劇的! 確定申告
March 7, 2007朝一番で確定申告のため中野税務署に出向いた。長テーブルに4人の職員さんが並び、どんどん受理していく。テーマパークや銀行ATMのようにロープで仕切った順番待ちの列が作ってあったが、銀行並みの速さでどんどん自分の番が来る。出しては間違いを指摘され、家で直してまた来所を3回くらい繰り返さないと受理されないだろうと予測していたので、ものの5分ですべてが終わって拍子抜けしてしまった。昨年来、私を悩ませてきたのが確定申告だった。5月頃、雑誌の座談会でお会いしたエステサロンを経営する女性に「経理とか税金とかどうされてるんですか」と尋ねたら、「そんなの簡単よ。まずは地元の青色申告会に行って、弥生会計を買うだけ。申告会の人が何でも親切に教えてくれるわよ」と答えてくださったのだ。その言葉は本当だった。(*弥生会計:最も普及している会計ソフト)すぐに弥生会計を買ったが、何をどうしていいかわからずしばらく放置していた。初期設定、ユーザー登録を2月にやっているというていたらく。とにかく、マニュアルの1ページから読み進んで、すべての収入と支出を入力した。途中で「簡単取引入力」という機能をみつけて助かった。おこづかい帳感覚で、支出項目を選べば、自動的に「地代家賃」:「現金」というふうな勘定科目に仕訳され、各種帳簿をつけなくともすべての帳簿に連動していくのだ。夢のよう。ス・バ・ラ・シ・イ・!! 入力したパソコンを持って青色申告会に出かけた。今の時期は相談者が列をなすので、時間予約は不可で、直接来所して順番待ちをしなければいけないとのことだった。すると、たまたま入会以来もろもろの指導をしてこられたMさんが空いていて対応してもらえた。Mさんは渋谷に歩いていそうなギャル系の20代女性だ。「あの仕訳も間違っている、ここもこう修正しなければいけない」というダメダメ状態だったらしいが、Mさんが腹をくくり「いいです。もう今年はこれで決算して、提出してしまいましょう」と言われる。パソコンのキーボードをチャチャチャーと入力して、出てきた数字を書類に転記され、提出書類の下書きが完成した。申告会滞在時間約30分。持参してはやり直しの繰り返しを想像していただけにここでも拍子抜けするとともに、大感謝した。個人事業者の女性が「一式5万円で会計士にお願いしているの」というのを聞いた時も随分格安だなあと思ったが、確定申告の決算を全部やってもらえるとは、青色申告会の年会費1万5,600円は安すぎる。観音様かマリア様のようなMさんのお慈悲で劇的に確定申告終了。OLの月給をはるかに超える還付金もありがたいが、精神的重圧から救ってくださったMさんに心から感謝したい。