☆発達が見劣りはうつ伏せ練習からね☆
「ハイハイしないんです!」「うつぶせ下手ですね」「泣くとずっとおんぶしてるんです!」「うつ伏せで泣かせるのが練習です」「食べないんです!」「4ヵ月割り引いて考えてね」 離乳食を食べずに泣いてばかりいてハイハイしない1才の女の子(68cm, 6.5kg)。神経学的反射や筋緊張には異常を認めませんが、うつ伏せがとても下手くそです。 母に聞いたら、泣いてばかりいる子なので、泣きだすと、ずーっとおんぶしているそうです。 神経学的発達の基本体位は(成人でも)「うつ伏せ」です。うつ伏せでジタバタするのが、リハビリになりますので、今日は1分、明日は2分、明後日は3分、というように、泣いても助けずに、自分でジタバタして覚えるまで、辛抱しなければなりません。 泣くと抱っこ、泣くと負んぶ、忙しくて包んだまま寝かしておく、というようなことをすると発達が遅くなります。 母子手帳を見ると、38w 2500g のSFD児でした。32週頃から子宮底長が変わっていないので子宮内胎児発育不全(IUGR:intrauterine growth retardation)があったものと思われます。 68cmは8ヵ月時の平均身長に当たりますので、月齢は12ヵ月でも、発達や発育や離乳食は、4ヵ月割り引いて考える必要があります。1才時の4ヵ月は大変ハンデのように思われますが、成人の4ヵ月は大した差ではありません。先は長いのでゆっくりやる必要があります。 えっ?、IUGRの原因は何だったのかって?、両親とも低身長なので、親に似ただけだと思います。焦らない焦らない。