[2/27] 横山起也「編み物ざむらい」... 書きおろし時代活劇(^-^;
<編み物ざむらい> なんか面白そうなタイトルだし「編み物ざむらい」は実在した、というので どれどれ... と読むことにしました。 昨日、予定通りコメダに出かけて、いつものように「アメリカンの”たっぷり”で!」と オーダーして、読み始めたのが11時。 まだ、モーニングがつけられた時間だったので、それも。 で、「実在した」というのは、物語の主人公が実在の人物、ということでなく、 傘張りなどと同じに、メリヤス編みの内職で糊口をしのいでした下級武士はいた! ということなのでした。 口絵より 文中にて、主人公・感九郎が、 そのうち探して訪ねてみたい、と憬れている「*茗荷谷の折原照房」という人名が 地名とともに出てきたので、ちょっと調べたら。。。 *茗荷谷(みょうがだに)は今、地下鉄丸の内線の駅名として残ってますが、 この辺りは私の生まれ育った場所で、数分の最寄り駅でした! 「あみもの毛糸いまむかし」松本義弘著,日本本ヴォーグ社 1986 に 次のような記述があるそうです。 ... 面白いのは、これらの手袋、靴下は、町人は作らず、武士が内職として 盛んに作ったということだ。中でも南部松前藩、一ツ橋 田安家、 常陸龍ヶ崎藩の家中は「能く之を編みて一工業と為りしなり」という。 一ツ橋家の折原照房という人などはメリヤス編の名手たっだそうで、これらの 武士の編んだものは江戸市中の糸屋、足袋屋にて販売された。 へぇ。私は下級武士の内職に「編み物」があったなど、この小説を読むまでまったく 知りませんでした! やはり、ポルトガルやスペインからの宣教師がもたらしたものだそうです。 言われてみれば、さもありなん! 需要は、手袋、メリヤス足袋、下着から、刀の柄袋などなど。。。 そして、折原照房なる名手は、実在だったんですねえ! 本編の内容は、昨日も書いた通り。。。 武家から信頼の篤い蘭方医・久世に疑義を唱えたことで、凸橋家から召し放たれて しまった感九郎。父から勘当もされ、失意のうちに大川のほとりで得意の編み物をして いたところ、異形の男、寿之丞たちと出会う。成り行きから彼らの仕事「仕組み」を 手伝ううち、感九郎のある能力が開花。そして召し放ちのキッカケを作った人物に 接近する。その正体とは!? そして、主人公・感九郎はことあるごとに 「自分は正しいことをしているのか」と自問します。 何度も、何度も。 あ。。。オハナシの始まる前の扉にすでに!(*‘ω‘ *) そして、こんな真理のやり取りもあって、 痛く納得のワタクシです。。。 コメダのお席は2Hばかりで遠慮して、そのあと、駐車場はもう空いていたので、 日当たりのよいとこに停めてあったプラムさんの中で、30分。 ですので、330頁、2時間半にてイッキ読了しました。 読み易かったですね。 家に帰ってからだと、いろいろ集中が難しいので。。。(笑) なんだかアタマの中で画面が想像されて、読みながら映画観ているよう。 とても面白く読みました♪ 気楽に気分転換もできる1冊でしょうか。 **************************** 2月も最終週。 水曜日はもう3月ですね~~。(;''∀'') 今週はいよいよ春めいてくるのかな~~?? さて、今日もプールに行って来まーす♪