樅の木は残ったを読む
「樅の木は残った」山本周五郎著を読む滅多に小説は読まないのですが、今回は山本周五郎の世界にはまりつつある。若い時分は読まなかった本の類。時代物は興味なかった。それが今のなると、胸の中にストンと落ちる。そして響く。おじさんにはなじむ。面白い。評論家は「長い坂」と「樅の木の残った」あともう1つの長編小説、この3つで山本周五郎の世界が見えてくるという。今は残りの3つ目の小説を読み始めたところ。中小企業経営者、中間管理職にはかなり身近なテーマ?伊達騒動が現代にストレートにつながることではないですが、原田甲斐の葛藤は現代人にも同じこと。それからこの小説の舞台がわが町周辺ということも大変なこと。我が家の場所は涌谷伊達の家来の家跡になる。涌谷、松山、田尻の大貫も舞台だった。子供のころ大河ドラマで見た「樅の木は残った」でした。悩みは尽きぬがほっとする本でした。