10/10 たまが来た。
あたまに来たのではない、「たま」が来たのである。 ヨーロッパ・ツアー開始...じゃなくって、 猫のたま。たまは我がオフィスの近所に住まう、金目銀目の小さな白猫で、私が幼かった頃祖父母が飼っていたのと同じ様に、頭の辺りに薄っすら灰色が入っている。まぁ人懐っこい子猫で、仕事の行き帰りよく猫ミュニケーションをとっていたのだが、この水曜日初めて飼い主女性にお目にかかりお宅の猫ちゃん可愛いね~なんて話しかけたら、持って帰っていいよと...どーやら彼女はマジョルカに来てまだ半年、ウェイトレスをしてたんだけど勤め先が経営不振でかれこれ3ヶ月給料もらってないとかで家賃払えないからこの週末でバルセロナの実家に戻るとの事。でも、実家はペット駄目なんだって。仔猫ちゃんは家の前の広場や家の横の小学校で子供たちと遊ぶんだけど、いざ、貰ってくれと頼むと皆首を横に振る。保健所に預けたら殺されるのがオチらしいのでどっかの野っ原に捨てるしかないかしら?と、頭を悩ませていた所と言う。つい先日パオピーそっくりなシャム仔猫ちゃん貰ってくださいと頼まれ、物凄く欲しかったんだけど11月いっぱい帰国で留守にするからとお断りしたばかりだ。が、しかし、あれは猫好きさん連絡網を所有する動物保護団体からのお話で、私が断ったところで他にも何十人もの当てがある。が、この白猫ちゃんはマジョルカに来て半年友達も出来ないまま国に引き返す、そんな途方にくれた女性が藁にもすがる思いでオッファーしているのだから 話が違う。っつーか断れないじゃん。 なのでじゃあ、明後日金曜日引き取ります...と即答してしまった。そして昨日金曜日仕事の後に引き取って大き目の発砲スチロールの箱に入れて助手席に乗せて家に向かったんだが、ニャァーニャァーニャァーの悲痛な叫びに混じってバリバリバリバリバリッ...あらま、箱を破って飛び出した。で、飛び出したは良いが見知らぬ動く場所にパニクり、ダッシュボードに登ったり後部座席に走ったり二本足で立って窓の外に助けを求めたり...しかし他の車や通行人は微笑ましそうに手を振り返すだけの選挙カー状態。 こんな事ならタスキ位用意しておいてやればよかったよ... 仔猫ちゃんは結構あっと言う間に我が家に馴染んでしまい、この日から自分がたまと呼ばれる事にもなんの違和感も無い様で呼べば「にゃぁ」と返事をしてやって来る。呼ばなくてもにゃんだかんだ1人でにゃーにゃー訴えながら近寄って来る、結構なお喋りさんだ。♪ 二酸化炭素を吐き出してあの子が呼吸をしているよ~♪「さよなら人類」↑動画たまを抱っこするとついつい口ずさんでしまう私。