SD1の価格
ついに、SIGMAからSD1の発売日が明らかにされましたね。6月10日だそうです。問題はその価格。予想市場価格70万円だそうで。以前「他社中級機と競争力のある価格になる」とのアナウンスがあったことから、2~30万円台を予想していたので、一瞬なにかの間違いじゃないかと耳を疑いましたが、既にヨドバシカメラでは、70万円で予約が始まっていますので、どうやら本当のようです。今現在の所有マウントを問わず、密かにSD1を待ち望んでいたカメラファンは多く、それだけに、WEB界隈には手が出ない価格設定になってしまったことを嘆く声があふれています。エンゾーはβ機を見たことがありますので、意外なほど小ぶりな、それでいて中身の詰まったカタマリ感のあるボディにすっかりやられてしまい、密かに購入を検討していました。が、さすがに最低限のレンズを揃えるだけで100万円近い出費になることを考えると、すっかり夢から醒めてしまいました。ただ、今回の価格設定を見る限り、SD1のターゲットは一般人ではなくプロや一部のハイアマチュアであり、台数を売ることよりも、画質の面で業界やWEB界隈にインパクトを与えるのが販売の狙いではないかと思われます。SIGMAのように開発リソースが限られているメーカーがキヤノンやニコンと伍していくためには、定期的に存在感を示す必要があります。ありていに言えば、「今はまだ高いけど、将来必ずコストダウンして手の届く価格で出すから、それまで待っててね!」という種まきみたいなものではないでしょうか。とはいえ、三層構造のセンサーに関しては既に各社とも水面下で研究が進んでいますので、いつなんどき大手から出現しないとも限りません。SIGMAがセンサーのユニークさでアドバンテージを保っていられる時間が、実は思いのほか短いかもしれないと考えると、これから先は時間との戦いになると思われます。ぶっちゃけ、ただでさえ開発スピードが遅いSIGMAですから、次世代のSD2(?)で一般ユーザーの手に届くような価格に出来なかった場合、急激に競争力を失ってしまうかもしれません。ここは踏ん張りどころではないかと。