【午前十時の映画祭】『フィールド・オブ・ドリームス』 (1989) / アメリカ
監督: フィル・アルデン・ロビンソン出演: ケヴィン・コスナー 、エイミー・マディガン 、 ギャビー・ホフマン 、 レイ・リオッタ 、ティモシー・バスフィールドTOHOシネマズ 午前十時の映画祭『フィールド・オブ・ドリームス』ページはこちら。<Story>ある春の夕暮れ、アイオワ州のとうもろこし畑で働いていたレイ・キンセラ(ケヴィン・コスナー)は、突然「それを建てれば彼がくる」という幻の声を聞き、畑をつぶして野球場を建てる決心をする。妻のアニー(エイミー・マディガン)は夫の思いを遂げさせようとレイを温かく見守るが、町の人々の反応は冷やかだった。フィールド・オブ・ドリームス(1989) - goo 映画<感想>いやあ、この日はすさまじい人。 いきなりロビーに1000人くらい人がいたように見えたけどー。シネマズデイ&日曜はこういうことになるよね。その中でも負けずに? 朝10行ってきました。もう今さら私ごときがああだこうだ書くこともないと思うくらいの名作でしょうね。20数年前の公開時に観たら、もしかしたら感想変わっていたかもしれません。若い時に観るか、今人生経験積んでから観るか。今観て本当によかったと思える作品でした。自分の人生を後悔したことはないけど、自分の親世代の人たちは、こんな気持ちで生きているのかも・・・ と思ったら、やたらうちの両親のことが思い出されてしまいました。自分は失意であったとしても、子がよければそれでいい、と。一見何の関わりもないような出来事ばかりが積み重なっていくけど、実はその1つ1つにも、意味がある。その実現に影からそっと手を貸してくれる存在。人生を終えた人たちの心境って、もしかしたらそんなものなんでしょうね。 自分ができなかったことを助言してくれるとか、手伝ってくれるとか。生きている間に、そんな風に優しくなれればいいのにと思うこともありますが、そうはできないのもまた人間ならではのこと。"If you build it, he will come."人生で何か作れた人もいるだろうし、そうじゃない人もいると思う。 そしてこれは作れなかった人たちが自分の人生と引き比べてああだこうだ考える作品のようにも言われるけど、自分は決してそうじゃないと思う。何故なら、何かを作った人の中にだって、作らなかったもの、作れなかったものが存在しているようにも思うから。そうそう全てをクリエイトなんかできる訳がない。特にこんなに先が見えない、希望が見えない世の中なんだから、せめて映画の中では夢を見たっていい。 それがどんなにカッコ悪い夢でも。それをあざ笑ったり否定したりする権利は誰にもありません、ということです。レイは一歩間違ったら奇人変人というか、不思議ちゃんな人だけど、アニーがちゃんとその夢を受け止めてあげて、援護射撃までしてたのがよかった。あんなパートナーなら何しても怖くないでしょうね。***********************************今日の評価 : ★★★★★