エリーの“秋の京都ひとりある記” 10: 岩倉実相院~のんびり嵐山
最近スローペースな更新と沖縄出張があったため京都旅日記がなかなか完結できていませんが、もう少しおつきあいくださいね。私が行ったときにまだ青葉だった木々もちょうど今頃はもう紅葉の見頃になっている頃でしょう。大原に行った日はその後かなり貪欲に回りました。大原を後にして次に向かったのは岩倉実相院。岩倉実相院 池泉回遊式庭園ここもお庭が美しい所ですがここでどうしても見たいものが.......。室内から眺められる「床みどり」です。磨かれた板の間に庭のカエデの緑の葉が映るものでこれがなかなか趣があるのです。光の射し具合もあるのできれいに映るかどうかは微妙なところですが12時過ぎ頃が最もきれいに映る時間だと言われます。私が訪れたのは11時頃でしたが黒い床板にほんのり映った緑が見られました。残念なことにここでは文化財保護のため、室内の写真撮影が禁止されているので撮ってくることはできませんでした。床みどりの画像はこちらで......。そして紅葉の季節はこの「床みどり」が「床もみじ」と呼ばれ、板の間にうつる燃えるようなもみじが見られます。今年の「床もみじ」の画像もこちらで。紅葉もいろんな楽しみ方がありますね。この他に枯山水の石庭もすてきで心和ませられました。ここは桜の季節もいいようです。まだまだ青葉のカエデの中でほんの少しだけ真っ赤にお化粧した葉っぱが紅葉の季節の訪れを知らせているようでした。今頃はすでに真っ赤に紅葉しているでしょう。そして午後はまたまた移動。この日は忙しかったです。ランチはどこで食べたのかもはや覚えていません。午後から嵯峨野、嵐山を目指し、まずはトロッコ列車の駅へと向かいました。トロッコの嵯峨駅から嵐山まで乗ります。去年も終点まで往復したので今回はちょっともったいないけど一駅乗って次の嵐山で降りました。(トロッコ列車はどこまで乗っても均一料金)トロッコ列車の羊羹うちの子どもたちが大好きなトロッコ列車。お土産は必須です!今回は去年立ち寄らなかった所を、と思い北の方へ足を伸ばしました。最初に訪れたのは常寂光寺。 まずは茅葺きの仁王門をくぐって石段を登ります。これは石段の上まで登って仁王門を見下ろした所。この写真を撮った後、どこかで見たことがある風景だなぁ~と昔むかしの記憶が頭の中にひっかかってきました。京都、嵐山、修学旅行........そうだ!ここは高校の修学旅行で来たところだ!そうです。わずか3時間あまりしか滞在しなかった京都。でもどうしてこの時に思い出したかというと、同じ場所で写真を撮ったからです。そしてそのときの写真がこれ。きゃぁ~懐かしい。高校生のエリーですね。ちなみに小さく映っている女の子3人組のうち一番右がエリーです。慌ただしくてあの時どこに行ったのかよくわかっていなかったけどここだったんだなぁ.......と今回わかりました。さらにどんどん登って行くと多宝塔が見えます。この風景はちょうど今年の秋の“そうだ 京都、行こう”のキャンペーンポスターと同じアングルなんですけどね、この京都市街をバックにした多宝塔を含む風景がすごく印象的だったんです。この塔がとても美しくて.....。建築業界ではバランスが悪い、とも言われているようですがこの多宝塔、私はきれいだと思いました。白が効いているのかもしれません。この後、道の両側にあるお土産屋さんを覗きながらゆったりとした気分で時間をきにすることもなく気の向くままに嵐山を歩きました。この散策が今回の旅行でいちばんのんびりした時間だったように思います。途中、竹細工の店で竹籠の花瓶や竹の楊枝を買ったり和紙のフリーペーパーやぽポチ袋を買ったり、と買い物も楽しみました。そして今回行ってみたいと思っていた化野念仏寺へ。化野念仏寺 西院の河原この地は古来より葬送の地で初めは風葬だったのが、後に土葬となり人々が石仏を奉り、永遠の別離を悲しんだ所だそうです。無縁仏なども含めて、約8,000体の石仏、石像があるといいます。どこか哀しさが漂っているところです。墓地へと続く竹林祇王寺帰り道で祇王寺に立ち寄りました。このお寺は尼寺だったところで哀しい恋物語があるお寺です。興味がある方はこちらで。とても美しい林があり、紅葉したら美しいだろうと思われましたが緑の林も充分きれいでした。紅葉した林の画像はこちらで。夕暮れの嵯峨野路を嵐山の駅からゆっくり歩いてこの日の旅を終えました。嵯峨嵐山の駅の近くで入ったカフェでいただいたケーキ。見た目もきれいでとってもおいしかったです。