女性の出世を阻むもの 「セクハラ」「エイハラ」Part2
独身で長年会社に残っている女性社員というのは、ちゃんと役職をもらって出世しているか、「エイハラ」をものともしない強い性格のどちらかだろう。形骸的に「女性の社会進出」を標榜する政治家達は、こうして勝ち上がった女性達の姿を見て、「こういう女性が増えればいいんだ」と単純に思う。一定数の女性の出世や役員枠を増やすことを企業に約束させるという施策は、正しいのかもしれない。正しく運用されればの話ではあるが。人間は、自分が可愛がっている人物を重用するものだ。会社が女性よりも男性を優先してきた背景には、男性の方が女性よりも良い稼ぎ手になる確率が高く、会社を簡単に辞めない確率も女性に比べて高いし、一緒にエロい店に行ったりできるし、自分を先輩として立ててくれる忠義心も女性よりも強い、という点にあった。(最近はどうだか知らんが)だから横に優秀な女性社員がいても、ちょっとダメでも可愛い男性社員を出世させる。問題が起きても男性社員はお咎めなしで、女性社員だけが飛ばされたりする。そうすることが会社の利潤追求につながると信じてきた。そんな中、どうしても女性を出世させないといかん、ということになったら、どうなるか。そりゃ、一番可愛い女性を出世させるでしょうね。ベテランの中堅女子社員をすっとばして、若手女子社員を異例の抜擢!という事態が、そこかしこで起きるでしょう。何をやったって、世の中はそんなに簡単に変わらないのです。一定数の女性の出世や役員枠を増やすことを企業に約束させると共に、女性社員の年齢分布も、均等になるように配慮しなければ、女性役員は、みんな偉い人の可愛い喜び組、ということになりかねない。「可愛いから出世しました」という例は、これまでにもたくさんあったはずで、現在活躍している女性達の中には、少なからずそういう例が混じっている。どこの業界でも、出世して注目されている女性は、会社員の場合、たいがい男性ウケのする美人である。ブサイクを見たことがない。起業した女性の中には美人ではないタイプも多いが(失敬)。美術業界などでも、話題になる女流美術作家は、たいがい美人である。これは美術界の重鎮のオジサマ達にウケがいいからである。「美人だから大賞あげちゃおう」なのである。有名な公募展でも新人作家で美人の子は、審査員の先生から「ボクと×××してくれたら、君に賞をあげる」ともちかけられたりするらしい。という具合に、すべては欲望渦巻く人々の心の中で決められていく。では、女性が偉い立場になって、誰かを出世させる立場になった時に、自分より若い優秀な女性を抜擢するか?というと、これも怪しい。やっぱり自分が可愛がっている部下を出世させたい。好みのイケメン男性とかが重用されるようになったりして。現状でも、女性が女性を引っ張っているシーンなんて、そうそう見かけません。女性は同性を生存競争のライバルとしかみないので、勝ち上がってくる女性を憎む傾向が強い。自分よりも「若い」「可愛い」というだけで目障りに思うかもしれません。そのあたりの性質を考えると、女性役員が目をかけるのは若い男性社員ばかり、ってことになり、現状の男性達がやってるのと変わらないハラスメント・パターンに陥ることでしょう。女は同性を毛嫌いするから、結局女性の活躍は推進されない。しかも女性の方が、気に入らない相手に対しては、冷酷で残酷に振舞えるので、会社の中には、今以上にウツ病が増えるでしょう。どういう状況が一番健全なのか、なかなか難しい問題。