息子のプールに付き添ってわかった諸々の事について。
今日は息子が幼稚園でプールに行く日。昨日義母と話して娘を預ける段取りを付けておいたので朝いつものように息子を幼稚園に連れていった後いったん家に帰って掃除機をかけ9時にやって来た義母に娘を託してから言われた通りに9時15分に着く様に幼稚園へと向かった。着いてみたらピエール先生が園児達にプールに行く心構えを話している真っ最中。息子は私を見て嬉しそうだったけど手振りで先生の話を聞けと制し私は小さなイスに座って出発するのを待った。いつもはクロエとイオナのお母さん達がいるのだが今日は一人は仕事が入り、一人は子供が病気だとかで2人とも欠席。他にリュック・オレリアンのパパがいつも来ているので結局今日の付き添いの大人はピエール先生と先生助手のモニック、リュック・オレリアンのパパと私という4人だった。でも今日午前中だけ付き添って思ったのは幼稚園の先生って本当に大変だな、と言う事。だってこの5.6歳児達、人の話を聞いてないし。先生が何か話していてもほとんどの子供はあっちを向いたりこっちを向いたり。「話を聞いて!」と言われてもしんとなるのは一瞬ですぐに隣の子にちょっかいを出したりはしゃぎだしたりまったく落ち着きと言う物がない。バスに乗ってプールに向かっているときも「ちゃんと座って!」と言われてもすぐに立ったり後ろを向いたり私が何度「座ってろ!」と言っても全く聞く耳無し。本当なら今日はうちの息子の様子を見たくて付き添いを志願したのだけどはっきり言って息子を見ていた時間より他の子達を見学していた時間の方が長かったかも。そんな子供達を見て思ったのはどの子もみんなおなじような物だな、と言う事。あのうちの息子が歯無しになった原因を作ったアユーブでさえ思っていたほど乱暴者じゃなかったしもしかしたらうちの息子は友達が少ないんじゃないか、とかいじめられたりしてるんじゃないか、とかそんな私の想像はまったくの取り越し苦労だとわかった。だってみんな自分が楽しむのに忙しくてそんな事をしてるヒマなんてないのだ。うちの息子もしかり。それがわかっただけでも今日は行って良かったと本当に思った。さて、プールでの様子はと言うと。今日来ていたのは20人の園児達でそのうち一人は風邪気味なのか見学だった。19人の子供達はそのプールにいた水泳の先生のグループとリュック・オレリアンのパパのグループとピエール先生のグループに分けられてプールでの課外授業が始まった。私はやっぱり息子が気になったのでピエール先生のグループにいる息子を見守っていた。そして思ったのはうちの息子ってなんて痩せっぽち!!あまり食べない子なので仕方ないのかもしれないけど身体にお肉がついてないのでなんかずっとブルブル震えていて寒そうだったのが気になった。先生に言われるままにボードに乗っかって水の中を移動したりプールの端に捕まって足をバタバタさせたりプールの縁に設置してあった小さな滑り台を滑ってドボンと水の中に落ちたりと何とか他の子達に着いてやっていたけどさすがにでっかい(20mくらいの)水が流れる滑り台には挑戦しようとはしなかった。先週、リュック・オレリアンのパパに抱かれて滑ったらしいけど今日は付き添いが少なかったのでその機会はなかったようだ。数人の子供達は喜んで滑ってたのにな。水泳の先生のグループが一番近かったのでなんとなく見ていたら先生が水の中に色々投げ入れて「潜ってとってごらん」と言っていた。が・・・誰一人として潜ろうとはしない。「せめて顔くらい付けてみて」と言う先生の懇願にも微動だにせず。と思っていたら一人の女の子が「とった!」と言って先生に水の中にあった輪っかを差し出した。でも、私が見ていた限り誰も潜ってなかったけど・・・?と、今度は男の子が「僕も取った!」とブツを先生に手渡そうとしている。でもアンタ潜ってなかったじゃん!!・・・何の事はない、みんな足でたぐり寄せて手に持ち替えて獲得していただけの事。これには先生もあきれ顔。ま、子供ってこんな物、仕方ないよねえ・・・。10時20分に始まったプールでの指導も30分くらいで終わりその後皆でシャワーを浴びた後男の子と女の子に分かれて着替え。この着替えが又凄かった。モニックと私が散々助けて何とか女の子達皆を着替えさせ他の部屋に移動してドライヤータイム。急いで女の子達の濡れた髪の毛を乾かしているとやっと男性群が入室して来た。ちなみに今日は女の子が13人で男の子が7人。・・・男の人ってやっぱり要領悪いのねえ。なんにしても無事に朝のプールが終わって又バスに乗って幼稚園まで帰り着いたら11時45分。今日は割と早い方だったかな。私はプールには入らなかったのであんまり助けにはならないかと心配だったけど行き帰りに子供達を見張ったり服の着替えを手伝ったりと少しは役に立てたようだったのが嬉しい。実は私はうちの息子が友達が少なくて淋しい思いをしてるんじゃ・・・なんて心配していた所もあったけどそんな事はまったくなかった。と言うか、ずっと一緒に同じ子と遊ぶ事の方が少ないのだ。ほんの一瞬で遊ぶ友達が変わってしまう子供マジック。いつも息子に「仲の良い友達は誰?」と訊いても上手く答えてくれなくてやきもきしたけどこの状況なら納得。想像していた意地悪な子供なんて誰一人としていない。息子がアユーブに突き飛ばされたのも休憩時間に中庭で起こった事のようなのできっとはしゃぎ過ぎての結果なのだろうと今日自分の目で彼らを見てわかった。息子の水嫌いも少しずつ改善されているようだし本当に色んな事が実感出来たので今日は行ってみて本当に良かった。今日彼らが行ったプールはうちからも近く子供プールの隣には大人用のでっかいプールがあって広々としているし三面を窓で囲まれていて日当たり良くて気持ちいいので機会があったら息子と二人で又行ってみたいな、なんて事も思った私。そして家に帰ると・・・義母と娘がご機嫌で私達の帰りを待ってました。でも私達が着いてすぐに義母は12時15分のバスに乗れそうなので帰ると帰り支度。これを逃すと2時までないので私まで一緒になって義母の帰り支度を手伝いまるでとっとと帰って欲しいかのようだったと後で後悔した。でもまたまた義母はやってくれてました。色んな所の掃除・・・。一番すばらしかったのはクローゼットの中の旦那の服を全て畳んでいた事かな・・・。いつも旦那は自分の物を私が触るのを嫌がるので彼の自由にさせていたんだけどはっきりいってぐちゃぐちゃだったから義母の掃除熱を刺激したのも仕方ないか。日曜日に旦那が掃除したばっかりのお風呂場もピカピカ。・・・お義母さん、娘の世話は頼んだけど掃除までは本当に結構ですから!!なんて、思っていても私にはもちろん言えませんわ。あ、上の写真ですが息子の幼稚園の前にある看板。「Liberte, Egalite, Fraternite」とはフランスの教育制度を象徴する言葉で「自由、平等、同胞愛」と言う意味。誰にでも教育を受ける権利があると言う事かな。この言葉を信じてまだまだ息子にはこの幼稚園に通ってもらう事にしようと思う。ちょっと前まで迷っていたけどそう思える様になっただけでも今日は付き添った意味があったと言えるかもしれない。blog ranking