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テーマ:今日見た舞台(965)
カテゴリ:映画・演劇
NHKサラリーマンNEOの「サラリーマン体操」でもおなじみのコンドルズの公演、
年末恒例の京都アートコンプレックスでのものに、昨日、夜の部、行ってまいりました。 コンドルズの公演は一昨年に行ったっきりでしたが、 昨年は、近藤良平さんのワークショップに、春と夏の2度、参加させていただく機会があり、 (1回もののもので、「合宿」ではないですが) TVサラリーマン体操での洒脱でコミカルな表現とも、 また、舞台でのちょっとマニア・固定ファン向き(?)というような表現とも異なる、 というか、 その基礎・根底となる、身体やそれを動かす意識への気づきと、その面白さを、 とても、具体的かつプラクティカルに面白くわかりやすく伝えてくれはるものでした。 子供も混ざった超初心者ばかりが相手でも、接するもの・出会う人・見る出来事のすべてに対して関心をもち、観察し、とりいれたり、反応したりしていく。 特に飾らず、尊大にもならず、かといって、不必要にへりくだることもなく、 一流のプロ中のプロに共通するものを、しっかりと感じさせていただける時間でした。 (これは、ぐん先生の演劇のワークショップでも常々感じることです。) http://plaza.rakuten.co.jp/classical/diary/200803080000/ http://plaza.rakuten.co.jp/classical/diary/200712210000/ そんなこともありながらも、昨年一年と今年の夏も、コンドルズの公演は行ってなかったのですが、昨日は、声がけいただいて、急遽、当日券を目指していくことにしたものでした。 開演1時間前から、当日券の整理券を配布ということで、その40分ほど前に着いたのですが、まだ11人並んでおられただけのようでした(あとでもらった整理券が12番やったので)。 突如、この2日間、やたらと行列ができるのが、地元の人からしたら興味深いようで、並んでる途中で、近所のヨガ教室「Yoga studio TAMASA」というところで、かなり専門的にヨガを教えに来日されてるというダンカン・ウォンという方がその教室のおそらくは先生がたと思いますがお二人ひとなつっこくも上品な女性お二人と共に、やってこられたカタコトの日本語と英語で、何の行列なの?とか、コンドルズって?とか、訊ねてこられました。 このダンカンさん、ヨガ界ではかなりなスゴい先生とのことですが、とても気さくで、 (& 女性ずき・・・実際僕の前に並んでたお二人の女性もまた気さくでかつとてもチャーミングな方でしたので、まあ当然、、、か、、、 viva! globalism! viva! nature! ) おかげで、並んでる時間も結構おもしろかったです。 コンドルズや近藤良平さんの説明が結構難しくて、 サラリーマンNEOで、ヨガの先生は大変納得してくださいましたが、 ダンカンさんには、近藤良平氏は振付師でダンサーでTVにも自ら出ていて、ダンスやコントもやるユニットで、大野和士とともにストラヴィンスキーの火の鳥で子供向けのワークショップもやるなど多彩な活動をしている、身体表現グループだ、、、みたいなことを、口々にお伝えしました。 このダンカンさんも、また、一緒にこられたヨガ教室のお二人も、とっぷりお話させてもらえたら、かなり面白そうでした。 先の近藤良平さんや、ぐん先生とも共通するなにか、ホンマもんを自分で突き詰めてはる人独特の、物や人に対する懐を感じた気がしました。 公演は、このアートコンプレックスの公演がとくに、表現される身体サイズに合ってるのかもしれませんが、とてもみやすいものでした。 各演者のキャラクターを知ってるからこそ笑えるような「固定ファン向け」ギャグとか、 猥雑な学生演劇風のテイストなどもあえてまぜながらの舞台ですが、 とにかく、 「身体をつかって、どんなことでも、どんなようにでも、表現してみよう!!」 みたいなのがコンセプトというように、僕は受け取って、かなり関心して、 あっというまの時間をすごすことができました。 また、以前見たときよりも、「固定ファン向け」の比率が減った気もしますし、 全体を通しての統一感(をあえて目指してないのは承知のうえですが)も あって、僕としては、素直に楽しめました。 ものすごく、身体のキレ、意識した動きが徹底している人から、 そこまででもない人まで、混ざりつつも、 それらが総和となっておこなう「表現」は、とくにこの会場の大きさで効果を発揮するように思いましたし、 また、 熟達した方の動きは、本当にスゴいものでしたし、 また、 それほどでも、、という方でも、もちろん、一般の人間ができるようなことではないことで、 「創造過程」が垣間見られようで面白かったです。 (「それほどでも」という言い方は失礼でもうしわけないですが、 それぞれに、得意分野をお持ちだけれでも、それがメインになるパートのみならず、 あえて、超得意分野以外のものにも、挑みながら、、、という面があるようだと感じました。) 「振り付け」や、舞台での位置どり、、、も、 ある意味、内容がシンプルで、とくになにかのメッセージ性があるわけでもない、、、という舞台だからこそ、面白くみることができました。 また、意外というか、あとから考えたら当然というか、、、 コント仕立てで「ジェスチャーゲーム」をやる、、という半ば「大切り」があったのですが、これが、さすが、日々、身体表現をしている人たちどうしのものなので、素直に、実は、すごい「地力」が出ているなあ、、、と、かなり関心しました。 (もし、たとえば、自分がやるとしたら、、、とか想像したら、ただ肉体を鍛錬してないから、、、とかの問題じゃなく、身体に対する発想と、ものごとの表現、、、、のイメージそのものの「ひきだし」がやはり違うなあ、、、と。) コントでのキャラの立たせ方などや、 終演後の盛り上がり、交流ぶりについては、 かなり、男性のみからなる(かならずしも眉目秀麗な人ばかりではないが「実はスゴい」という男性)集団を、女性が安心して応援し支持し夢中になれる、、、という場 という面もかなりあるようで、 (コンドルズとその客層の男女の性別を逆転させて、 「20~50代の女性がセーラー服を着て踊ったりコントをしたりするのを、 何百人もの男性客が詰め掛ける、、」としたら、 社会的評価、、、、は、火を見るより明らかですしね、、、、) そういう面では、「女子更衣室に紛れ込んだ」ような感覚を受ける面もありますが、 (↑あくまでも比喩です、リアルで紛れ込んだことはありません。 ましてや、もぐりこむなんて、、) 舞台を見ている間は、そうしたこともおおむねなく、本当に普通に「身体の表現の実験・博覧会」的意味も含めて、楽しめました。 ワークショップに参加させていただいた体験があることも、アクセスしやすい理由のひとつかもしれません。 久々に見て、やっぱり、この京都公演は、見る価値があるなあ、、、とあらためて思いました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.12.27 15:26:42
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