歌で覚えるフランス語
夏休みの間息子が毎朝見ていた番組にチベールと大きな青い家Tiber et la grande maison bleueという人形劇があった。息子はこれが大好きで欠かさず見ていた。この番組の終わりで主役の熊のチベールと月のルナが歌を歌うのだがその度に私に一緒に歌えと聞かなかった。歌詞はOn s'est bien amuse, j'espere que vous aussiOn vient de commencer et c'est deja finiAu revoir, au revoir mes bons amis C'est l'heure de nous quitter Il n'y a pas de quoi XXXXXCar bientot vous reviendrez nous voirReviendrez nous voirAu revoir au revoir mes bons amisA demain comme aujourd'huiLa Lune et l'Ours vous attendent tousPour jouer dans la grande maison bleue La maison bleue la maison bleueというのだがこのXXXXXの部分がどうしても聞き取れずいつも息子相手だからと適当に歌っていた。夏休み中歌っていたものだから今でも何かにつけて歌ってしまうのだが夕べまた息子と歌っていたらPCに向かっていた旦那が「今なんて歌った!」と突っ込んで来た。旦那に聞こえないように上手くごまかしたつもりだったのになんて耳聡いんだとイヤになったがごまかしきれず、実はこの部分が何て歌っているのかわからないんだと言ったら息子と一緒に歌うんならちゃんと歌わないとダメだと怒る。終いには息子が男性名詞と女性名詞を間違えるのも私のせいだと糾弾してくる。4歳児が男性名詞と女性名詞を間違えるのは当たり前だと思うが私に非があるのは本当なので反論するのも控え目になってしまう。そう言えば小児科に行った日に録画しておいたのがあったはずと探しまわってやっと見つけ旦那にその歌を聴かせてみてやっと熊がなんて歌っているのかがわかった。彼はIl n'y a pas de quoi broyer du noirと歌っていたのだ。でも私は broyer という単語を知らなかったので旦那にどういう意味だと訊く。いっぱい説明させてどうやら“がっかりする事は無いんだよ”と歌っているらしいと理解できた。こういう時近くにフランス人がいると便利だ。試しに broyer という単語を使って何かフレーズを作ってみろと言ったらL'employe de l'usine de rhum broyait la canne a sucre.という、絶対辞書には載ってないような例文を作ってくれた。broyer とは ecraser の synonyme らしいとわかるがなんだかまどろっこしいのでここでやっと辞書で調べてみた。最近すっかり辞書を使う事も無くなって勉強する事から遠ざかっていたがこれではいけないかもしれない。今はまだいいが、この先息子に馬鹿にされるようになるなだけはごめんだ。少しずつでも勉強を再開してせめて間違いの一つもない会話を出来るようにしておいた方がいいに違いない、と考えさせられた。手始めにアニメとか歌とかで知らない単語を覚えるというのも手かもしれない。そう言えば息子が最近幼稚園で2つ歌を覚えて来た。pomme de reinette と petit moulin だ。手っ取り早くこの歌から覚えようと歌わせるとうろ覚えの彼はわからなくなるとごまかすようにもう一つの歌を歌い始めその歌もうろ覚えなので又初めの歌に戻りエンドレスで2つの歌を歌っていつまでたっても終わらない。ごまかす所は自分を見ているようで情けなかったがなんだか微笑ましくもあった。