三種の神器
串柿とは、三種の神器の一つである、剣を表わしています。三種の神器とは、古来伝わる三種の宝物で、八咫鏡(ヤタノカガミ)、草薙の剣(クサナギノツルギ)八尺瓊勾玉(ヤサカニノマガタマ)です。一般の人々の間では三種の縁起物として、玉はダイダイ、剣は串柿、鏡はモチで、めでたいお正月用として広く普及しました。串柿の話に戻りますが、串柿とは、柿(渋柿)の皮をむき大きさの揃ったものを、10個、串に指して干したもののことをいいます。左右の2個と中央の6個の柿の間に、串柿を乾かすまでの間、紐を通す隙間が作られているので、「外はにこ(2コ)にこ(2コ)、中むつ(6つ)まじく」と語呂合わせで言われています。写真は、和歌山県ですが、広島県も有名な産地だそうです。「鏡餅を飾らないよ」と、言う家が増えているようですが、日本の伝統は守りたいですね。