水木しげる 妖怪画談
図書館で見つけた。妖怪画談愛蔵版見ごたえある~。めくってもめくっても妖怪~~~。うわ~~~。あっ!!と、目をひいたのはべとべとさんおととしのお正月に帰省したときのこと。いまだ独身の、私の実の兄が、彫刻刀で何か彫っていた(!?)熊でも彫っているのか。「暇やから・・・」とか何とか、はっきりした理由はわからないんだけど、とにかく実家に帰っている数日間、ずっと彫っているらしかった。何だこの兄は。どういうつもりか。40過ぎていったい何を目指しているのか。それがこちら、べとべとさんだった。夜道を歩いていると下駄の音をさせてついてくるんだって。「べとべとさん先へおこし」と言うと、下駄の音が追い越していくんだそうな。姿は見えないらしいから、これは水木しげるの想像の姿。しかし、全く害の無い、意味のわからない妖怪だな。それで、兄は、何でべとべとさんを作っているのか。「べとべとさんが好きだから・・・」とか何とか、これまたよくわからないけど、なんと今作っているのは3体めだとか。何でたくさんつくるのか。「友達にあげたり、自分の分も欲しいしー・・・」とのこと。どんな人が欲しがるのか。その人は喜んだのか。疑問は尽きない。そしたらば。うちの長男が、「おれ、それ欲しい。ちょうだい!」なぬ?!ここにいたか欲しがる人!「え~。しゃあないなぁ。これは自分のんにするつもりやったんやけどな」といいつつ、うれしそうな兄。「おっちゃん、ありがとう!!」と言うわけで、兄作・木彫りのべとべとさんは長男の部屋の本棚に飾られている。