[カテゴリ未分類]の記事一覧 | エージェント・代理人　田邊私的日記

若年層の国際移籍（１）（大分梅崎選手の場合）

久々に長文です。(笑）若年層の国際移籍というテーマで一回目は大分の梅崎選手のケース、そして二回目は中京高校の伊藤選手の移籍に関して書きたいと思う。大分の梅崎選手がローン（レンタル）移籍でフランスのグルノーブルに移籍した。先般、３０歳のフリートランスファーのことを書いた際、初めてトラックバックというものを使ったのも同じ理由だが、ファンの人たちのこの種の案件に対する意見や考えを掲載したブログを読むと関心させられることが非常に多い。そういういう点で、岡田さんのサポティスタは本当に面白いし、色々な意見を容易に見つけ出せるのに非常に重宝している。どうやって、こんなに沢山の面白い記事を見つけてくるのだろうかと関心させられるばかりだ。　話は、戻って梅崎選手の話。サポティスタからリンクが貼られていた　【ＣＥＲＴＯ大分】というブログの１月２７日付けのコラムを読んで、書いている方の考えはなかなか素晴らしく同業者の方が書かれているのでは？と思った。１）チームの経営的な視点から見ると選手を商品として考えていて２）選手としては移籍の形態に関わらず満足度は高く３）戦力補強は基本的にお金が必要な行為で４）しかしグルノーブルは手段を選ばず、予算の裏付けがない状況で選手の契約内容に難くせをつけて５）代理人のサジェスチョンが選手の野望を達成することに近づけ６）血も涙も無いストーリーに大分は苦渋の決断を強いられた。７）大分は梅崎選手と３年契約した上で、グルノーブルとレンタル６か月という契約を結んだ。８）おそらく、梅崎は大分に帰ってこないだろう９）同時に「黒船来襲」の対処法がみつからないまま「がんばれ」としかいえないことに虚しさを感じる。と書かれている。私は本件について詳細を知らないが、おそらく事実関係は新聞報道を中心書かれているのだと思う。このコラムを読ませていただいていくつか補足させていただく。まず、一番目にグルノーブルが選手と大分の契約に難くせをつけたらしい。選手契約の内容がどういったものだったかはわからないが、１９歳で２００６年にスポットライトを浴びた選手であるから、複雑な契約を1年前（２００６年１月）にしていたとも思わないし、その時点では代理人はいなかったはずである。ということでおそらく、複数年契約の解釈に問題があったのではないかと思う。そう推測出来る理由は二つ。第一に、梅崎選手が１月に契約が切れることになっていれば、２月１日以降フリーであったはずだからグルノーブルはそれを待てば良かった＝完全移籍になった。ところが、フランスリーグを初めとする多くの欧州リーグの移籍窓口は１月３１日に閉まるので間に合わない。中田浩二選手の時は可能であったが、現在フランスリーグは契約の無い選手であっても２月１日以降の登録は原則認められない。なので、グルノーブルは梅崎選手と大分との契約が数十日契約を残した形で移籍をまとめなければならない。しかし、本来数十日の契約を破棄するために違約金を払うなんてことは欧州のクラブは考えない。欧州では選手とクラブの契約が１年を切ったら基本的に違約金は発生しないと考えるのが当然だ。しかし日本では異なり契約が残り一日でも、たとえ終了していても国内移籍規定に則って、違約金（移籍金）を要求する風潮がある。ガンバ大阪からグルノーブルに移籍した大黒選手はこれに近いケースで数千万の違約金が支払われた。しかし、梅崎選手のケースは契約を延長した。つまり契約の残存期間があったのではないかと考えるのが自然であり、だからこそ契約期間の表記がトラブルの発端だったのではないかと容易に想像することができる。第二に実は私もここ数年、新に契約した選手の過去の契約書の複数年契約の記載の仕方を見て「あれ？」と思ったことがあるからだ。選手契約書、俗にいう、統一契約書には契約の期間と基本報酬（総額と月額）を書く欄（下線部）がブランクになっていて、クラブがその欄を手書きで埋める様になっている。たとえば通常１年契約の場合は下記のようになる。--------------------------------------------------------------------------基本報酬　　総額　金 12,000,000　（12ヶ月分）　月額　金　1,000,000本契約の有効期間は2007年2月1日から2008年1月31日までとする。--------------------------------------------------------------------------ところが私があれ？と思った選手の【2年】の契約書には下記のような記載になっていた。--------------------------------------------------------------------------基本報酬　総額　金12,000,000（12ヶ月分）　月額　金 1,000,000本契約の有効期間は2007年2月1日から2009年1月31日までとする。---------------------------------------------------------------------------この契約を締結するに当り、クラブは選手に対し「２年目の年俸は来年の契約交渉時に話し合おう」と言っていたらしい。しかし、契約書への記載は特別なく、上記のような書き方では、「２年契約だけど12か月分の基本報酬しか記載されていない」ということになり、極端なことをいえば２年目の年俸は１円でも良いことになる。これは不明瞭な書き方だ。それこそ担当者が代わったら言った、言わない、といったことになりかねない。このクラブは中堅クラブであったが、いままでこういう指摘を受けたことは無いと言っていた。当然のことながらこのクラブに悪気は全くない。説明をすると大変納得していただき、次年度からは一般的に契約書の裏面や別紙覚書で記載、締結される勝利プレミアム（試合１勝ごとのボーナス）や成果プレミアム（リーグやカップ戦の順位によって支払われるボーナス）と併せて、「２年目の年俸は次年度に選手-クラブ間で協議し決定する」といった主旨の文章が追加されることとなった。大分の場合がこのケースに当てはまるかはあくまで推測の域を出ない。しかし、日本のクラブは選手と口頭の合意事項が極めて多いことは事実。逆に海外では契約書に書いていないことは一切の効力を持たないのが当たり前だといえる。ましてや選手が言われたことを忘れてしまったら、もうどうにもならなくなってしまう。別にグルノーブルの肩を持つつもりは無いが、ＦＩＦＡに提訴する覚悟があるくらいなのだから、よっぽどの不備や曖昧な表現（と言っても統一契約書にクラブが記入する個所は前述の基本報酬額と契約期間以外にクラブの名と選手名、契約締結日以外には無い）が契約書にあったはずだし、いくら日本の会社がオーナーでＧＭが日本人だと言っても、所詮グルノーブルは海外のクラブチームである、すなわち、こういった海外のクラブとの接点が少ない大分にとってはまさに「日本語の話せる黒船」だったと思う。これもまた仕方がないと思う。しかし、何故その契約書の不備をグルノーブルが知りえたかということは謎。ましてや、その時点で梅崎選手に代理人がいなかったのならばなおさら不思議である。一方、大分の肩を持つつもりは無いが３年契約を結んでローンでグルノーブルに行ったのであれば、大分は良い契約が出来たのではないかと思う。但し「ＣＥＲＴＯ大分」のコラム内にも書かれているが、半年後のオプションがどのようなものかということが重要。平たく言えば半年後にいくらでグルノーブルが買うことになっているかが大分の経営にとっては重要なことだといえる。選手というものは海外に行って結果が出なければ「もっと挑戦したい」と思い、逆に結果が出れば「もっとレベルアップしたい」と思う。そういうものである。だからコラム筆者の書いているとおり、梅崎選手は行き先が無くならない限り、大分には戻ってこない確立が高い。これまでにも何度か書いたが、基本的に日本を除く世界の移籍への共通ルールは、「移籍へのイニシアチブは、契約の残存期間が長いほどクラブにあり、短いほど選手にある。契約が切れれば選手は自由となる」ということである。選手や代理人がどんなに「海外に移籍したい、させたい」と言っても、複数年契約が残っているのであれば、クラブは「駄目！」といえば本来それでおしまいである。契約とはそういうものであることを選手も学ばなければならない。しかし、選手が「海外へ行きたい！」と主張し国内でのモチベーションが見出せない＝生産性が無いとクラブが判断した場合、クラブはどうするべきなのであろうか？他の会社に転職したいと契約社員から申し出があり、契約だから規則だから、給与をアップするからと引留めても、転職したい要望されたら。無理に引き止めることに生産性や意味があるのだろうか？それでも無理に引き止めて、チームワークを乱すのであれば、認めてしまった方が良いかもしれないと考えるのもアリ。いやいやプロフェッショナルな社会人として、誠心誠意契約を全うすべきだと考えるのもアリ、ではないだろうか？コラムにもあったが大分は「大人の対応」＝すなわち、移籍を認めるしかなかった。コラムの筆者の方が「虚しく」感じたり「血も涙も無いストーリー」と感じることはよく理解できる。そこには契約における日本独特の文化や、義理、人情といった日本人の素晴らしいアイデンティティーも深く関係していると思う。しかしそれは、黒船には通用しない。そしてそれに乗りたいと選手が思えば止める事は難しいのではないだろうか？だからクラブもこの選手は将来有望だとなれば、若くてもメリットを見出せるような条件で長期契約をするしかない。そしてもし、契約期間中に「海外へ移籍したい！」といっても、「駄目！」と言うしかない。たとえ、選手に「血も涙も無い」と思われても。

2007.01.30

●大改革します●

当社のホームページのリニューアルを企画中。これにあわせて、当ブログも「私的」から「公的」に変更予定です。近日、いや、「近月公開予定」です。

2006.12.08

【後編】柳沢選手復帰と中田英選手のペルージャ伝説

しかしここ数年でこの状況も変化が現れてきました。第一にスカパーが沢山のリーグ（サッカーコンテンツ）を放送するようになったために、セリエＡを全試合放送することが物理的に難しくなってきたこと、第二に日本のサッカーファンの目が肥えてきたことから、日本人選手の所属クラブ全てに注目が集まらなくなってきたのです。そうなって困るのはＢ社です。Ｂ社は中堅以下のクラブがほとんどであり、セリエＢからの昇格組みもほとんどがＢ社に委託をしていました。クラブの数でスケールメリットを出してセールスしていかなければならないＢ社にとっては日本市場が冷え込むと打撃を受けます。そこでＢ社は契約するクラブに対し日本人選手を獲得した場合としない場合では放映権料の分配率を変えるという方法を考え出しました。その結果、日本人選手に目を向けるクラブの多くはＢ社に所属する傾向が強くなったのです。さらにＢ社の05/06シーズンの権利を買ったのはスカパーではなくＩＴ関連企業となったことも多少関係しているといえます。後発の場合は得てして大きな予算を持ってオファーをするからです。加えてＥＵ枠外の外国人選手の制限が年々厳しくなっていますが、例外としてセリエＢからＡに昇格した場合はその枠が大きくなっています。ですからペトリッカ氏を初めとするイタリアの代理人の方々がセリエＢからＡに昇格した（する）チームを中心に日本人選手の獲得を検討するのも当然のことといえます。ジェノアの今野選手、トリビーゾの宮本選手、石川選手、サンプドリアとメッシーナの柳沢選手など、これらの話は基本的にその点で合致しているはずです。レッジーナの中村選手、ペルージャの中田選手も、もしかしたら合致しているかもしれません。しかし、欧州の一部の小さなクラブを除いては、「日本人の獲得＝経済的なメリット」、いわいる「中田選手のペルージャ伝説」を考えるところはなくなって来ました。中田選手のペルージャへの経済波及効果は確かに大きなものだったと思います。しかしこれは、中田選手が所属していたからではなく「活躍」していたからです。この点が非常に大きなポイントであることをまずは理解していただきたいと思います。イタリアでは監督よりもクラブ主導で選手を獲得して行く傾向があると強く感じています。これは一種伝統的なものなのかもしれませんが、このことが日本人選手にとってはマイナスな結果を生んでいると私は思っています。確かに、監督に気に入られて移籍しても、ＷＢＡに移籍直後の稲本がそうであったように、監督が交代することによって苦しい立場に追い込まれてしまうこともあります。しかし、監督が気に入らなければ、起用することは絶対にないわけで、当社が選手を移籍させるときは国内外を問わずこの点を最重要項目としています。（最近、激しい攻防をしたフランスのクラブはＧＭが選手起用に絶対権限を持っていましたが、こんなクラブが強くなることはありえないと確信しています。）誤解の無いように言っておきますが、そういうイタリアの手法や伝統が悪いと言っているわけではありません。何百年もフットボールの歴史があるのに、監督が変わったわけでもない、選手が技術的に劣っているわけでも絶対的に無い、なのに完全移籍で獲得して複数年契約をして、まったく試合で起用する気配を見せない、揚句の果てに半年でレンタル移籍、というのはどういうことなのだろうかということなのです。何百年も歴史あるクラブのスカウトの目が節穴か、それとも別の目的があったかどちからでしかないと考えるのが普通ではないでしょうか？最近はフランスリーグアンでもクラブが放映権の所持を主張する動きがあると聞いていますが、現状、クラブ自体が海外放映権を所持出来る仕組みになっているのは、欧州の大きなリーグではいまでもセリエＡだけだと思います。ですから【移籍する】ということに限って言えば「契約が残っていればクラブが有利、契約が無ければ選手が有利」ボスマンルールのバランスはここにあるのです。ですから、契約が半年でもあれば所属元クラブが移籍を渋っても当然、フリーで獲得した選手を高額な移籍金で売りつけようとしてもそれもまた当然だといえます。契約とはそういうものであり、契約に対しての厳しさは日本の比ではありません。欧州でプレーするということはこういった一面もあるということなのです。

2006.02.23

可能な限りお答えします（２）

皆さんの書込みを読ませていただいて、答えを書くことに努力していますが、二日が経過してしまいました。答えを書いている間に、また書き込みが増えるという状況なので全てをカバーしていないことをお許しください。また、１日の日記に書き込める文字数を超えているようなので、２日分けて掲載します。今日は１２月３１日の大晦日です。今年の仕事も午前中で終了です。東京では雪が降り始めました。それではここまで書いたものを掲載します。■@@PK@@さん　ＪＣさん他多くのみなさんへ規約をご覧頂くとわかりますが、1月31日で契約が切れる選手は、12月31日まで及びまた、移籍リストに掲載されるまで現所属クラブに交渉権があります。つまり、実際には浦和が「交渉してもよい」という判断をしない限り接触してはいけません。しかし、これまでのどの場合も規約に触れるような行為はありません。■よぽちんさんへすいません、少し作業が遅れています。もうしばらくお待ちください。■匿名無しさん、ヒステリックなレッズサポーターさんしまさんちょっと待った。さん他多くのみなさんへ■reccreさん >なぜ問題がここまでヒートアップしているのか。>それは「山瀬の気持ちが分からない」からです。■赤赤さん>現在は、契約交渉の真っ只中で核心は話せないだろう。>だが、事後に経緯を含めて公表すれば、>山瀬というあなたが最も忠誠を尽くさなければならない雇い主への>疑念は晴れるのではないだろうか？大変多くの方がご指摘の通り、クラブ経営を支えるファンの皆さんに対して、悪い印象を与えることは、全く良いことだとは思いません。さらに、その原因が本人の直接的な発言でなく、メディアを通じたものであれば、ファンの皆さんにより大きな不安を与えてしまっています。本人が胸中や思い、事実経過を語る以外に皆さんに納得してもらえる方法はないと正直思っています。事実を全て発表することが悪いことだとは思いません。「代理人だから納得ある説明をしろ」というご意見もありますが、当然、私一人で物事が進んでいるわけではなく、選手やクラブなどの考え方もあるわけですから、全てを私が単独の判断でご説明することは出来ないことはご理解いただけると思います。私が日記に「可能な範囲で・・・」という風に書いたのはそうい意味です。何を書いても「都合が悪いからだろ？」と言われては、何も書かないほうが良いのかとも思います。私見ですが、これだけ多くのファンの方々が山瀬選手や浦和レッズに暑い思いを持っているのですから、クラブや山瀬選手がこの経過を公表すべきだと考えるのであれば、それはいいと思います。■ちょっと質問さん　ランスさんへ>なぜ代理人のあなたが「１月に移籍リストに名前が載ってから交渉に当たる」>ということをコメントしなきゃならないんでしょうか？前の日記にも書きましたが私は山瀬選手のことでマスコミの方にコメントしたことは一度もありません。前回そう書いたら、「じゃ何故新聞に載っている」と書いた方がいらっしゃいましたが、私がそれを聞きたいくらいです。中澤選手の時も同じようなことが多々あったので、私はコメントをしていません。■ｍｏｏｍｉｎさん山瀬選手は本当に悩んでいます。これは事実です。メディアに対して思いを話したことで大きな混乱を生んだことは適切だったとは思いません。また、彼の苦悩を解決するために、二人で沢山の時間を費やしています。そしてその中で沢山の相談もされています。ケガが続くこと、孤独感を味わったことなど、本当に色々なことを山瀬選手は感じ、悩んでいます。■えさまいさん　ササさんへ “必死に話の焦点をズラそうとしてしている”ということはありません。一番簡単なのは私が何も答えない、こういう場も設けなければいいのですから。逆にこういう場がないから、たくさんのファンの方々の思いが語られていると思います。いま、私のブログでどういったことがおきているのかは、先日、山瀬選手にも伝えました。このブログを見て、山瀬選手も感じてくれることもあると思います。■ＴＫＴＫさん > どんなに誠実に誤解なく仕事をしようと思っても、代理人の暗的イメージは> 拭い去ることが出来ないと思います。> 代理人の最も大切な仕事の、選手の生活設計やサポートは、やはり表に出にくい> 部分であって、なかなか大切な仕事と理解されにくいものです。しかし、あきらめてしまってはその時点で出来なくなってしまいます。私一人で、皆さんに理解されようと向かっているのではありません。私の会社の役員、社員、スタッフ皆で向かっているのです。ですから、もっとがんっばっていきたいと思います。諦めたら、誰にも理解されません。ただ、このブログはそもそも私の「私的」ブログとして立ち上げました、しかし、書かれている内容は「会社の業務」に関わるものばかりです。ですから、あり方を再考しなければいけないと思います。選手のプラウベートに触れる部分は多々あります。ですから、なんでも話をしたり、書いたりすることは出来ません。そういう部分が業務内容に多いことは事実です。■インコさん >１山瀬選手との代理人契約に至ったのは彼の完全なる自発的な意思ではなく、> 田邉氏による何らかの働きかけがあったためなのか？札幌時代に知り合りあったのですが、その時からいろいろな話をしました。浦和に来るときも、来てからも話をしていました。11月頃に山瀬選手から今抱えている悩みを聞き、第1回目の契約交渉後に契約することにしました。時期的にはあまり前例の無いパターンです。しかし、彼の悩みはそれほど深刻だと受け止めました。>２そして、その働きかけに説得力を持たせるために他クラブの話を暗に持>ってきたのでは？とうこと。またもしそれが真だとすれば実質的な事前交>渉ではないのか？ということです。インコさんの書かれている内容は事前交渉に当たります。しかしそういう事実はありません。１の内容は本来、山瀬選手の許可をとって話すことだと考えます。そういうスタンスも理解していただきたいと思います。■がががが111さんもう少し丁寧に話したほうが良いと思います。感情的な文章の繰り返しほど、読んでいて悲しくなるものはないので。貴重なブログだと思っていただいていることに感謝します。■Ａｌｆａさん元名古屋サポーター今サッカー好きさんありがとうございます。

2004.12.30

メリークリスマス

１日サボりました。すいません。２４日は横浜で中澤選手の２回目の交渉でした。本人はオフに突入し欠席でしたが、オフを有効に使えるってもの代理人を雇用するメリットだと思います。横浜にはいっぱい記者の人がいました。監督が来るとかあるのかなと思いましたが、どうやら中澤の交渉の進行具合＆稲本のカーディフへの移籍の件をチェックしたかったらしいようです。中澤の交渉はとりあえず時間が無いので年内はこれでおしまいだと思います。さすがにフロントの方々も年末年始は休むのではないかと思ったりしますので。稲本の移籍もそんなに反応するほどのことでもありません。イングランドでは、この種のコンディション調整を目的としたレンタル移籍（正確にはローン移籍）はよくある話です。プレミアリーグではどのチームでもこのパターンによる移籍選手は1人、2人いるようです。ルール上、プレミアリーグ間での短期移籍は認められてないようですし、ビザの関係による日数の制限などもあるようです。なにせ、カーディフは、イングランドではなくウエールズですから。残念！（波田陽区風）詳しくはまもなく稲本のホームページに彼自身のコメントがアップされると思うので、そちらを参考にしてください。それにしても、昨日、今日と、道路は大混雑でした。今日は12月に入って最初のお休みです。一日寝てましたので日記はこのくらいで。明日は浦和で契約交渉です。契約交渉は寮で行われるのですが、この寮が立派です。なのに8名しか選手が入っていないとかで非常にもったいないと思いました。来年くらいからはユース選手の寮になるとかで、広島の例もありますので、今後の浦和ユースにも当然注目していかないといけません。今日の天皇杯は浦和にとっては残念な結果でした。確かに田中選手は3試合連続得点と目覚しい活躍でしたが、エメルソンの欠場は大きく、チャンピオンシップでも感じたことですが、エメルソンの活躍に依存しすぎないチーム作りが、今後数年間の浦和を左右するのではないかと思う次第です。丁度オフで帰国してた松井が観戦。急な要請にご協力いただいた協会の皆様に感謝です。それにしても藤田選手は本当に上手いですね。

2004.12.25

疲労困憊

「ひろうこんぱい」と打ったら上記のタイトルになりました。絶対書けない漢字ってありますよね。今日は、午前は神奈川、夕方から埼玉でした。走行距離　168キロ疲労困憊のため、これにて失礼。

2004.12.20

きしめん、ゾロリ、名古屋

今日は眠いですね～。朝から監督関連でたたき起こされまして、なんだかんだで、あっという間にチェックアウトでした。ホテルに泊まるときの楽しみは実は朝のビュッフェなんですが、今回は時間の都合でパス。そのまま新幹線に乗って名古屋へ移動です。ＪＲ名古屋駅のコンコースを歩いて地下鉄乗場に移動するのですが、途中に高島屋がありまして、ショウウィンドーはクリスマス一色でした。季節柄当たり前では有りますが、次女からのサンタへのお願いを思い出しました。ここ名古屋のテレビ局、メーテレが製作のテレビアニメ番組「怪傑ゾロリ」の「ブックラこいーた」です。（かなりマニアックな説明ですいません）ちなみに長女のお願いは「i-Pod mini」です。最近の中学生は本当に生意気です。名古屋駅でお約束の「よしだのきしめん」を食べまして、地下鉄を乗り継いで、三好ヶ丘に到着です。昨年に続き不運にも名古屋グランパスエイトは天皇杯に敗退しておりまして、クラブハウスは正直閑散としております。誰もいないフィールドも素敵ですね。この前も書きましたが、練習場は私の好きな場所です。

2004.12.16

ヴェルディ→さいたま新都心→いっぱい電話

●昨日の問題●　十の位、一の位の数が、それぞれＸ、７である２ケタの数を　３倍すると、１７１になる。　この数量の関係を、等式で表しなさい。■答え■　３（１０Ｘ＋７）＝１７１　　　３０Ｘ＋２１＝１７１　　　　　　３０Ｘ＝１７１－２１　　　　　　３０Ｘ＝１５０　　　　　　　　Ｘ＝５　　すなわち　５７　が答え。--------------------------------------------------お恥ずかしながら、このレベルの問題に手間取った私でした。今日はＵ－１９の練習試合を見学にヴェルディへ、次のアポの関係上、大宮駅近くのホテルで選手と打ち合わせ＆昼食。天ざるは美味でした。頭が廻らず、書くことが思いつかないので今日の電話の一覧です。覚えている範囲＆当社スタッフとの会話は除いています。今日みたい電話が多かった日はこういう日記で済まそうかと・・・。（笑）ちなみにすべて携帯電話です。→関東Ｊクラブ強化部長　交渉日アポ→稲本ドクター　状況確認←スポーツメーカーＭ氏、Ａ氏　契約更新と選手契約の報告→韓国エージェントより　進捗状況←関東Ｊクラブ強化部の方　交渉日アポ入れ→関西Ｊクラブ選手　近況報告←日本人エージェント　情報交換→関西Ｊクラブ強化部長　情報交換→北澤さん　検証事項確認→京都強化部Ｈ氏　松井ウィンターブレークの報告←セレッソＧＭに就任した西村氏へ電話←関東Ｊクラブ監督　情報交換→スポーツメーカーＹ氏　確認事項への回答←スポーツメーカーＴ氏　契約意思確認←スポーツメーカーＡ氏　報告事項←スポーツメーカーＴ氏　契約意思確認←韓国エージェント　最終調整事項への返答催促→東海Ｊクラブ強化部長　外国人選手情報交換←東海Ｊクラブ監督　外国人選手情報交換→稲本　代表選出の件明日は名古屋。つまんなくてすいません

2004.12.07

今日一日

ふー、無事講義終了。早稲田大学のトップスポーツビジネス最前線「スポーツエージェントの現場」というタイトルでやってきました。正直、内容を絞り込むことが出来ず駆け足の講義となってしまいました。すいません。しかし「田邊先生」と呼ばれるのは正直苦痛です。本当に急いで沢山のことをしゃべったので、わからないこと質問があれば、私書箱にメールください。講義終了後、教授、スタッフの皆さんと会食。その後、リーがロイヤルホテルで別件の取材を受ける。神保町へ移動、中村俊輔選手のエージェントである、ロベルト佃氏と会談。イタリアリーグについて情報交換。菊地・韓国人・選手・ブラジル人・選手・選手・監督・松井・角田・中澤・という順番で、電話あり。今晩はすごく電話が多い夜だ。あっ「通知不可」の電話だ。国際電話だ。きっと。

2004.12.03

寝違えた

１日の朝、出発前の短い時間、ソファーで寝てたら寝違えた。思いっきり寝違えて、車に乗っててもブレーキ踏むと痛い。参った。そんなわけで、ワープロ打てない。えらく時間かかる。困った。一つだけ重大ニュース発表！１日　六本木ヒルズ行った。そう、楽天の三木谷社長にお会いしたのでした。光栄、光栄、感謝、感激。一人で喋りまくって、社内まで案内してもらっちゃいました。ＰＣ、キーボード、マウスを通してしかしらない「楽天市場」。社内を案内していただきながら、モニターの向こうにはこの人たちがいたんだと思うと、ちょっと不思議な感じがしました。デジタルってなんだろう？今後ともよろしくお願いします！！まだ、かなり痛いのでここまで。

2004.12.02

ゴルフ

大学卒業して、レコード会社に入りたいと思っていました。大手のレコード会社２社とチケット販売会社の入社試験受けました。家族・親族に音楽、テレビ、芸能関係の人間が多い（というか、基本的に私以外は皆そのジャンル）ことから、結局、コネもあって、超大手レコード会社に入社が内定しておりました。そんな矢先、当時社員１０名そこそこのイベント会社社長に出会うきっかけがありまして、サッカーのイベントをやっているというので、有無も言わさず即決させて頂いた次第です。それが、私の社会人としてんぼ一歩を踏み出したイベント会社です。ところが、その会社の主たる取り扱いスポーツイベントはゴルフでした。（前置き長くなりました）ゴルフのイベントといっても競技運営ではなくて、場外運営という業務で、ゴルフイベントの外側で交通誘導を行ったり、駐車券のチェックをしたりする業務でした。大きなゴルフイベントでは、１万人近いお客さん（何故だかゴルフでは「ギャラリー」と呼ぶ）が来場するわけですが、所詮はゴルフ場、何千人もの人が来場することを想定して設計されていませんので、その辺に、この場外運営の重要性があるのです。それから約１０年間、好き勝手に仕事させてもらいました。もちろん、Ｊリーグや日本代表の躍進もあって、ビジネスとしてのサッカーが会社の中心的な売り上げになっていたっことも事実です。しかし現在、自分が会社を持つ立場になって、新入社員をほぼ「野放し状態」で好き勝手に仕事をさせることなど、到底私には出来ません。そういった意味で、イベント会社の社長の懐の深さというか人間としての大きさには頭が下がりますし、好き放題にさせてもらったからこそ、今の自分があったことを忘れてはいけないと思っています。話はゴルフイベントに戻りますが、私はゴルフのギャラリーのマナーの悪さに驚愕していました。「中○選手の弟だ」といって、車を正面に止めようとする人、渋滞に痺れを切らし、平気で道路の真ん中に駐車（放置）する人。競技ではフェアウェーを平気で横切る人、ティーアップしているのに大声で話している人・・・・。ゴルフに限ったことではないが、ゴルフは特にギャラリーとプレーヤーの距離感が競技に大きな影響を与える紳士のスポーツ。だからこそ、がっかりすることが多かった。そもそも、試合中にプレーヤーがタバコ吸うのも？だったし。まぁ、いずれにしろ、海外のビックプレーヤーが日本でプレーする機会は日本のゴルフファンに大きな影響を与えるし、ゴルフ業界に限らず、スポーツ業界全体の活性化にも効果があることは確実だと思う。そういう世界中で試合を行っているトッププロに対して、失礼の無いマナーというものを日本のギャラリーも意識して欲しいと思う。

2004.11.19

シンガポール戦といろいろなこと

埼玉から戻りました。いやー、今日もバイパス付近の渋滞は半端ではなかった。まず戦評。今回は評論家の皆さんにお任せします。スポーツとメンタルの関係を説明する本が結構出ていますよね。スポーツ心理学なんて学問すらあります。私は学者ではありませんが、メンタリティとスポーツには深いかかわりがあると思っています。ある一定のレベルに達する技術や戦術を持っていれば、最後は「その人間の心理状態」が勝敗に影響すると考えています。今日出場した選手は経験が少ないとか、コンビネーションが不足しているとかそういった理由で１－０の結果だったわけではないと思います。だって、ほとんどがアジアカップを戦ったメンバーですよ。長いトーナメントを一緒に戦った。だから、そんな問題ではないと思うのです。主たる理由は「モチベーションの差」ではないでしょうか。たとえば1997年のワールドカップ最終予選、アウェーの韓国戦。韓国は既に出場権を獲得しており、実質消化試合。一方、日本は後がない状態。この時の勝因は何だったのでしょうか？それは韓国と日本のモチベーションの差だったと思います。こういった状況の試合で「アジアカップ」の準決勝や準々決勝の様な試合をすることのほうが無理だと思います。ジーコはきっとわかっていたと思います。得点差はともかく、この試合がどういった状況になるかを。オマーン戦が終わった瞬間から読めていたと思います。ジーコにも同じような経験があるはずですから。もちろん、シュートを外しまくったことも、パスミスが多いことも、シュート外して笑っていることも、決して褒められたものではありません。今日の内容を肯定しているわけでは全くないので誤解のないように。それほど、難しいものだということを皆さんにもわかっていただきたいと思うだけです。--------------------------------------トラックバックしましたが、グループ4は中国7-0香港、クウェート6-1マレーシアという結果でした。勝ち点・得失点差でクウェートと中国は並びましたが、総得点でクウェートのアジア一次予選の突破が決定しました。確かに怪しいですよね。疑惑だらけですよね。中国に勝たせたいと思った香港選手がいるかもしれません。でも、これもサッカーの一部だと思います。そして、予選突破の可能性が無い香港とマレーシアの選手の心理状態は、きっと「一つの目標に向かうチーム」の心理状態では無かったと思います。繰り返しになりますが、これもサッカーの一部だと思います。今日はここまで。

2004.11.17

本業－１

えー、そろそろ選手の契約更新の時期がやってきます。エージェント的には非常に忙しい時期を迎えます。これはクラブの強化担当者も同様で、監督、コーチから外国人を含むすべての選手の契約交渉・締結を原則１月３１日までに終えなければなりません。これはとても大変なことで、それこそクリスマスも年末も正月もありません。このサイトをどれくらいＪリーグの選手が読んでいるのか不明ですが、ぜひ選手の皆さんにも今一度読んでいただきたいと思います。------------------------------------------------------基本的に日本人選手の契約は２月１日から翌年１月３１日までを１年のサイクルとしています。ちなみに欧州では７月１日から６月３０日で、要はリーグ戦に沿った形でサイクルが組まれているということです。俗に言う複数年契約というのはこのサイクルを超えるもので、欧州では３年や５年が一般的になっています。１月３１日で契約が切れる選手に対して。クラブは契約更新の意思を１１月３０日までに伝えなければなりません。実際ほとんどのクラブが１１月３０日に提示するので、この日は選手によっては非常に重要な日になります。そして１２月１日から１２月３１日までは現所属クラブとの専属交渉期間と定められており、更新を希望する場合には、ここまでに選手との契約を合意しなければなりません。もしくは、詳細は合意に至っていないものの、選手は契約する意思を示さなければなりません。１月１日以降については、明日の日記に。《２４》ではないので、その先をどーしても早く知りたい！明日まで待てない！という方はいないと思いますが、知りたい方は、「Freepage List」の「■■選手移籍規定■■」内の「プロサッカー選手に関する契約・登録・移籍について　１－８契約更新の項」を参照してください。

2004.11.15

出張-ＰＣ＆飛行機編-

関西から雨と共に東京に戻りました。昨日の「出張」続きを。まずＰＣ。私のＰＣ歴は大学１年生の時に「統計学」をやっておりまして、MS-DOSのNEC-9801とか8800などを使っていました。日本語ベーシック言語もCONOLやC言語なんかも勉強しました。いくつか検定なども受け、秋葉原のレンタルＰＣソフト屋（確かソフマップだったと思う）にも通っていました。ＰＣを始めたのはただ単純に機械好きだったこと、それと親戚に伊藤穣一というコンピューター業界の風雲児がいて、学生の頃はハッカーだったので、「へーコンピューターって面白い」と思ったのがきっかけです。そんなわけで、海外モバイル歴もかなり長いです。もちろん、最初はインターネットではなくてパソコン通信。NIFTYサーブってやつを駆使してました。（笑）カズがジェノアにいる時にPC持って見に行ってましたから、確か。でも根底にあるのは「機械好き」だということですね。現在はノートと家のＰＣは歴代富士通です。会社はデルですね。特にお気に入りのメーカーはありませんが、最近は松下のレッツノートが軽いというので買おうか悩んでいます。昔は手帳代わりにWINDOWS-CEを使っていましたが、長続きせず。パームは使ったことがありません。便利ですかね？それと、出張に欠かせないのが飛行機ですね。私は飛行機が嫌いです。飛行機が嫌いというより、正確には「飛行機に乗っている時間が嫌い」です。何やっても、なんかダルイ。時間が持ったいない気がして仕方ありません。もちろん、映画はいっぱい見ます。というか、新作を見るのは、ほぼ全て機内といっても過言ではありません。でもひとつきに２回乗ると、もう観る映画が無い、という状況です。数年間でインターネットの接続速度は１００倍くらいになっているのに、飛行機の速度は一向に上がらないのは何故なんでしょうか？

2004.11.11

新潟・中越地震チャリティマッチ＆オークション

シンガポール戦の代表メンバー選考に関連して11/5の日記に書いた「新潟・中越地震チャリティマッチ」のアイディアに反響が大きくて驚いています。今ひとつ仕組みの意味が理解できていない（笑）トラックバックで「サッカー小僧!! 」さんが、このアイディアを広げようとしていただいたりしています。ただ、私の11/5の日記にコメントを付けていただいた「h_heitaさん」や「葉月さん」のコメントにもあるように、多くの選手やサッカー関係者が行動を起さなきゃいけないと思っています。きっと、川淵キャプテンや平田ＧＳなど日本サッカー協会の方々も何らかの対応を考えていると思っていますので、見守っていきたいと思います。会社のホームページのコラムにも書いたけれど、会社としても、何か出来ることを考えようということになっている。会社のスタッフからも提案があり、また所属選手とも話をしていろいろ企画していたが、選手協会のホームページでチャリティーオークションを実施することになったので、選手協会の方々とも話をして一本化することになった。皆さんのご協力を心からお願いします。稲本、松井についてはＪリーグ選手協会に加盟していないので、本人たちの強い希望もあり対応を検討中です。決まり次第、正式なアナウンスは会社のホームページで行いますのでご期待（？）ください。昨日は横浜のゴール裏でこっそり観戦。やっぱゴール裏はいいですね～。刺激になる。大久保選手の移籍は高く評価されてことのようで嬉しく思う。このことについてはまた今度書きます。やはり風邪をひいたようです。はやっているようなので皆さんも気をつけてください。

2004.11.06

ブログ開設

会社のホームページにコラムを書くことすらおぼつかないのですが、私的なことを書くには会社のホームページは適切ではないので、「私的日話」としてブログを開設しました。結構前から開設しようと思って研究し、開設する箇所をプロバイダー系のブログに決めていたのですが、やはり同じサッカー人としてヴィッセル神戸を支援する「楽天」に決めました。これから仕事のことはもちろん、自分の日々の思いを日記として書いていきたいと思いますので、よろしくお願いします。

2004.10.23