されど「ムートン」は変わらず
Chateau Mouton-Rothschild(シャトー・ムートン・ロートシルト)ボルドーの5大シャトーの一つで、メッドク格付で第一級がついている。その他の一級シャトーは、「シャトー・ラトゥール」、「シャトー・マルゴー」、「シャトー・ラフィット・ロートシルト」、「シャトー・オーブリオン」があります。 「シャトー・オーブリオン」はグラーヴ地区にありますが、例外的にメッドク地区の第一級として格付けされているんです! ロートシルト家(前にシャトー・クレール・ミロンでも紹介してます)は、ユダヤ系の大富豪で英語読みではロスチャイルドとなります。初代は、鉄くづを扱う古物商で、看板の盾にちなんでロートシルト(赤い盾)と呼ばれていたそうです。そして、その後に他事業に手を広げた結果、成功を収め大富豪となったのです。そのロートシルト家(初代の孫)がムートンの畑を購入しました。1855年に(ムートンにとって)大事件が起きました。その年にボルドー地方のメドック地区で、「メドック地区格付け」が決められ、1級から5級まで分類されたのですが・・・・このとき、Chateau Mouton-Rothschild(シャトー・ムートン・ロートシルト)は、当然に第1級が付くものと自信を持っていたが、なんと第2級とされてしまったのです。どうやら、外国人の所有だったことが影響していたそうです。その後の絶え間ない努力の結果、1973年の格付けでついに第1級を獲得することとなったのです。その時の名セリフは「我第1級となりぬ、かつては第2級なりき。されどムートンは、昔もいまも変わらず」素晴らしいですね! そして、Chateau Mouton-Rothschild(シャトー・ムートン・ロートシルト)のもう一つの特徴として、毎年ラベル(エチケット)が変わることがあげられます。1924年から始まっており、世界的なアーティストが描いているオリジナルラベルは美術的な観点からもコレクターが多いのです。アーティストは毎年変わりますが、例えば、1958年は「サルバドール・ダリ」、1970年は「マルク・シャガール」、1973年 は「パブロ・ピカソ」など。ぜひ、全部そろえたいですね。。。。 こんなすごいコレクションがありました!シャトー・ムートン・ロートシルト・コレクション 1945~2002 合計60本 *********************************************** 人気ブログランキングへ!応援お願いします!にほんブログ村 *********************************************** ←『ミッドナイトシーン』TOPページへ