大江健三郎追悼、内子町
大江健三郎追悼と故郷、内子町先日、大江健三郎氏が亡くなった。彼の小説世界が若い頃、とても好きだった。かれの生まれ育った、四国の山深い村を舞台にしたいくつかの小説が特に好きだった。おじさん旅で大江の故郷、内子町を訪問したことがあった。大江の生家は内子町から、さらに山間に入った静かな地域だった。おじさん旅では内子町と大江の生まれ育った場所まで訪問した。かなり前にアップした写真を再掲載します。内子町は重要伝統的建築群保存地区に選考まれている古い、歴史のある町です。かつてこの町は蝋で栄えた町。芝居小屋もあります。重厚な、火事防止の漆喰壁、アートな家並みが続く町です。歴史的な町の中から、外を写したところです。確か、こんな町並みが数百メートル続く町です。外部の造り、防火もかねて、左官の技術、技能たっぷりの豪華な造りの家並みが続きます。贅を尽くした造りです。かつて、地方には各地にこのような街並みが作れる力があったのでした。大江健三郎の生家は確か造り酒屋、だった記憶ですが内子町もかつては賑やかだったのでしょうね。大江の書いた、四国の山間のことを小宇宙と表現するかたが多いようです。ここにあるユートピアがあったように、大江は小説で書いていました。わくわくする、少し小難しい世界でしたね。でも面白かった小説の世界でした。読む終えると、少しパワーがついた感じになれたこと思い出します。青春時代でした。また思い出が一つ消えますね。