カテゴリ:新潟観光日記(イベント編)
片貝の花火を見に行ってきました、
正4尺玉が打ちあがる花火大会として有名な花火ですね。 お~~「たまや~!!」 っと、花火の掛け声といえば「たまや」さて「たまや」って何でしょう? え?花火屋の名前だよね? はいそうです、「たまや」とともに掛け声にされるのが「かぎや」 玉屋は鍵屋6代目の手代だった清吉が暖簾分けして作った花火屋です(清吉はこの時改名して市兵衛となる)。 けれど花火の掛け声って圧倒的に「たまや」が多いですよね、これには理由がありましてね、 玉屋は実に短い期間でその歴史を閉じることとなります、 江戸の夜を彩る花火その人気を二分したのが玉屋と鍵屋、両国の川開きは両国橋を挟んで上流を玉屋が下流を鍵屋が担当し、その人気は鍵屋を凌ぐほどだったと言われています。 天保14年、玉屋からの失火により半町ほどの街並みを焼くと言う騒動がありました、当時は失火は重罪、玉屋は財産没収の上江戸処払いとなってしまいます、 こうして江戸の人気を二分した玉屋はわずか一代で断絶することとなるのですね。 この玉屋の花火を惜しみその後も花火の掛け声として受け継がれてきたのが「たまや」なんですね、 ちなみにもう一つの「鍵屋」の方は・・・ なんと「宗家花火鍵屋」として現在まで残っています、現在は15代目「天野 安喜子」さんがその技術を継承しております。 ということで今日は片貝の花火にちなんで花火屋のお話し・・・ 片貝の4尺玉を製造しているのは「片貝煙火工業」という会社です、全国で4尺玉を製造しているのはこの「片貝煙火工業」と「アルプス煙火工業」の2社だけです。 で、片貝の花火の4尺玉が「片貝煙火工業」で昨今話題になった鴻巣の花火の4尺玉が「アルプス煙火工業」です。 当然先に作ったのは「片貝煙火工業」です、作り慣れているということもあるのでしょうが現時点では片貝の4尺玉の方が玉が綺麗な円形に広がります、 これは花火の基本で今のところ片貝の4尺玉の方が完成度は高いと思います。 「アルプス煙火工業」は3尺玉の製造も手掛けており、大玉の製造には慣れた会社ですから今後完成度は上がっていくものと思いますのであくまでも今のところです。 え~と今回の4尺玉は・・・ 初日「昇天銀竜黄金すだれ小割浮模様」です、 何々「小ペンギン流南京玉すだれ小雨雨模様」 違います「昇天銀竜(昇り曲)黄金すだれ(本体)小割浮模様(小割物)」です。 でもって2日目は「昇天銀竜黄金千輪二段咲き」です さて花火大会というのは通常一つの花火メーカーが仕切るものでしてね、この片貝の花火大会は「片貝煙火工業」が取り仕切っています、 新潟には越後3大花火と言われるものがありそれが「山の片貝」「海の柏崎」「川の長岡」で柏崎の花火大会もこの「片貝煙火工業」が取り仕切ってますので、越後3大花火大会の2つはこのメーカーが取り仕切っています。 それじゃあ最後の「長岡」は? え~と長岡の花火は1社が取り仕切ってはいないんですね、 長岡の花火は県内4社と県外2社の花火メーカーが取り仕切っています。 まず県外メーカーから紹介しましょう、 まず1社目・・・ 「野村花火工業」 大曲の花火競技大会で昨年・今年と2年連続で「内閣総理大臣賞」を受賞、その前年まで土浦花火競技大会3連覇、計15回の「内閣総理大臣賞」を受賞した業界の雄です。 長岡の花火では「天地人花火」がこの「野村花火工業」の作品です。 茨木県水戸市の花火メーカーで、普段は近年全国的に名前を知られるようになった「常総きぬがわ花火大会」をはじめ茨木県下の花火大会を取り仕切るメーカーです。 次・・・ 「マルゴー」 こちらも土浦・赤川・伊勢などの花火競技大会で優秀な成績を収める業界の実力者です、最近流行のミュージックスターマインが得意なメーカーです。 花火競技大会として有名なのが「大曲」「土浦」「伊勢」ですが、花火競技大会って競技用の花火を見に来てる人って少ないのですよね・・・ 見物客の楽しみは競技花火の合間に打ち上げられる大会提供花火でどちらかというと競技は二の次です・・・ 長岡の花火では「この空の花花火」がこの「マルゴー」の作品です。 山梨県三郷町の花火メーカーです、普段は山梨県・神奈川県の花火大会を取り仕切っています。 でここからが県内の花火メーカー 「嘉瀬煙火工業」 戦後日本で初めて3尺玉の打ち上げを成功させたメーカーです。 日本3大花火といわれる「大曲」「土浦」「長岡」ですが尺玉「10号玉」以上の大玉があがるのは長岡だけです。 長く長岡の花火を支えてきた花火メーカーですが、現在は花火の製造は退き、打ち上げのみ行っています。 新潟県長岡市の花火メーカーです。 次・・・ 「小千谷煙火工業」 先の嘉瀬煙火工業から三尺玉の技術を引き継いだメーカーです、大玉が得意なメーカーではありますが土浦・大曲などの花火競技大会でも優秀な成績を収めています、 え~、花火競技大会での規定は普通尺玉でして・・・、それ以上の大玉はあがらないんですね・・・、このメーカーは大玉が得意なメーカー・・・ 長岡では3尺玉が計8発上がりますがその一部を手掛けているようです。 新潟県小千谷市の花火メーカーで、県内でも中越地方を中心に花火大会を取り仕切っています。 次・・・ 「阿部煙火工業」 近年地方の花火大会で3尺玉をよく見かけるようになりました、三尺玉とか4尺玉は安全基準があって、きちんと条例でこれが規定されてないとあげられないんですね、 実は鴻巣の花火では4尺玉なんてのは規定外でこの規定を作ってもらうのにかなり苦労したそうです、都内では規定上2尺以上の大玉は基本的にあげれないので、ある程度スペースがとれる田舎じゃないと見れないのが尺玉以上の大玉です。。。 で、全国に最も多くの3尺玉を提供しているのがこの「阿部煙火工業」です。 長岡の花火でも3尺玉を提供しています、変化に富んだ多彩な3弱玉の製造に長けたメーカーです。 新潟県加茂市の花火メーカーで、我が三条市の花火大会はこの「阿部煙火工業」が取り仕切っています。 次が最後・・・ 「新潟煙火工業」 新潟市内の花火大会を取り仕切る花火メーカーです、長岡花火のメインとなる「復興祈願花火フェニックス」を手掛けるメーカーです。 あれ?「片貝煙火工業」は?、そうなんです4尺玉で有名な「片貝煙火工業」は長岡の花火には参加してないんですね。 新潟は大玉の製造に長けた花火メーカーがたくさんありますので、分担でしょうかね。。。 越後3大花火大会は全て3尺以上の大玉が上がります、長岡3尺玉8発(メインはフェニックス)、柏崎3尺玉2発(メインは尺玉100発一斉打ち上げ)、片貝3尺玉4発(メインは2発の4尺玉) どれも3尺玉はメインではないですけれど。。。 今日は花火のお話し・・・ ではまた・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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