カテゴリ:新潟観光日記(イベント編)
加茂あかりば宵の市が開催されました。
以前にも紹介したことのあるイベントですが、 秋の夜長ほのかな灯りを囲み、情緒と風情を楽しみましょうというイベントですね。 加茂市は新潟県のほぼ中心に位置し三方を山に囲まれ、市の中心部を加茂川が流れています。 その地形が京都に似ていることから古くは「北陸の小京都」と呼ばれました。 加茂市は京都との縁が深く、加茂山公園にある青海神社は794年に京都賀茂神社から分霊をもらって祀ったものが始まりとされています。 加茂市の地名もこの賀茂神社に由来しています。 かつて「小京都」と言われた風情ある街並みも近代化の波に呑まれ失われ、 今はその町並みに京を感じる佇まいはありませんせん、 そんな中、街を見つめ直し、かつての風情や情緒を取り戻そうという活動から生まれたのがこの「あかりば」です。 加茂市は家具、建具の生産が盛んな木工の街です。 このような行灯の作成などお手の物ですね・・・ このイベントが最初に行われたのは2007年、当初は「小京都加茂」という言葉自体ほとんど認知されておらず、 忘れ去られた小京都となっておりました・・・ イベントは回を重ねるごとに拡大し、 やがて町をあげての大きなイベントの一つとなりました・・・ 約3000個の明かりに彩られた2夜限りの小京都かもしれませんが・・・ このイベントは様々な団体、個人に小京都加茂の意識を植えつけ、 小京都加茂の可能性について向き合い始めております。。。 街の風情を回復する、なんてことは簡単にできることではありませんけれどね。。。 さて、小京都の風情を楽しんだあとは軽く腹ごしらえでも・・・ 秋の夜長、外でのんびりと過ごすというのもまた良いものですよ・・・ 燻製のお店です。。。 加茂商店街の飲食店が中心となって様々な屋台が作られています。。。 ではちょっと腹ごしらえということで・・・ 鴨、ベーコン、チキン、ソーセージ・・・ 燻製各種盛り合わせ。。。 バックには・・・ JAZZの生ライブ・・・ 秋の夜長をのんびりと楽しもうという趣向ですね・・・ ちょっと地方色も取り入れてみましょうかね・・・ 「継之助汁」です・・・ 加茂市は北越戦争(戊辰戦争)の折、奪われた長岡城を奪回すべく会議が行われたちなのだそうで・・・ この後、奥羽越列藩同盟は奪われた長岡城の奪回に成功しています。。。 加茂の白玉に長岡の油揚げ(実際には栃尾ですが・・・)、 それに米沢の米沢牛に会津のきのこ類が入っています。 うまさ「ガトリング級」なんて書いてありますが、 も~いちいち説明しないと分かんないでないの・・・ 長岡藩はいち早く近代兵器を取り入れて軍隊を近代化させた藩でしてね、当時日本に3門しかなかったガトリングガンのうち 2門が長岡にあったのだそうです、 ガトリングガンというのは今で言う機関銃、アームストロング砲(施条式後装砲、まあ大砲です)、ストーンウォール(甲鉄艦)と並び幕末三大兵器と言われています。 越後新潟は日本で5つしかない海外との貿易が可能な港「新潟港」を有していたので、最新式の武器弾薬が手に入りやすい環境だったようです。 最も長岡藩が購入したガトリングガンは横浜港に持ち込まれたものですがね・・ この軍備の近代化を進めたのがこの汁の名前になっている「河井継之助」ガトリングガンの買い付けをしたのも彼だと言われていますね。 ガトリングガンは長岡城攻めの大きな障害となりましたが、強力な武器といっても所詮は一兵器でしかありませんので、それで大勢の戦局がひっくり返るものでもなく、 あえなく長岡城は陥落、その後の会津戊辰へと続いていくわけです・・・ 今日は「加茂AKARIBA」のお話し・・・ ではまた・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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