周辺は白樺の疎林の広場でトイレ、南に5分ほど下ると水場もあるので快適なテント泊ができる。 この先、今までのなだらか登山道から、急登となり、この日は登山者が多かったため渋滞となってなかなか進めない。こういう時は車の渋滞と同様に焦らずに付いて行こう。 下りでベテラン気取りで狭い急な山道を声も掛けずに無理やり追い抜いて行く人がいたが、初心者や高齢登山者の事故を誘発する可能性もあり、周りの登山者も迷惑していることを理解していただきたい。時間が無いなら無理に登らなければよいのだから。「登山はマナーの上に成り立っているのだから、お互いに気持ち良く登山をしましょう。」 頂上付近は北側は樹林があり、後袈裟丸山側の登山道に出ないと眺望が開けないが南側は、赤城山の眺望が開けている。 頂上付近はシャクナゲの木が多く、花の時期には目を楽しませてくれることだろう。 袈裟丸山は今回登った、前袈裟丸山、小丸山(小袈裟)や、後袈裟丸山、中袈裟、奥袈裟丸山、その奥1961mの最高峰のピークを含めた山群の総称として袈裟丸山と呼ばれている。 鋸山へつながる前袈裟山より奥の山は、前袈裟丸山の先、八反張の登山道崩壊により現在通行禁止となっており、別ルートにて入山しなければならない、人があまり入らないルートでもありで、ルートファインディングの技術も要求されるので、もう少しトレーニングを積んで挑戦したい。夢に向かって少しずつ前進 記事を追加します。本文に迷う心配は少ないと書きましたが5月13日このコースで遭難があったようです。十分注意してください。 毎日新聞から引用します。遭難:袈裟丸山登山の男性、遭難の恐れ 県警ヘリなど捜索 /群馬 13日夜、川崎市の無職男性(65)がみどり市東町の袈裟丸山(1878メートル)に登ったまま予定を過ぎても帰宅しないと、男性の妻(61)から大間々署に通報があった。 山岳遭難の恐れがあるとみて、県警ヘリと同署員ら約15人が14日朝から付近を捜索したが、男性は見つかっていない。 同署によると、男性は11日午前7時20分ごろ、自宅を出発。わたらせ渓谷鉄道沢入駅から単独で入山し、1泊2日の予定で帰宅すると妻に告げていた。男性は携帯電話を持っておらず、外出後の連絡は一切ない。 男性は登山歴約40年。食料や着替えなど登山装備を持参している。山には避難小屋があるが、男性が訪れた形跡はないという。県警などは15日午前7時半から捜索を再開する予定。 ベテランの方のようですが心配です。自分で地図検討した方が登山の実力が付きますね。おもしろフラッシュ/画像/ムービー/動画