まだ科学で解けない13の謎
最近、読み終えた本です。 まだ科学で解けない13の謎現在の科学や理論では説明出来ない現象について、量子力学の博士号をもつ著者が冷静な目とちょっとしたユーモアを交えながら、どこまで分かっているのか?を考察してます。特に面白かったのはパイオニア変則事象:ニュートンの物理法則に背く軌道を飛ぶ宇宙探査機の謎、太陽系外では万有引力の法則の定数が変わる??常温核融合:学生時代に一時大ブームになって、その後、否定された記憶があるが、実際の所、本当にそんな現象は無いと言い切れるのか?プラシーボ効果:偽の薬でも効く。本当の薬以上に効く。それは、本当なのか?そして良いことなのか?ホメオパシー(同種療法):ついこの間、そんなものは全くのインチキで、「ホメオパシー自体には、治療効果は全くない」とまで言われていた記憶があるが、本当に効かないと言い切って良いのか?作者の視点は、「学会ではゲテモノ扱いされているような、主流に反する考え方を本当に切り捨てて良いのか?」「人類は、本当に物理法則を解明しきったのか?」のように思えます。おもしろ半分で取り上げている話題はなく、賛成派、反対派、どっちつかず派も含めて、色々な切り口で13の謎を掘り下げていきます。もちろん、どの謎についても結論は出てませんが、いつか、全ての謎を説明出来る理論が登場してくるのを楽しみに待ちたくなる本でした。