ソノウソホント
「ドラえもん」の最終話風なニセストーリーの同人誌を出版、販売していた男性が逮捕されたというニュースがありまして・・・。ちなみに、その内容を簡単に説明しますと・・・電池が切れて動かなくなったドラえもんを復活させようと、猛勉強の末にロボット科学技術者となったのび太の手でドラえもんが蘇るというお話。> 詳細(FLASH動画)実はなかなかいいお話で、初めてこのお話を知ったとき涙が出そうになったことを覚えています。惜しいのは、実際の「ドラえもん」に関する設定と異なる部分がお話の中に見受けられることでしょうか。とは言え、それは実に瑣末なことで、真に大事なことはもっと別なところにあるように主は思います。このお話は、ドラえもんの設計者 = 未来ののび太 というスタンスで語られ、そのスタンスを維持するために実際の「ドラえもん」の作品中での展開とは矛盾してしまう部分をいくつか含んでいることは前述の通りです。ですが、故藤子・F・不二雄先生が折に触れて、のび太のモデルが自分自身だと語っていることを合わせて考えると、のび太 = 原作者 = ドラえもんを作った人という考え方は一番の根幹部分を捉えたものだとは言えないでしょうか?かつて、大山のぶ代さんのドラえもんの声を初めて聞いた藤子先生は「ドラえもんって、こんな声だったんですね」と語ったそうです。そんな藤子先生なら、今回のこのニセの最終回もおそらく心から楽しんで読んだんじゃないかなと・・・・・・何となくですけど、主はそう思いました。