ザボン
とっても蒸し暑いハワイ。夜は扇風機が必需品。今日は12時間働いてきました。朝から5人を受け持ち、入退院なしで、5人で勤務が終わりました。割と落ち着いていたけど、それなりに忙しさはいつもと同じ。受け持ち患者さんのお部屋が、病棟の端と端だったので、いっぱい、いっぱい歩きました。帰る頃は、もう膝がカクカク。自分の患者さんだけでも大変なのに、こんな時にかぎって他の患者さんからも呼ばれるのよね。お部屋から、「somebody, help!」って言われて誰もまわりにいなければ、行くしかないわよね。この日系の患者さん、両親は山口県の出身なんだって。LPNとして働いていたらしいんだけど、今はその面影なし。だいぶいっちゃってます。*トイレに行くので、介助。患者さん:「あなた、日本のどこなの?私の両親は山口なのよ。」私:「東京です。」患者さん「あらそう。うちの一番上の姉は日本に住んでいるのよ。」*トイレが終わって・・・患者さん:「あなた、日本のどこ?」私「東京です。」患者さん「そう、うちの両親は山口よ。」*ベッドに戻って患者さん「私の両親は山口。あなたはどこから?」私「・・・・・」患者さん「日本のどこからかしら?」私「東京です。」患者さん「そうなの。姉は日本に住んでいるのよ。」こういう人達って、返事があるまであきらめないのよ。可哀想になって、ついつい付き合ってしまうわけさ。日本や山口県、姉のことなどは覚えているのに、たった今した会話は忘れるのね。ハワイにはこういう人達が、沢山埋もれている気がする。一人で住んでいるお年寄りがいっぱいいます。うちの近所の沖縄出身のおばチャマ。お年寄りの域に達してきたけど、まだまだとっても元気。朝7時に電話してきたり、ドアを開けるまで、ピンポン押し続けるのがちょっと難点だけど、気持ちはとってもやさしい人。お友達にもらったという、ザボンをいただきました。お友達の家の木に、なってるんだってさ。落ちてきては、それを拾って食べるらしい。馬鹿でかい でも甘くてみずみずしくて、とっても美味しかったです。うちのモモちゃん。いろいろな食品をモモの口まで持っていっては試してもらおうとするんだけど、全て拒否。お外のモモの仲間は、何でも食べるんだけどさ。ザボンを食べるか差し出してみたけど、まったく関心なし。モモ「そんなもの、食えるか。何か、文句ある?」