VWAP(「ブイワップ」)で株の銘柄入れ替え
株を成り行きで売買すると、売値がとんでもなく低くなったり、買値がとんでもなく高くなったりします。成り行きで株を買って自分の買値がその日の高値になり、そのあと株価が下がると悔しいですね。一方指値(さしね)は、値段を指定するので、約定しないことがあります。例えば、低めの価格設定だと上昇相場で買いそびれることになります。それを解決するのがVWAP(「ブイワップ」といいます)ギャランティー取引です。これは、証券取引所に上場している株券の売買をVWAP(出来高加重平均価格:Volume Weighted Average Price)を基準にした価格で行う取引方法です。VWAPギャランティー取引の注文は、すべて証券会社本社に集約のうえ、銘柄毎に売・買の注文を集計します。集計した結果、買い注文が多い場合は買い超となる株式に見合う株数を取引所にて、証券会社が自己で買い付け(カバー)、逆に売り注文が多い場合は売り超となる株式に見合う株数を取引所にて、証券会社が自己で売却(ヘッジ)します。VWAPギャランティー取引では、約定金額と別枠での手数料は徴収されないので、受け払い金額は、単価×株数となります。ただし、約定単価は各VWAPそのものではなく、買付けの場合はVWAP値よりも高く、売却の場合はVWAP値よりも低く調整されます。この調整幅を「スプレッド」と言い、1%です。先日、ある会社の株をVWAPで入れ替えてみました。売った株(チャートから見て下降トレンドであきらめました): 始値760円 高値768円 安値 759円 終値 765円日通しVWAP 762.6257円約定価格は754円です。(参考762.6257×0.99=754.99944 端数切捨て)買った株: 始値1,690円 高値1,713円 安値1,684円 終値1,710円日通しVWAP 1700.4955円約定価格は 1,718円(参考 1700.4955×1.01=1,717.5004 端数切り上げ)入れ替えを急ぐ場合はなかなか便利なので、これからはVWAP可能な銘柄を購入するようにしたいと思いました。VWAPは日通しもありますが、前場だけ、後場だけも可能ですので、次回は前場だけのVWAPも試してみようと思いま