漢字TALKの名付け親!大座畑重光さんにSqueakを教わり親子プログラミング
「30年かかってようやくここまで来ました。」アップルコンピュータジャパン在職中に、Macintoshの日本語OS「漢字Talk (KanjiTalk)」という名称を発案したゴッドファーザー大座畑重光さんは、Squeakを感慨深げにご紹介されました。さっそく私も持参したダイナブック!にダウンロードして、クルマをお絵かき....すると、その絵がオブジェクトになって、くるくる動き出すではないですか!!先日、アランケイさんの講演会の話を縁メールに書いた時に、スクイークについて予習していたのですが..... ▼世界ミーム博でブラックモアさんアランケイさんに会う~森島さん http://smallbiz.nikkeibp.co.jp/free/RASHINBAN/20050524/106013/やはり、読むと使うとでは大違い....。きっと、クルマが動くだけの子供だまし....と思った方もいらっしゃるでしょうが、アラン・ケイ氏が構想した夢のマシン「ダイナブック」のごときノートパソコンを皆で持参して、プログラムを書いたことがない人たちが、いきなり勝手に遊べてしまうのは、なかなか壮観です。 これは、日経広告研究所 主席研究員の岡崎 昌史さんが世話人をされている「インターネット肴会」での非日常風景。今回のご案内には、こんなメッセージがあったのでかけつけたのです。>>6月は当会の世話人でもあります大座畑さんに、「SQUEAK」と呼ばれる>>新しいパソコン教育ソフトについて話をしてもらいます。>>>>同時に、ソフトの入ったパソコンを用意して、>>皆さんで実際に画像を作ったり、動かしたりします。>>>>このソフトはパソコンの父とも言われるアラン・ケイ>>カリフォルニア大学教授が開発した優れたソフトです。>>>>出来合いのお絵書きソフトやゲームソフトではありません。>>>>実際に自分でプログラムを組み、コンピューター理解に>>欠かせない論理思考が自然に身につくように設計されています。>>>>童心に帰り、道具として使っているパソコンをもう一度見直してみませんかさっそく、その日以来、わが家のパソコンの中では、ヘタウマのムシキングたちが暗躍しているのでした。ご関心がある方は、大座畑さんの素敵な肖像写真と以下のプロフィールなどをご覧になってから、さっそくダウンロードして遊んでみてください。かなり楽しめるはずです。とっても重いソフトですけれど....※テーマ:「いたるところDynabookマシン:Squeakで遊ぼう」 Squeak(スクイーク)が日本語化され、日本の教育界でも導入が相次いでいます。このソフトの概要の解説とデモを行います。Squeakは無料ソフトですので、iPodにコピーされたMac OS X版とWindows版のCD-ROMを持参します。これらに対応するノートパソコン(FireWireポートを持つiBookなど、あるいはCD-ROMドライブをもつWindows機など)を持参いただければ、会場でコピーしていただき、実際にご自身が操作しながら楽しむことが可能です。何台か事前に準備します。※ゲスト:大座畑 重光さん(マッキンテリジェンス代表取締役)※ 大座畑さんの略歴:(おおざはた しげみつ)1949年茨城県水戸市生まれ。筑波大学大学院修士課程理工学研究科修了(人工知能研究室)。 84年アップルコンピュータジャパン入社、87年7月 マッキンテリジェンス株式会社創立。またマッカーズ(Mackers:マッキントッシュ・プログラマーズ・グループ)の会長を務める。学生時代に書いた論文「未来の人工知能自動車と交通流システムの一考察」(71年)が第3回オート・スカラシップ(サンケイ新聞社主催)に入選、この頃から人工知能分野に興味を持つ。 未来のパーソナルコミュニケ-タのモデル「航行めがね(NaviGlasses)」プロジェクトや「メタパートナー(MetaPartner)」概念構築、また、コンピュータをより使いやすくするために人工知能研究の成果を取り込んだり、統合したりするための技術に興味を持ち模索している。アップル在職中、Macintoshの日本語OS「漢字Talk (KanjiTalk)」という名称を発案した。 著書に「清水謙多郎監修:OSハンドブック」(漢字Talk7の章の分担執筆,ソフト・リサーチ・センター)。 訳書にアリス・バークス,アーサー・バークス共著、大座畑重光監訳、マッカーズ共訳:「誰がコンピュータを発明したか」,工業調査会(1998.7)。C.ケーラー著(大座畑訳):「HyperCard-その偉大なパワー-」,アジソンウエスレイ・トッパン情報科学シリーズ,トッパン(1989.10)がある。http://homepage.mac.com/ohzahata/◆Squeakの説明:Dynabook(Personal Dynamic Media)とは1970年代初期に、当時Xerox PARCの研究者だったアラン・ケイ博士が描いた理想的なパーソナルコンピュータの概念の名称であり、そのソフトウェアシステムとしてSmalltalkというオブジェクト指向プログラミング環境が創出されました。 SqueakはそのSmalltalkをさらに進化させ、子どもの創造性を刺激し引き出すためにも利用されることを視野に入れ、よりグラフィックスを強化したシステムです。Smalltalkを進化させたグラフィックス・オブジェクトMorph(モーフ)概念を重点的に解説・デモを行ないます。 自分で描いた絵を自分で制御することで動かしたり、スクリプトを実行させることで動かしたりすることが容易にできる。スクリプト実行中にそれ自身を修正してもそれが実行に即反映(グラフィックスの動きにも反映)され、頻繁な試行錯誤に耐えられるシステムです。これは画期的なことで、学校教育において、これを「本物の数学」や「本物の科学」を教えるために利用しつつあります。<参考になるWebページ>http://homepage.mac.com/ohzahata/kyotoprize2004/index.html・昨年11月にSqueakについて私がスピーチしたものが以下にあります。http://www.apple.com/jp/usergroups/augm/tokyo200411/index3.html・大座畑重光:アラン・ケイの講演,bit,Vol.22,No.2,pp.40- 43,共立出版(1990.2).http://homepage.mac.com/ohzahata/bit-alankay/alankaylecture.html久米 信行@縁尋奇妙http://kume.jphttp://t-galaxy.com/news/http://jentle.co.jp/http://t-galaxy.com/