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テーマ:映画レビュー(894)
カテゴリ:映画レビュー
「Jホラーシアター」シリーズ第2弾、三上博史、酒井法子主演の「予言」を見た。
ストーリー 家族と共に帰省先から帰る途中、里見英樹(三上博史)は急ぎの仕事をメールするため、電話ボックスに立ち寄るが、ふと目に留まった古新聞の記事に凍りつく。そこには娘・奈々(井上花菜)の事故死を伝える記事があった。しかも日時はその日・その時刻。 妻・綾香(酒井法子)は、車の中で服がシートベルトの金具に噛み、動けなくなってしまった娘の金具を外してもらうために英樹を呼びに車を出る。 その瞬間、大型トラックが奈々だけが乗った車に激突する。 3年後、妻とも別れ、娘の死を引きずりながら抜け殻のように暮らす英樹の元に、死を予言する新聞が再び届くのだった・・・。 呪怨を見た後に見ると、もう何でここまで正反対なのかと笑ってしまうほど違う映画。 まずキャストがもう・・・三上博史も酒井法子も、子役の井上花菜も演技が上手い。特に三上博史は別格だと思った。 堀北真希とか小野真弓とかもキャラ固めがちゃんと出来ているせいか、そんなに下手だとは感じなかった。 シナリオプロットも、原作がつのだじろう氏の「恐怖新聞」と言う、ある意味古典的作品をモチーフにしているし、全体的に丁寧に作られていたので、安心して見れた。 ただ、ホラーものを期待して見た人はがっかりするだろうなぁと思う。 はっきり言って怖くない。 所々「ビクッ」とさせられる場面はあるものの、頭に残って後々まで恐怖が続くようなシーンは全くないのだ。 せめて御船千鶴子の話をもっと膨らませていれば、もうちょっとオカルトな話になったような気もするけど、そうなると方向性が違っちゃうかも。この映画はこれで良いと言う事かな。 この映画は真面目に作られた家族愛ものだと俺は思った。 最後の数分の家族愛を引き立てるためにある、新聞の恐怖から無限に抜け出せない絶望感の90分と言う構成に見える。 最後の最後、エンディングは決してハッピーエンドではないものの、俺的には感動も貰えたし、ほっとしたし、切なさも感じられた。 「やっと間に合った・・・」と言う三上博史のセリフが胸に迫る。 父親なら・・・と言うか、親なら誰にでも納得できる結末じゃないだろうか。 ネットを見ると、この映画はずいぶん評価が低いようだが、ホラーだと考えずに「ちょっとオカルトな怖いシーンもある感動映画」と考えれば、かなりいい映画だったと思う。 本日のBGM:「ときめきのアクシデント」原田知世 1982年 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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