カテゴリ:新潟観光日記(イベント編)
三条八幡宮春季大祭に行きました、通称「三条まつり」
前回が瀬波、村上の話でその後が三条まつり、たまたま因縁あるつながりとなりました、 と言うのがこの三条八幡宮の春季大祭の始まりは越後村上藩、第六代藩主内藤信敦が京都所司代となり、それを祝った三条の市民たちが始めたのがこのお祭のメインの大名行列でして・・・ 子ども神輿の後最初に来るのがこの先供(やっこ) 三条まつりの大名行列は10万石の格式を持つ大名行列を模したものとされています。 江戸時代の参勤交代でも大名行列には荷物持ちの多くの先供が参加しました。 お豆腐を切ったものを「やっこ」と言うでしょう。 これはこの先供が着ていた半纏の紋が釘抜紋と言われる大きな四角を染め抜いたもので、この奴さんの紋に似ているから「やっこ」と言うのだそうですよ。 さてこのお祭りのメイン大名行列、 大名行列ですのでこれをを見物するにあたってやってはいけないことがいくつか・・・ 大名行列ですので行列を横切ってはいけません、 江戸時代だったら手打ちにされます、もちろん今は怒られるだけですが・・・ で、この大名行列のお殿様の位置には道祖神を模した天狗様がおられます、神輿も行列に参加します、 なので高いところから見下ろしてはいけません、 今はそんなにうるさいことは言いませんが一応それが作法です。 この三条まつりの大名行列はかつては屏風祭りと言われましてね・・・ かつてはこの大名行列が通る時には沿道の商店はみな家業を休み、家の前に家宝の屏風を立て、毛氈を敷いてその上に座ってこの行列を眺めたのだそうです。 屏風の中には美術的価値の高いものも多く含まれ見学者は合わせてこの屏風を眺めて楽しんだそうです、 今はこの風習は廃れ屏風を立てている家はありません、それでもこの風習を残そうと保存会によって別の会場で屏風を展覧し鑑賞することができるようになっています。 この先供さんが持っている長い飾鉾・・・ 重いものは20kg近くあるそうです、で行列の最中この飾鉾を別の先供に投げ渡します。 この先供の投げ渡しが見どころの一つとなっています。 ほら投げた!! でこの先供の後に続くのが・・・ 我らが天狗様です・・・ 高さ約2尺の一本下駄をはいています、 万一天狗様がバランスを崩して転んだりすると、そこにはその年に災いがあると言われています。 なので天狗様役は責任重大、絶対に転んではならない。 天狗様の後ろには弓取りの小姓と・・・ 鷹匠が続きます。 これは子供の役で弓取りが男の子、鷹匠が女の子の役です。 次いで大太刀の入った大長持が続き・・・ その後ろに具足櫃を担いだ具足持ちが続きます。 こういう行列の荷物持ちは普通交代制で、荷物を持っている人の隣に同じ格好をして何にも持っていないただ歩いている人がいます。 これは何にもしてないわけでなくて時々交代するのです、でないと疲れるからね・・・ でその後が神輿・・・ お神輿の四方には鳥居が付いていますよね、これはだいたいどこの地域の神輿でも共通する神輿の特徴です。 鳥居と言うのは神の世界と人の世界を分かつ結界の意味を持ち、 四方を鳥居に囲まれた神輿の中は人の世界ではない神の世界と言う意味を持ちます。 本来神社も鳥居をくぐったらその先は神域、人の世界とは切り離された神の世界なんですよ。 そして拝殿の前には手水舎があってそこで身を清めてから参拝するというのが一応の一般的な神社の参拝作法ですね。 で、神輿の後には笛や太鼓の楽隊が続きます。 こういう行列では楽隊も交代制で何にもしていない人もいますがこれも交代要員でさぼっているわけではありません。 で行列の最後を飾るのがこの傘鉾・・・ 町内や地域の企業の方が専用の大きな傘の上に日用品を使って世相を風刺する人形を作成します、作成した傘鉾は八幡宮の境内で審査を受けその後こうして大名行列に参加します。 傘鉾見たら行列は終わりです・・・ 「僕も上かあ見下ろしちゃいけないんだよ・・・」 あなたは上から見下ろさないと散歩ができないでしょうが・・・ 今日は三条まつり「大名行列」のお話し・・・ ではまた・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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