老婆ではない89歳
5月9日、帝国劇場で森光子さんの「放浪記」が上演2,000回を迎えた。この日のことは今回の制作発表の日から私のスケジュール帳に書いてマークしていた。この日は誕生日でもあった。というか、誕生日に2,000回が来るように逆算して公演日程が組まれていた。これまで森さんは88歳だと思っていたが、誕生日が来たから89歳か。でんぐり返しの場面が有名な舞台だが、最近では体をいたわってやらないそうだ。しかし、2時間程度の舞台に毎日立ち続けるのは並大抵のことではない。200回程度のスクワットを日課にされているそうだ。あるときテレビでその様子を見たが、私たちが考えているスクワットではなくて、すごく軽めのものだった。しかし、じゃあ私がそんな回数、毎日スクワットをやるかといったら、できそうもない。200を数えるだけでも相当時間がかかる。森さんは若いころ結婚していた時期もあったそうだが、離婚して今は独身。天涯孤独の89歳というと、ぼけて老人ホームなどで寝たきりというイメージだが、こういう生き方もあるのだ。森さんはおばあさんでも、老婆でもない。最もキャリアの長い女優だ。カッコイイわー。輝いてるわー。息子が一流企業に勤めているとか、孫が一流大学に進学したと自慢するおばあさんなんかちっともうらやましくない。だって、それは自分の功績じゃないでしょ。私の価値観では、森光子さんのように自分自身が何者かであり、生涯現役である人こそが目標にしたい人。こんな89歳になりたいわー。そのためにはやっぱり毎日のスクワット?放浪記http://www.tohostage.com/hourouki/(2,000回で注目を集め、全日程オドロキの満席)■日刊ちょいスポ(No.743)「入江 世界新」開催中の日豪対抗水泳で男子背泳ぎ200mの入江陵介が1分52秒86の世界新記録を出した。これまでのライアン・クロテの持つ記録を1秒08も上回る好タイム。ひゃあ~。彼はまだ19歳だ。バリバリのティーンエージャーだ。これからどれだけ伸びていくかが楽しみだ。プレゼン・コンシェルジュNOVOの辛口web日記はただいま【第1793号】