我が家の愛猫
こいつとは、私が上京してしばらくの頃に出会いました。まだ、貧しく4畳半風呂なしトイレ共同、家賃3万3千円の木造アパートに電気もガスも通さず(笑)に住んでいた頃からの付き合いです。その頃の私は食事もままならず、コンビニで買ったフランスパン半分とパックのコーヒー牛乳1つという有様でしたが、捨てられ同じように腹を空かせた子猫をほっておく事ができず、なけなしの金をはたいて缶詰を買い与えました。真っ暗な部屋の中、夢中で缶詰を食べる姿を今でも思い出します。あの頃は、今よりずっと小さくて痩せてたなぁ。狭い部屋で身を寄せ合って眠ったっけ。腕まくらして。楽しい時も、苦しい時も、ずっと一緒だったなぁ。苦しい生活の中、こいつがいたお陰でどれだけ慰められたことか。いっぱいケンカもしたけど。本当にこいつは無二の親友であり、家族だ。これからも一緒にいたい。だけど、お別れしなくちゃならない日もいつか来る。それはそう遠くない将来。そんな予感がしてならない。長生きしてくれよ。たとえ、離れ離れになったとしても。