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カテゴリ:バイオリン
娘のバイオリンの先生がご帰国になって、レッスンが再開。ミスターRは、ポルトガル出身だ。ヨーロッパの音楽学校を経てジュリヤードに進み、ガラミヤン氏に就いた。
そのガラミヤン氏の思想がミスターRに伝授されたのだろうか。とにかく、テク二ークの攻め方がここまでやらなければならないだろうかと疑問に思う程徹底される。就いて間もない頃は、ひとつのエチュードをパスするまでに3か月かかったこともある。弓を持つ時の指の型、ひじの上がり、下がり具合い。弓のどの部分をどのくらい使うか。左手の親指の位置、残りの四本の指は音の移動で、パターン化されてるか。 ミスターRはこのクリスマス、演奏と休暇を兼ねて祖国に滞在していた。そして昨日が、お帰りになってからの初めてのレッスン。親子で緊張して迎える。 彼がいない間、ピアニスト、タチアナさんと練習した成果が功を成したことは間違いない。彼女の経歴を詳しくは知らないが、私は彼女が好きだ。娘のイマジネーションを刺激する指導をして下さる。もちろん、バイオリンのテク二ーク的なことは無理にしても、音が外れているところを的確に示して下さったことだけでも感謝だ。東ヨーロッパというかロシアの方の英語アクセントで、”ここは、物語りの出だしの所だから”とか、”あなたの歳の人に無理かもしれないけど、ここはもっとパッションが欲しいの”とかおしゃる。 その日、ミスターRのスタジオには、タチアナさんもいらしてのレッスン。あとで、思ったのだが、その日その部屋にいた生っ粋のアメリカ人は家の娘だけだ。ミスターR、タチアナ、そして私。それぞれの出身国のアクセント英語で会話してるということ。まさに、アメリカといったところか。また、クラッシックに関しては、アジアパワーが目につく。この辺りで一番とされるバイオリンの先生の生徒さん達のマジョりティは韓国人で、(韓国を出身の両親を持つ)占められる。 ミスターRは、御機嫌だった。娘の顔に珍しく笑顔がみられる。”でしょう。ちゃんとあなたがやらなきゃいけない部分をきちんとしたら、みんながハッピーでしょ。”といいたいことろをグッと飲む。 弓の張り替えをしなければならなくて、帰りにパイオリンメーカ-の方のところにストップ。明日の正午までかかるとのこと。またきょうは午後から、娘は前から約束してたお友達とのお出かけがある。ということは、ほどんど練習時間がないということだ。 パイオリンメーカーを去る時、娘の唇がニッとなったような気がした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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