『選挙』 (2006) / 日本・アメリカ
監督・撮影・編集 : 想田和弘 登場人物 : 山内和彦 、 山内さゆり 、 小泉純一郎 、 川口順子 、 石原伸晃 、 荻原健司 、 橋本聖子 鑑賞劇場 : シアターイメージフォーラム公式サイトはこちら。<Story>2005年秋。東京で切手コイン商を営む山内和彦(40歳・通称:山さん)は、ひょんなことから自民党より、神奈川県川崎市議会議員の補欠選挙に出馬する事になった。ところが山さんは、政治についてはまったくの素人。しかもほとんど縁もゆかりもない川崎市宮前区が選挙区だ。対する各党の候補者はいずれもベテランばかり。自民党にとっても重要な選挙とみなされ、地元選出の自民党議員たちが戦闘態勢を組み、過酷な選挙戦が始まった。選挙 - goo 映画<感想>どうしようか迷ったんですが、やっぱり観てよかった。選挙って何?有権者って何?そんなことを考えさせられました。川崎市宮前区っていう、リベラルの牙城みたいな地域で、自民党必勝を宿命付けられたシロウト公認候補っていう設定が、そもそもドラマですよね。もう少し保守が強いところだったり、あるいはこの選挙の他の政党(民主・共産・ネット)であれば、また全く違う視点になったと思う。(c) Laboratory X, Incここに出てくる運動員は、「選挙屋」ですよね。票の取りまとめ方、演説の仕方、全てにおいて組織で決まっている訳。それを素人の山さんが身に付けないといけない訳だからさあ大変。怒鳴られて怒られて叱られて、気の毒なくらい彼も疲れていたと思う。(c) Laboratory X, Inc彼は絶対に、「政治屋」にはなれないですよね。あんなに優しい人、今の日本の政治には向いてないです。彼と奥様の本音トークが非常に面白かったです。これが我々の感覚です。だから、この映画を通じて、有権者に対して政治家がどのような視点で観ているかがよくわかります。基本的にこの映画は笑いなのですが実は我々にとっては非常に憂慮すべき問題なんですね。********************************今日の評価:★★★★★(選挙ってどういうことなんだろう。それを裏側から見せてくれる映画です。これを観た人は政治に対してきっと何かを感じると思う。)