カテゴリ:考えさせられる映画
ここのところ、本当に映画なんて観ていなかったのですが、
つい最近、私がバイトしている女性センターのイベントで オーストラリアからの映画、「裸足の1500マイル」を観ました。 3月8日が国際女性の日だったので、それに合わせて観ました。 話のあらすじは、アボリジニ隔離保護政策の下、 母親から引き離された3姉妹が施設から抜け出して、 故郷までの1500マイルを歩いていくというもの。 原題は"Rabbit Proof Fence"で、野うさぎから 農作物を守るために作られた策を頼りに、 3姉妹は延々と歩き続けるのです。 この話の設定は1930年代前半だと思うのですが、 その頃はアボリジニと白人のミックスの子どもたちに 隔離保護政策の焦点が当たれており、 3姉妹も「混血の子」として扱われます。 その後はアボリジニ全体が不合理な政策により 被害者となるのですが、どこのいつの時代でも 先住民とミックスの人々は、何かしら嫌な思いをするんだなー と思うと、やるせない気持ちになります。 1930年代前半は、混血の子どもたちは白人に同化しやすい ということで、ターゲットとなったようです。 先住民はかってに進出してきたヨーロッパ系白人たちによって 勝手に別物と扱われて、ほんとうにひどい思いをしてきたんだろうな と思います。 だいたい先住民とミックスの人々への嫌がらせも、人間みな 同じものを好む傾向にあるからでは、とも思います。 本当は違いを理解するからして人間である、と私は思うのですが。 今でも、ミックスの子たちは何かしら大変な思いをしているし、 先住民ももちろん大変な思いをしているし、 いつでもどこでも、人間のこのもの悲しさは変わらないのかなーと思うと、 暗い気分になります。 オーストラリアの映画というのもあって、 知らない俳優さんたちばかりでしたが、 なんと隔離保護政策の中心となっていた役は ケネス・ブラナーだったそうです。 気づかなかった!!! 子役の3人の女の子もすごく上手でした。 私のレビューを読んでも分かるように、 気分が沈む映画です。 でも、観る価値はあると思います。 何かを学びたいひとにはオススメです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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