JALなんかいらない
日本航空(JAL)が本格的に経営難らしい。スケール的には昨年起きた米国のリーマンショックくらいのイメージを持っているが、リーマンは投資家だけの話で、JALは公共の交通手段という部分が違う。就任したばかりの国土交通相の下に直轄の再建チーム(タスクフォース)が結成された。2,500億円規模の債務超過で、まずは金融機関に債権放棄のお願いが入るという。次にリストラが9,000人。9,000人というと、3,000人規模の会社3つ分だから相当の人数だ。が、ほとんどが年収1,000万プレーヤーで、パイロットに至っては平均年収2,000万円というのだから、これはお辞めいただくしかないだろう。今まで甘い汁を吸えただけでも感謝して。でも「おたくにある借金はチャラにしてください」と言われた銀行はどうなるのだろう?下請け、孫請け会社は?リストラしても5分の4の従業員は残る。彼女らが減額されても1,000万円の収入を得て、JALが生き残るために、末端の企業が支払いも受けられず倒産していくことになるのはどうにも納得がいかない。いくら日の丸をつけた航空会社だと言っても、去年から続く、公的資金を注入されずに倒産していった会社、クビ切りにあった従業員たちが浮かばれないというものだ。たった50円でも、私の税金が彼らの高額年収に充てられるのは許せない。それだったら、本当に最低限の暮らしを送っている方々の生活保護などに使ってもらいたいのだ。2,500億円の赤字は単年度で作れる額ではない。リーマンだって全く同じだった。とんでもない赤字があっても、社員には何千万円もの年俸を払い続けてきたのだから。そんな会社を特別に1社だけ選んで救済するのはおかしいよ。困っている会社を平等な基準・割合で助けるべきだ。私なんか海外旅行も国内旅行も行かない。帰省と言っても陸続き=鉄道や車で帰れる町だ。そもそも飛行機なんか乗らないので、JALなんて今日なくなっても明日なくなっても、痛くもかゆくもない。ANAとスカイマークだけあれば十分だろう。ANAからしてみれば「今までの地道な努力が報われて、これでやっと独り勝ちできると思ったのに、JALを助けちゃうの?」と言いたいところだろう。高校の同級生に一人だけJALのパイロットのI君がいる。話を聞いてみるとそれは大変そうな仕事ではあったが、人の命を預かるという意味では、船の乗組員でも、自衛隊員でも、医師でも、看護師でも同じで、今までが異常に高給すぎただけの話だ。つぶしがきかなければ、今までの蓄えと退職金でお好み焼き店でもやればいいんじゃないかね。9,000人の人は起業できるだけの生涯賃金はすでにもらっているはずだから。■日刊ちょいスポ(No.901)「初出場内村 優勝」ロンドンで開催中の体操世界選手権、男子総合決勝で日本の内村航平選手が初出場で優勝を飾った。日本人の優勝は五輪、世界選手権を通じで20歳の内村が最年少となる。去年の北京五輪では駄菓子のチョコが好物の男の子だったが、彼はきょうからキングだ。この力がロンドン五輪まで続きますように。プレゼン・コンシェルジュNOVOの辛口web日記は ただいま【第1931号】